選挙を知ろう

【世界選挙紀行】ベルギー
投票しないと罰金! 出世にも影響!?

「義務投票制度」で投票率はほぼ90%!

ベルギーでは、1892年に「義務投票制」が規定され、それ以来、選挙の投票率はほぼ90%を保っている。

憲法では上院議員選挙への投票が義務化され、もし投票しなかった場合は、オーストラリアと同様に罰金が科せられるが、罰則はそれだけではとどまらない。

2回目から罰金は倍以上に!

「ベルギー」「オーストラリア」「メキシコ」「エジプト」といった国々に強制投票制度がある

2回目から罰金は倍以上に!

投票の義務を怠った場合、初回では5〜10ユーロ(約620円〜1240円)の罰金だが、2回目以上になると、罰金額は10〜25ユーロ(約1240円〜3100円)と2倍以上になる。

さらに、15年の間に4回以上投票を怠ると、選挙権を10年間失うばかりか、公職に就けなくなる。もし公務員だったならば、昇進も差し止められてしまう。

義務投票制度を採用している国々でも、罰則を厳しく適用するかは国によってまちまちだが、ベルギーはそのなかでも厳格に行っている国だといわれている。

ベルギーの巨大な投票用紙

投票さえすれば罰則は適用されず

申請したうえでの棄権や、白票での投票は可能なため、無効票の割合が多いという問題もあるという。

国情報

ベルギー
  • 国名:べルギー王国
  • 首都:ブリュッセル
  • 人口:1128万人(2015年10月)
  • 投票権:18歳以上
  • 元首:フィリップ国王
  • 首相:シャルル・ミシェル
  • 有名なもの:チョコレート、ワッフル、ビール、EU本部、小便小僧、「タンタン」

(掲載されている情報は2016年3月現在の内容です)