選挙を知ろう
【世界選挙紀行】インド④
超簡単!投票は“電子投票マシン”で
- 中溝和弥さん(46)
-
京都大学大学院教授。アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻所属。
現代インド政治を研究。1996年総選挙以降、総選挙の際にはインドに調査に通う。
日本は紙と鉛筆だけど・・・
インドでは、“電子投票マシン(EVM)”が、2004年の下院選挙から本格導入されている。
政党の名前の横にあるボタンを押せば、それで投票は完了だ!
中溝さん「実は、インドの識字率は73%。政党ごとにマークが決まっていて、それさえ覚えれば、字が読めない人でも問題なく投票できるようになっています。」
グッズや集会の際など、ことあるごとにシンボルマークを押し出していく。
「手」はインド国民会議
「蓮」はインド人民党
でも、連打する有権者とかいない?
そんな心配は御無用。
投票所の担当官が、青い機械(写真右※)を操作をしないと、投票ができない仕組みになっている。有権者がボタンを押して投票すると「ピーッ」と音が鳴って、それ以上の投票ができなくなるのだ。
投票されたデータは、開票場所で「結果」ボタンを押せば、すぐに見ることができる。
中溝さん「インドでは、投票は10回に分けて1カ月以上かけて行われますが、マシンのおかげで集計はとてもスムース。2014年の開票は、おおよそ1日から2日で済みました。」
国情報
-
- 国名:インド
- 首都:ニューデリー
- 人口:約12億3634万人
- 投票権:18歳以上
- 大統領:プラナブ・ムカルジー
- 首相:ナレンドラ・モディ
- 有名なもの:インドゾウ、カレー、ラッシー、ブッダ、ガンディー、ガンジス川、タージ・マハル
(掲載されている情報は2016年5月現在の内容です)