岩間瞳キャスターが取材!自転車のまち 名取

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過ごしやすいこの時期。
名取市ではサイクリングを楽しむ人が多く、“自転車のまち”として魅力を発信しています。
私も潮風を感じながら名取のまちを走ってきました。

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サイクリングがしやすい平坦な地形が多い名取市。
自転車のまちの中心を担うのが閖上地区にある「名取市サイクルスポーツセンター」です。
広大な敷地に施設があり、家族や友人などと楽しむことができます。
市が民間に委託して運営しています。

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副センター長の大藏哲也さんが、園内を案内してくれました。

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まず目に飛び込んできたのは海沿いに作られたサイクルロード。
1周4キロある平坦なコースは、車も通らず信号もないため、
安心して快適に走れます。
自転車はレンタルすることも自分の愛車を持ち込むこともできます。

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私も走ってみましたが、コースは松林や湾に囲まれていてとても気持ちよかったです!

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さらに、2人乗りや動物の形をしたものなど…
みんなでわいわい楽しめるユニークな自転車もありました。

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今回挑戦したのは、2人で息を合わせてお尻でサドルを何度も踏むことで前に進む自転車。
まるでスクワットのような動きはかなりきつかったですが(笑)友人や家族同士で乗っても盛り上がることができそうです…!

副センター長 大藏さん
「お子さまでも遊べるものがたくさんあるので、ご家族連れの方が多くいらっしゃっています。1日中楽しめる施設です。」

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サイクルスポーツセンターができたのは48年前。
1980年代には利用者が年間5万人を超えるほどの人気を誇りました。

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幼いころからセンターを利用してきた佐々木洋さんです。
今は観光物産協会の会長を務めています。
佐々木さんは「地元の人たちにとってセンターは自転車に乗る練習をしたり、家族で自転車の乗り方を教えてもらい学んだりする場所でした」と話します。

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センターでは市民による手作りイベントも企画され、多くの人が自転車に親しむ場になっていました。

佐々木洋さん
「自転車に乗ること、それ自体がコミュニケーション。われわれにとって欠かせない道具の1つが自転車でした。」

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2011年の東日本大震災の津波で全壊しましたが、地域の活気を取り戻そうと2020年秋に復活。
さらに施設には遊具や客室、温泉なども完成し、サイクリング以外も楽しめる場所へと生まれ変わりました。
最近の利用者数は年間15万人ほど、かつての3倍に増えました。

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センターの復活をきっかけに、名取市が始めたのが「自転車のまちづくり」。

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その1つとして作ったのが、名所をまわるサイクルマップです。
平らな道が多いことを生かして、サイクリングを楽しみながらまちの魅力を知ってもらおうと考えたのです。
私は初心者向けの閖上地区のコースに挑戦。
自転車はサイクルセンターで借りることができます。

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道路には自転車専用レーンが。
ちゃんと歩道と分かれていて十分なスペースが確保されています。
自転車がとても走りやすいコースでした。

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途中には、複数の場所で自転車を置くことができるサイクルラックも用意されています。
ほかにも町が補助金を出すなどして、空気入れや工具セットなどの自転車用品を、まちなかの店舗などへ設置するよう呼びかけているということです。

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ルート上には震災メモリアル公園や商業施設「かわまちてらす」などがあり、7キロの道のりを走りました。
終盤には車では通ることができない海沿いへ。
潮風をきって走るのは、開放感があって最高でした!

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私も移動手段として幼いころからよく乗っていた自転車。
改めてサイクリングしながらまちめぐりをしてみると、自転車でしか見られない景色がたくさんあることに気づかされた1日でした。
みなさんも、自転車で名取市の魅力を感じてみてはいかがでしょうか!

【取材:岩間 瞳キャスター】

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