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【白石】2022年9月29日放送

戦国時代にタイムスリップ!
3年ぶり「鬼小十郎まつり」が開催

【合戦シーン 再現するのは市民やエキストラ】

白石市の白石城で10月1日、「鬼小十郎まつり」が3年ぶりに開催されました。まつりの最大の見せ場は、大坂夏の陣の合戦を再現した「道明寺の戦い」です。演じたのはプロではなく、市民やエキストラなど。どんな人たちがまつりを支えているのか、本番前の練習に密着しました。

取材に訪れたのは本番2週間前。この日は、出演者が集まっての全体練習が行われました。主役の片倉小十郎役を務めたのは声優を目指す仙台市の専門学校生、佐々木文哉さんです。7月のオーディションで選ばれました。佐々木さんは「父が片倉小十郎重長が大好きで小さい頃から話を聞いていました。堂々としている片倉小十郎重長を演じたい」と意気込みを話していました。

【鬼のような強さの小十郎 どう演じるか】

伊達家の参謀だった片倉小十郎重長は大坂夏の陣での真田幸村との戦いなどで名をはせその鬼のような強さから「鬼小十郎」と呼ばれ敵から恐れられたと言われています。佐々木さんたちは台本を読み込み当時の武将の心情などを勉強。歴史や文化に詳しい地元の人から細かい所作やセリフの話し方などについて指導を受けました。

中でも合戦に挑む小十郎が軍勢に動きの指示を出す大事なシーンで、佐々木さんは出演者の動きを想像しながらセリフの間をあけるよう指導を受けていました。

【戦国時代にタイムスリップ?】
そして迎えた本番。市民やエキストラなどあわせておよそ120人が、黒いかっちゅうの片倉軍と赤いかっちゅうの真田軍に分かれてやりや刀を交えました。

佐々木さんも堂々とした様子で指示を出すセリフをこなし、見事に小十郎役を演じ、迫力のあるパフォーマンスに集まった観客からは大きな拍手が送られていました。佐々木さんは「小十郎と幸村の息の合った演技が出来た。皆さんのイメージする小十郎になっていればいいなと思いました。もう一回やりたいくらい楽しかったです」と話していました。取材中、私も戦国時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれたそんなお祭りでした。


【取材:白石支局記者 岡田俊輔】