お盆用の菊の出荷準備で忙しい大崎市鹿島台の花き農家を取材しようとしていた矢先、7月中旬、この地域が大雨に見舞われ、被害を受けていないか心配になって取材に訪れました。その花き農家は、平山喬博さんです。
今回の大雨で、平山さんの農業ハウスは周囲が一時冠水、一部のハウスにも水が流れ込みましたが、お盆用の菊は成長していて無事でした。ただ、彼岸用に出荷を予定していた菊は苗の状態だったため水をかぶり、今後の生育が心配されると話していました。
大雨の片づけを終えた平山さん、取材に訪れた日は、お盆用で出荷する菊の花に傷がつかないようにする専用の保護ネットを両親と取り付ける作業に追われていました。お盆用は約8万本の出荷を予定しているということで、大変な様子でした。
平山さんは44歳。父親から会社を受け継いだのは1年前で、花の栽培技術は父親に及ばないとしながら、若い世代ならではの挑戦に取り組んでいます。花の魅力を多くの人に伝えようと動画サイトやSNSを使った情報発信に力を入れています。
きれいに咲いた花の映像を自ら撮影、編集して動画サイトに投稿したり、ホームページで花を長持ちさせるコツを紹介したりしています。
平山さんは「花があると気持ちも安らぎます。花をもっと身近なものに感じてもらうためにも、きれいな花、新しい品種にも挑戦したい」と話していました。今後の平山さんの活動に注目していきたいと思います。