仙台にある巨大な白い観音像は一体何?

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!

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「巨大な白い像」というだけでピンとくる人も多いかもしれませんね。
さっそく調査してきました!


展望台から見てみよう!

投稿にあった仙台駅近くのビルにやって来ました。

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展望台に行ってみると…

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見えました。投稿にあった巨大な白い像、通称「仙台大観音」です。
遠くからでも存在感抜群です!

ご存じのかたも多いと思いますが、いつ建てられたか、建てられた理由などの詳しいことは知らない人も多いのでは?
ということで、近くまで行ってみました!


仏像のプロフィール

1991年に作られたこの像。
正式名称は「仙台天道白衣大観音(せんだいてんどうびゃくえだいかんのん)」といいます。

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日本で2番目の大きさを誇るこの仏像、高さはなんと100メートル。
隣の13階建てのホテルをはるかに超える大きさです。

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仙台出身の実業家が、地元の繁栄を願いこの場所に作りました。
その時一緒に創建されたお寺が現在も管理を続けています。

観音像の足元には口を開いた竜。ここから中に入ります。

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中は12層に分かれていて、約150体の仏像が並んでいました。

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観光客は外国人が多い?

この日は休日とあってたくさんの人がいましたが、目立ったのが外国人の観光客。

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どうやって仙台大観音を知ったのでしょうか?

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「インターネットを見てきました。とても美しいと思いました。
この像にはとても心が動かされました。」

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「仏教についてはあまり分からないけれど、インターネットで像の画像を見て、美しいなと思ったので来ました。」


SNS上にアップされた観音像の写真をきっかけに、イタリアやドイツなど、世界各地から旅行者が訪れていました。
中でも特に多かったのが、タイからの観光客。
一体なぜなのか、仏像を管理する鈴木 興相(こうそう)さんにお話しを伺いました。

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鈴木さん
「確かにタイの方たち、団体で来ます。(きっかけは)タイの映画ですね。」

実はここ、2018年に上映されたタイの映画のロケ地として使われました。
その映画には、タイの人気俳優であるトゥーイ・ジャリンポンさんも出演。

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仙台を旅行中の主人公が、自分のことを好きで追いかけてきた男性と、恋愛のご利益がある「愛染明王(あいぜんみょうおう)」の前でやり取りをするというシーンです。
今回お話しを伺った鈴木さんも出演されています♪

新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、やっと外国人の観光客も増え、お客さんの約2割を占めるといいます。

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鈴木さん
「観音様を管理している者としては、本当に涙が出るくらいのありがたさですね。
仙台の方に限らず、皆さんに見ていただいて『気持ちがスッキリした』とか、そういうものがちょこっとでもあってくれたらいいんじゃないかと思います。」


長年、仙台を見守り続けてきた観音像。
地元の方だけでなく、世界中の人の心のよりどころになってくれたらいいですね。


安藤のひとこと。

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安藤さん
「当初は地元の繁栄を願って建てられたこの仙台大観音ですが、今や海外の人が目的地として訪れる、そんなスポットにもなっています。
その巨大な存在感で、ぜひこれからも仙台に住む人だけでなく、訪れる人々も丸ごと見守ってくれるようなそんな存在であって欲しいなと思います。」





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