仙台七夕の飾りの由来は?

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応え…

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おや?
安藤さん、今日は浴衣ですね。(よく似合っています…!)


ということで今日の投稿はこちら!

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今週末はいよいよ仙台七夕ですが、その飾りの由来は意外と知らない人も多いのでは?
ということでジャス隊が調査してきました!


実物を見てみよう!

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訪れたのは、1年中七夕飾りを展示している「七夕ミュージアム」。
ほの暗い館内と淡くライトアップされた飾りは、とても幻想的です。

中を探索していると…

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隊員
「ありました!」


仙台七夕に欠かせない7つ飾りの展示です。
宮城県民なら、全部分かっていたいところ…!


どうして7つ?

七夕飾りを制作して45年という、文具店社長・菊地 和男さんにお話を伺いました。

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菊地さん
「昭和20年前後、商店街の諸先輩方が、当時の色んな望みを7つ飾りに集約しました。それを今、現代までつないでいます。願い事を整理していくと、7つになるのかなと思います。」

昔の商店街の方々が、様々な願いを込めて作った結果7つになったということだったんです。


どんな願いが込められているの?

7つそれぞれにどんな意味があるのか、菊地さんに伺いました。

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菊地さん
「巾着は、昔だとお金がどんどん入ってきて欲しいという願い。

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投網は、昔はひたすら豊漁を願っていたんですけれども、今は豊漁だけでなく豊作を願いながら。

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着物は、昔だと縫物して技芸が旨くなるようにという思惑がありました。

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鶴は長寿で、昔から同じです。

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吹き流しはいろんな色を使うので、お互い色と色が他の色を支える。
もともとは糸という感覚だったんですけれども、糸というのは、人と人を結びつける、人と人がおりなすという意味合いがあります。


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屑籠は、昔は七夕を作っている途中の端切れを入れて屑籠としていたんですが、最近では整理整頓ができますようにという風に変わってきています。」

屑籠や投網には、豊かさを願う一方、必要なものだけでつつましく暮らしていくという、今のSDGsにも通ずる願いが込められていたんですね。

菊地さん
「戦後だと、商売繁盛という意味合いが強かったんですけれども、だんだん商売繁盛だけでは見てる方も納得しなくなってきた。
できるだけ倹約とか、慎ましくとか、質素に。そういうものを入れながら、願い事が叶うようにという風に。」

時代に合わせて願いの傾向が変わってきていると語る菊地さん。
ですが、今も昔も欲張らない謙虚な姿勢は受け継がれているようですね。


巾着、投網、紙衣、折鶴、吹き流し、屑籠。
それぞれこんな願いが込められていたとは…って、1つ足りない?


願いといえば!

そう!みなさんもうお分かりですね!
最後の1つは「短冊」です。

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短冊は、「6つの飾りでは足りなかった分の願いを、自分の文字で込める」という役割があります。
そこで、キャスター二人にも願い事を書いてきてもらいました!

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手嶌さん
「娘の夜泣きが止みますように。
嬉しい悲鳴でもありはするんですが、昨夜も2時と5時に1時間ほど泣き続けまして。
これはちょっと体がもたないなと思っているという、切実な願いを込めてかきました。」

なんて切実…元気いっぱいで育ってほしいですが、睡眠も確保したいところ…!

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岩間さん
「私はもう、すいません!笑
県内の日本酒全銘柄制覇ということで、叶いますようにというか目標ですね。頑張ります!」

これはぜひ叶えて欲しいですね!笑


安藤のひとこと。

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安藤さん
「飾りに込められた当時の人々の願いに思いをはせると、一味違った七夕を楽しめるんじゃないかなと思います。」


仙台七夕、いよいよ今週末です!
3年ぶりの開催、感染対策ばっちりで楽しみたいですね♪


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