ホヤはどうして宮城で人気なの?

今回のみやぎUP-DATEでは、街で直接いただいた疑問にお応えします!

疑問を集めるのはこちらの3人。

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さっそく仙台駅前にやって来ました。
お寄せいただいた中から今回調査するのはこちら!

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「なんでホヤは宮城で人気なの?」

宮城県民には馴染み深いホヤ。
街でホヤが好きな理由をインタビューしてみると…

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「塩辛い味がいいですよね。甘みもあるし。」
「ちょっとした苦みがあるけれど、それがまたおいしい!」

そうそう、あの苦みもいいですよね、分かります。
でも、どうして宮城のホヤはおいしいんでしょう?


宮城はホヤをおいしく食べられる地域!

宮城のホヤがおいしい理由を、ホヤの魅力を伝える活動をしている「ほやほや学会」の会長・田山 圭子さんに伺いました。
田山さんはホヤのある特徴について注目したといいます。

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田山さん
「ホヤは鮮度がすごく重要ということがあります。
特に水揚げから丸2日以上経った後というのが、すごく味の変化が大きいと出ました。」

時間と味の関連について調査した田山さん。
その結果、水揚げから4日経つと苦みが1.5倍、渋みは役2倍強くなることが分かりました。
運搬に時間がかかると味が大きく変わってしまうんです。

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田山さんいわく一番、鮮度の良いホヤにアクセスできる宮城の方が、好んでホヤを食べている、ということではないか。」とのこと。


どうして宮城では新鮮なホヤが獲れるの?

宮城の海とホヤの関係について知るため、仙台うみの杜水族館へ向かいました。

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この水族館で最初に展示されているのが、ホヤの養殖を再現しているコーナー。
ホヤ担当飼育員である大谷 明範さんに伺いました。

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大谷さん
「宮城の海っていうのは親潮と黒潮がぶつかる潮目で、ホヤが餌とするプランクトンが非常に豊富なので、ホヤがとれやすい理由の一つと考えられています。」

こうした恵まれた環境を生かし、明治36年に気仙沼市唐桑町でホヤの養殖が始まりました。
今年もホヤの収穫量は全国1位となり、新鮮なホヤが食卓に届けられています。

新鮮な状態だと苦みや渋みが少なくて食べやすいため、産地である宮城県で好きな人が多いんですね…!


ホヤは夏だけのもの?

宮城の海ではおいしいホヤがよく獲れる、ということは分かりましたが、ホヤの旬は夏。
夏はまだまだ先です。(12月1日放送)

夏まで待つのは長い…と思いきや、この時期にしか食べられないホヤもあるといいます。
それがこちら。

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「卵(らん)持ちホヤ」です。
シマシマの黒い部分が卵です。
ホヤは夏に産卵のためのエネルギーを蓄えているためおいしいとされていますが、一方で冬のホヤは卵を持っています。
実際に食べてみたジャス隊員によると、卵の柔らかい食感とクリーミーさがあって夏とは違うおいしさがあった、ということです。

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冬にしか食べられないホヤ、味わってみたいです…!(うらやましい)


安藤のひとこと。

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安藤さん
「震災後ホヤは海外の販路が途絶えてしまうなど、国内での需要喚起が大きな課題になってきました。
その中で生産者や販売者のみなさん、いろんな形で工夫してとれたてホヤホヤのおいしいホヤをもっともっと多くの人に届けようとしていますので、ぜひ冬のホヤもみなさん味わってみてください。」






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