選挙を知ろう

【18歳選挙権トリビア】
選挙インターン 期日前投票所で働こう!

「期日前投票所」をリアル体験!

6月23日から始まった参議院議員選挙の期日前投票。仙台駅前の商業ビルに設置された期日前投票所では、新たな有権者となった18歳、19歳の学生たちが運営の手伝いを行いました。

これは、東北大学のゼミの実習で行われる「選挙インターンシップ」の一環。実際に選挙管理を経験することで、政治への意識を高めたり、選挙への理解を深めてもらおうという狙いです。

ch.18では、「選挙インターン」の学生たちに話を聞きに行きました。

投票所

「期日前投票所」を試してみると…

植木優さん(18)「期日前投票所の運営は不可欠で大切な仕事ですが、地味で、とにかく大変です。普段から体を動かすほうなのですが、ずっと立ち続けて肩と足が痛くなってしまいました。最後の方は5分ごとに時計を見てしまいました。」

外山裕理枝さん(18)「2時間後くらいから、疲れが来るんですよね。」

選挙インターン・植木さん(左)と外山さん(右)

選挙インターン・植木さん(左)と外山さん(右)

学生たちは、期日前投票所で案内を担当。期日前投票では「選挙の当日に行っている事柄(レジャー・冠婚葬祭など)と、その申し立てが真正であることを誓う」ための宣誓書を書くなど、通常の投票と違うところもあります。そして、人の波が途切れることもしばしば…。

投票所

桂哲平さん(19)「僕が実習を行ったのが金曜日の午前10時から午後2時までだったからかもしれませんが、18~19歳の有権者が一人も訪れませんでした。」

選挙インターン・桂さん

選挙インターン・桂さん

車田将規さん(18)「そうそう。ご高齢の方が多かったので、若い人にも来てほしいなと思いました。来てみないとその場の雰囲気も分からないし、政治について興味がわかないと思うし。」

選挙インターン・車田さん(左)

選挙インターン・車田さん(左)

このゼミでは、「期日前投票」、「街頭啓発活動」(駅前でのティッシュ配り等)、「開票作業」を行いますが、深夜まで及ぶ開票作業は多くの学生が申込み、抽選になるほどの人気ぶり。

植木さん「実際に作業をしてみることで、今まで知らなかった世界が見えてくることがあり、見識を広げることができます。もっと色んな作業に関わりたいですね。『選挙ポスターのパネルを設置する』とか、『立候補陣営に選挙用品を配布する』とか。」

選挙を支える舞台裏

実習を企画した河村和徳准教授は手ごたえを感じています。

「東北大学に期日前投票所や不在者投票用の投票所を設置してもらって、選挙管理委員会の指導のもと、学生みんなでインターンするっていうのもアリかもしれませんね。」

河村准教授

河村准教授

河村准教授によると、日本の選挙管理の中心を担うのは、都道府県・市区町村そして政令都市の区に設置される選挙管理委員会(選管)だそうです。

選管は、政治的中立の観点から設置され、その仕事は、地方自治体の職員が出向という形をとって行っています。政令市などの大きな市では選挙専従という職員がいますが、町村ではほとんどの職員が選挙と他の仕事を掛け持ちでしています。掛け持ちしている職員の中には、負担が重いという人もいます。

選挙の時には、投票所の運営や開票作業があるため、作業に必要な人員は結構な数になります。そのため、選挙の時には、選挙と関係ない仕事をしている職員の人たちが応援として駆り出されるのが普通です。自治体の中には、選挙に携わるアルバイト職員を臨時で雇ったりするところもあります。なお、投票立会人は、町内会長などがボランティア参加するのが一般的です(※)。

選管による事前説明会

選管による事前説明会

選挙はミスがあってはいけませんし、「守秘義務」もあります。今回、学生たちは仙台市選挙管理委員会から「選挙インターン」として委嘱状を受け、「公務員」と同じ感覚で仕事に関わることが求められました。教育機関と選管とが連携して「選挙インターンシップ」を行うことは、学生にとっては「職業体験」、自治体にとっては「選挙に理解がある人材の発掘・養成」というメリットもあるといえるでしょう。

ゼミの座学で学んだ知識とインターンで得た経験を結びつけることができれば、より選挙を深く理解できるのではないでしょうか。

※有償ボランティアの場合もあります。