2015年09月29日 (火)

外国人観光客が静岡県に殺到!その意外な理由は?

円安などを背景に増え続ける外国人観光客。今年は6月までの上半期だけで914万人。去年の1.5倍のペースです。なんと、この外国人観光客が、「ある県」に流れ込んでいます。それは静岡県!国の調査によると外国人宿泊者数の伸びが、なんと日本一なんです。
どうして静岡に外国人が殺到しているのか?取材班が最初に訪れたのは、空の玄関口、静岡空港。
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出入口の近くには、「みなさん勝手に移動するな」と中国語で書かれた手書きのプラカードを持った警備員の人が立ち、カウンターは、荷物を抱えた中国人観光客でごった返していました。さらに、航空会社の窓口ではお湯の入ったポットが!これも「お湯が欲しい」という客が多い中国人観光客向けのサービスだそうです。
 実は、静岡空港を利用する中国人観光客が増えたのは、ごく最近のこと。
去年、中国との路線は上海便だけでした。それが、わずか1年間で一気に14路線に拡大したのです。
これだけ増えたのには、静岡県の秘策がありました。
「静岡空港を使った時に、県内に一泊するという条件を満たしてくれたら、支援しますよという話で中国人観光客を呼び込もうとしたのです」(静岡県 空港振興局 局長 渡邉眞一郎さん)
静岡の空港や旅館を利用するツアーなどに対し、県は総額5億円の補助金を支給。旅行会社が格安の日本ツアーを組めるようにしたんです。
その背景には、「東京~富士山~京都・奈良~大阪」といった人気の観光地が数多くある「ゴールデンルート」の真ん中に位置していながら、なかなか外国人観光客に来てもらえずにいた状況を打破したいというねらいがありました。
それが功を奏したというわけです。 
 
 続いて取材班が向かったのは、静岡で外国人にも人気がある地域の一つ、伊豆の国市にある伊豆長岡温泉。地元の観光協会によれば、中国からの宿泊者数は去年の4倍に急増しているとのこと。
 取材当日、老舗旅館に到着したのは、34人の団体客。社員旅行できたそうです。前の日、成田空港に到着して、この日は静岡県の御殿場にあるアウトレットモールで買い物をしてきたということで、有名スポーツメーカーの靴を買い込んだお客さんが目立ちました。
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このように、多くの人の目当ては買い物ですが、中には最近日本の文化に興味を持ち始めたという若い女性もいました。彼女は、「中国でも買い物はできます。私はもっと日本の文化を知りたいと思って来ました。例えば、食べ物・娯楽・歴史・風景とか…友だちから聞いた日本の色々な所に行ってみたいです」と話していました。
「これだけ中国人観光客が泊まってくれたら、笑いが止まらないんじゃないですか?」と、いささかぶしつけな質問を別の旅館のご主人にぶつけたところ、「今年8月の売り上げは、そんなにアップではないがなかなか厳しい環境の中ですが中国人のお客さんは大歓迎です」とのお答え。
しかし、この経済効果、街にも広がっているかと思いきや…。昼間の街で中国人観光客の姿はあまり見かけません。地元住民に話を聞いてみると、
「夕方遅くきて、ご飯食べて次の日は朝早く出発しちゃうから波及効果がない」と意外な答えが返ってきました。そんな中、街で数少ない恩恵を受けている場所が、今年3月に「免税店」になったばかりの小さな薬局でした。
 夜、続々と中国人観光客が訪れてきます。狭い店内はあっという間に満杯。
冷却用シートや肩こり・腰痛の貼り薬などが飛ぶように売れていきます。ほとんどの人が一万円近く買い込んでいました。
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ご夫婦2人でレジに立ちますが、てんてこ舞い。取材班の通訳がお手伝いに入る始末。「これが毎晩なんです」と、ご主人はぼやきますが顔はうれしそう。
「中国のお客さんが来て変わりました?」と聞くと、「おかげさまで笑っちゃいますね、ハハハハハ」と、大笑いしながら答えてくれました。
中国からの宿泊客が急増している静岡県。
喜ぶ人もいる一方、その効果まだ県全体には広がっていないようです。

投稿者:シブ5時 スタッフ | 投稿時間:18:10


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