選挙データベース
沖縄県知事選
2018年9月30日投票
- 立候補者数:
- 4人
- 有権者数:
- 1,146,815人
- 投票率:
- 63.24% 開票終了
玉城デニー
無 新 58歳
- 代表的肩書
- 自由党幹事長
前衆議院議員
得票率 55.1%
佐喜真淳
無 新 54歳
- 代表的肩書
- 前宜野湾市長
元沖縄県議会議員 - 推薦
- 自民・公明・維新・希望
得票率 43.9%
兼島俊
無 新 40歳
- 代表的肩書
- 元会社員
得票率 0.5%
渡口初美
無 新 83歳
- 代表的肩書
- 琉球料理研究家
元那覇市議会議員
得票率 0.5%
沖縄県知事選 玉城デニー氏 初当選
沖縄県知事選挙は30日に投票が行われ、野党が支援し、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を訴えた前衆議院議員の玉城デニー氏が初めての当選を果たしました。
玉城氏は沖縄県出身の58歳。タレントとして活動したあと、平成21年の衆議院選挙で初当選し、自由党の幹事長を務めています。
玉城氏は、8月に死去した翁長知事の遺志を受け継ぐとして、政府が進めるアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を訴え、知事を支持してきた共産党や社民党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持も集め、初めての当選を果たしました。
玉城氏は「翁長知事の礎を継承し発展させていく。埋め立て承認の撤回を支持し、名護市辺野古への移設反対をぶれずにやっていく」と述べました。
対する佐喜真氏は地域経済の振興などを訴え、自民・公明両党の全面的な支援を受けましたが、及びませんでした。
今回の沖縄県知事選の構図
市町村ごとの結果
- 2018年
- 2014年
- 2010年
投票率の推移
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投票率の推移
沖縄県選挙管理委員会によると、今回の県知事選挙の確定投票率は63.24%で、前回(2014年)の選挙と比べて0.89ポイント低くなった。投票率が最も高かったのは1976年の82.07%で、1990年の選挙までは70%台から80%台で推移。しかし、2002年の選挙で57.22%と過去最低となり、2006年以降は60%台で推移。
以下は投票日前に公開したコンテンツです
候補者に聞く
沖縄県の課題に対する考えを4人の候補者にインタビュー(沖縄放送局で制作)。
1.基地問題
-
沖縄県内には国内に駐留する米軍専用施設の70%余りが集中。事故やトラブルも相次ぎ、基地負担をどう軽減するかは大きな課題となっている。政府は市街地にある普天間基地の名護市辺野古への移設を進めているものの、亡くなった翁長知事は、移設の阻止を訴えて政府と激しく対立してきた。
基地移設に対する考えのほか、県による埋め立て承認の撤回、それに沖縄の基地負担の軽減について、候補者に話を聞いた。
2.経済・暮らし
-
沖縄県内の経済は主要産業である観光業を中心に好調に推移。昨年度、観光などで沖縄を訪れた人はおよそ958万人で、5年連続で過去最高を更新した。
一方で、1人あたりの県民所得は216万6千円と全国で最も低くなっているほか、ことし7月の有効求人倍率は1.14倍で、全国平均と比べると0.49ポイント低く、都道府県別では最下位となっている。沖縄の経済や県民の暮らしについて、候補者の考えを聞いた。
3.貧困・医療など
-
沖縄では、貧困の状態にある子どもの割合が29.9%に上り、全国の16.3%に比べて10ポイント以上高い。また医療面では、沖縄本島北部などをはじめ、医師不足が深刻な状況となっており、医師の確保が課題になっている。子どもの貧困や医療は県民の暮らしと直結するだけに、どのように取り組んでいくのか、候補者に聞いた。
また最後に、この選挙戦を通じて有権者に最も訴えたいことを改めて聞いた。
選挙戦リポート
30日の投開票に向けて、米軍普天間基地の名護市辺野古への移設問題や県民所得をどう向上させるかなどをめぐって論戦が交わされている。各候補の選挙戦を追った。(動画:沖縄放送局 9月21日の放送より)
候補者の顔ぶれ(横顔)
※届け出順
佐喜真淳
無 新 54歳
- 推薦:
- 自民・公明・維新・希望
- 代表的肩書:
- 前宜野湾市長、元沖縄県議会議員
>候補者の横顔
玉城デニー
無 新 58歳
- 代表的肩書:
- 自由党幹事長、前衆議院議員
>候補者の横顔
渡口初美
無 新 83歳
- 代表的肩書:
- 琉球料理研究家、元那覇市議会議員
>候補者の横顔
兼島俊
無 新 40歳
- 代表的肩書:
- 元会社員
>候補者の横顔
これまでに沖縄県知事を務めたのは7人。最初の選挙では、琉球政府の行政主席を務めていた屋良朝苗氏が当選。昭和53年の選挙では、衆議院議員などを務めた西銘順治氏が初当選し、西銘県政が3期12年にわたって続いた。その後、平成2年の選挙で大田昌秀氏が西銘氏を破って当選し、2期務める。3期目を目指した大田氏を平成10年の選挙で稲嶺恵一氏が破る。2期務めた稲嶺氏は平成18年の選挙には立候補せず、仲井真弘多氏が当選。仲井真氏は3期目を目指したが、前回(平成26年)の選挙で、翁長雄志氏が仲井真氏を破って当選。
政権与党などが推薦する宜野湾市の前市長・佐喜真氏と、翁長知事を支持していた政党などが支援する前衆議院議員の玉城氏の、事実上2人が争う選挙となった。