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統一地方選2019(前半)道府県議選のまとめ

7日に行われた統一地方選(前半)では、知事選(11)や政令市長選(6)、それに道府県議選(41)や政令市議選(17)が行われました。このうち、道府県議選と政令市議選についてまとめました。

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党派別 議席の獲得状況

今回行われた41の道府県議会議員選挙では、定員2277のうち、自民党が1158議席を獲得し、定員全体の過半数を獲得しました。また、大阪、長野、愛媛、大分を除く37の議会で第1党となり、25の議会で過半数を獲得しました。

公明党は、41の道府県議会議員選挙に擁立した166人全員が当選しました。一方、政令指定都市の市議会議員選挙では2人が落選し、目指していた全員当選はなりませんでした。

共産党は99議席で選挙前の議席を7議席下回りました。これまですべての都道府県で議席をもっていましたが、今回、愛知県議会で議席を失いました。

日本維新の会と大阪維新の会は合わせて67議席と、選挙前の議席を13議席上回りました。

社民党は22議席と、選挙前から4議席減らしました。

諸派は28人、無所属は536人が当選しました。

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無投票当選者が過去最多に

41の道府県議会議員選挙では、合わせて945の選挙区のうち、全体の39%にあたる371の選挙区で定員を超える立候補者がなく、合わせて612人が無投票で当選しました。これは、前回よりも111人増え、総務省に記録が残っている昭和26年以降、最も多くなりました。また定員全体に占める割合も、前回より5ポイント高い27%と最も高くなりました。無投票となった選挙区は、41のすべての道府県にあり、無投票当選者の割合が最も高かった岐阜県では、定員46人のうち22人(48%)が無投票で当選しました。

33道府県議選 投票率が過去最低に

総務省のまとめによりますと、7日に投票が行われた41の道府県議会議員選挙の投票率は全体の平均で44.08%となり、前回(4年前)よりおよそ1ポイント下がって過去最低となりました。これを道府県別に見ますと、島根県が61.09%で最も高く、次いで福井県が59.40%、北海道が56.63%などとなりました。逆に、埼玉県が、35.52%と最も低く、次いで千葉県が36.26%、愛知県が、37.01%などとなりました。41のうち34の道府県で前回を下回っていて、このうち33の道府県では過去最低となりました。

女性の当選者数が過去最多に

41の道府県議会議員選挙で当選した女性の候補者は合わせて237人で、前回(4年前)の選挙の207人を超えて過去最多となりました。全体に占める割合も10.4%と、これまでで最も高くなっています。

最多当選は14回

今回行われた道府県議会議員選挙で当選した人のうち、当選回数が最も多かったのは、島根県議選で当選した自民党の現職、細田重雄氏(81)で14回目の当選。細田氏の初当選は昭和42年で、14回の当選は、これまでの都道府県議会議員選挙の最多当選回数に並んでいます。