衆院補選 大阪12区

  • 告示:4月9日
  • 投票:4月21日

4人の争い 維新 藤田氏が初当選

日本維新の会の藤田文武氏が、自民党の新人で公明党が推薦する北川氏らを抑えて、初めての当選を果たしました。

藤田氏は大阪 寝屋川市出身で38歳。府立高校の教員などを経て、スポーツ関連の会社を経営し、おととしの前回の衆議院選挙に続いて日本維新の会から立候補しました。

選挙戦で藤田氏は、統一地方選挙の前半に行われた大阪府知事と大阪市長のダブル選挙や大阪府議会議員選挙などで維新の会が勝利したことを追い風に、党が掲げる「身を切る改革」の徹底や、幼児期からの教育の無償化など子育て支援の拡充、それに東京への一極集中を解消するため、大阪の副首都化を進めることなどを訴えました。

そして維新の会の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層や、北川氏を擁立した自民党の支持層からも一定の支持を集め、初めての当選を果たしました。

藤田氏は「有権者から力以上に期待をかけていただいた。ずっと訴えてきた大阪の改革を国で実現し、新しい時代の新しい政治を一歩踏み出していくため、精進したい」と述べました。

以下は投票日前に公開したコンテンツです

選挙戦リポート

選挙戦リポート

動画 7分42秒

(2019年4月18日放送)

夏の参議院選挙の前哨戦として注目される衆院大阪12区の補欠選挙。4人の候補がそれぞれ、「野党共闘」「維新」「協調」「与党」をキーワードに戦っています。選挙戦を追いました。

第一声(届け出順)

宮本岳志候補は「この選挙に立ったのは、私以外に安倍政治と正面から対決する旗印を掲げる候補がいなかったからだ。安倍政治ノーの声を真正面から受け止めて、野党共闘勝利ののろしを上げようではないか」と訴えました。

藤田文武候補は「東京頼みの地方の発展ではなく、大阪が自立して、創意工夫と商売人の気質で、民間の力を最大限に生かして、東京と大阪の立場が逆転するような一石を投じる。大阪は維新の会に任せてほしい」と訴えました。

樽床伸二候補は「年金、医療、介護、子育ての重要4分野について、みんなが同じ方向を向いて頑張らないといけない。子どもたちや孫たちにしっかりとした未来への責任を果たしていく決意で、全力で取り組んでいく」と訴えました。

北川晋平候補は「大阪の発展が日本の発展へとつながる。そのような中で、政権与党としての政策を、スピード感を持って実行していかなければならない。国と地域のパイプ役として、全身全霊を尽くしていく」と訴えました。

選挙の焦点

衆議院大阪12区の補欠選挙は、自民党の北川知克氏が去年12月に死去したことに伴うものです。

大阪では7日に投票が行われた知事選挙や府議会議員選挙で維新の会が勝利していて、その勢いを補欠選挙につなげられるのか、それとも自民党や共産党などが態勢を立て直し、議席を獲得できるのかどうかが焦点となります。

当選を表します。
当選確実(以下「当確」)を表します。

当確は、開票所での取材をはじめ、事前の情勢取材や出口調査などを参考にしながらNHKが独自に判定するもので、開票率が0%でも当確になることがあります。選挙管理委員会による得票数の公式発表がなくても、最終的に当選すると判定した場合です。

  • 立候補者の氏名で表示できない漢字は、常用漢字やひらがななどに置き換えています。
  • 立候補者の年齢は、投票日現在です。
  • 顔写真は、撮影の承諾を得た候補について掲載しています。