政治資金をめぐる問題で前の市長が辞職したことに伴う大阪・堺市の市長選挙は、大阪維新の会の新人、永藤英機氏が初めての当選を果たしました。
永藤氏は兵庫県出身で42歳。これまでに大阪府議会議員などを務めています。
選挙戦で永藤氏は、前の市長が政治資金をめぐる問題で辞職したことを受けて、市政の刷新を図るため市の事業を総点検すると訴えました。
また、大阪維新の会が推進するいわゆる「大阪都構想」については、堺市が加わるかどうかの議論は時期尚早だとして、経済の活性化などに優先的に取り組むと訴えました。
永藤氏は「堺の魅力や可能性は、大阪府、大阪市と成長戦略を練り、近隣市町村と連携することで、さらに大きく伸ばすことができると信じている。新しい技術、サービス、民間の力を取り入れながら未来を作って行きたい」と述べました。また、都構想について「住民投票でどのように判断されるのか注視したい。まずは市政を立て直し、しっかりと改革を進めたい」と述べました。
大阪維新の会が堺市長選挙を制したのは初めてで、4月の大阪ダブル選挙などで勝利した勢いをつなげた形となりました。