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宮城 白石市の中学校でアナウンサーの防災教室

NHK仙台の大谷アナウンサーが講師に!
  • 2024年06月14日

 

NHKでは、災害が起きたときに大切な人の命を守るためには、どんな呼びかけをしたらいいのか考えてもらう防災教室を各地で開いています。6月9日、白石市の中学校で開かれた教室の講師を私、大谷が担当しました。
会場は白石市の福岡中学校。
1年生から3年生、74人の生徒が参加してくれました。
 

「心に届くことば」とは?

まず見てもらったのは能登半島地震のニュースです。

アナウンサーが強い口調で呼びかけたことを例に挙げ、呼びかけには内容だけでなく、伝え方も大切なことや、不特定多数に伝えるよりも「あなた」に向けて伝えているというスタンスが大事なことなどを伝えました。

身近な人からの声かけが行動を後押しする

さらに、こうした放送での呼びかけ以上に人々の避難などの行動につながりやすいのが、身近な人からの声かけであることを伝えました。示したのは、NHKが西日本豪雨の発生直後に、被災した人に「最初に避難するきっかけになったのは何か」を聞いたアンケ―ト。
 

最も多かったのは
「周辺の環境悪化」が33.5%
次いで
「人からの声かけ」(31.8%)
「テレビ・ラジオ」(4.5%)
生徒のみなさんの呼びかけが、アナウンサー以上に周りの大切な人を救える力があると強調しました。
 

みなさんならどう呼びかける?

そこで、災害時に大切な人にどのように呼びかけたらいいか考えてもらいました。
 

「強く言ったり、簡潔に、短く」
「海とかに近づかない」
大地震が起こった際に想定される被害をふまえ、家族や近所の人を思い浮かべながら、どんなふうにどんなことを呼びかけるか、シートに記入していきます。
 

最後に何人かの生徒に考えた呼びかけを発表してもらいました。

(発表してくれた生徒)
「周りの人とか近所の人に向かって避難!とか、急いで!っていうのを強い口調で言ったらいいんじゃないか」

 

(発表してくれた生徒)
火を止める!高台に逃げる!海に近づかない!避難経路を確保!

 

(発表してくれた生徒)
死にたくないなら逃げて

(大谷)
「死にたくなかったら逃げてって書いてくれましたけど、これって身近な人だから言えることだと思うんですよね。これはぜひ津波とか土砂崩れとかそういう危険があったら呼びかけてほしい」

みなさん、身近な人の命をどうやったら守れるか、考えを深めてくれたようです。
 

「避難するときの声かけのしかたとか、自分たちの行動・できることがよくわかりました」

 

「自分だけじゃなくて周りの人にも助かってほしいから、逃げてっていう気持ちを伝えようと思いました」

 

「災害っていつ起きるかわからないので、災害に向けての準備だったり、自分がもしこうなったらこうやりたいな、みたいなのを考えたほうがいいなと思いました」

 

今回印象的だったのは、生徒のみなさんから「近所には高齢の方が多いので、災害のときには、積極的に危険を知らせたり、避難を呼びかけたりしたい」という声が多かったことです。「自分たちが地域の防災の中心を担うんだ」という意識をさらに高めることができたと感じました。

災害時、私たちアナウンサーも避難や安全確保を呼びかけていますが、すべての人に届けきるのが難しいのも事実です。私たちの思いを受け取って、周りに呼びかけてくれる子どもたちの存在は心強く感じますし、仲間が増えたような気持ちになります。
今回の防災教室が、いざというとき、身近な人の命を守るための声かけにつながればうれしいですし、これからも“仲間”を増やす取り組みを続けていきたいと思います。
 

  • 大谷昌弘

    仙台放送局・アナウンサー

    大谷昌弘

    「ウイークエンド東北」キャスター
    福島県出身
    東北地方は3県(岩手・秋田・宮城)で勤務
    中学・高校の教員免許を持っています

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