【ルールと見どころを解説!】12/6「NHK杯東北アイスホッケー選手権」

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12月6日(日)は、NHK杯東北アイスホッケー選手権!
少年の部(高校生)の決勝を生中継でお伝えします。
(東北地方向け、Eテレ午後1時から)

スピード感と迫力がファンを魅了し、
北米やヨーロッパで大人気のアイスホッケー。
冬季五輪では最終日に決勝が行われる花形競技です。
なじみのない方にも試合を楽しんでいただけるよう、
アイスホッケーのルールや見どころをご紹介します。

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「放送予定」

  


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プレーする人数は、1チーム6人です。

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主に攻撃を担うフォワード(FW)が3人、
主に守備を担うディフェンス(DF)が2人、
ゴールを守るゴールキーパー(GK)が1人です。
※FWとDFを「スケーター」と呼びます。
GKは相手陣内に入ることはできません。

 

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FW3人の組み合わせを「ライン」、
DFを含む5人の組み合わせを「セット」と呼びます。

選手の交代は、いつでも何度でも可能。
体力の消耗が激しいため、通常は1分以内で交代します。
3つか4つのセットを揃えて交代でプレーするのが一般的です。

GKに代えてスケーターを投入し、
リスクを負って得点を取りに行くこともできます。
「6人攻撃」は、試合終盤の見どころのひとつです。

  


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パックを相手ゴールに入れることで得点を競います。
硬いゴム製で、厚さ2.54センチの円盤型。
直径7.62センチと重さ156~170グラムは、
どちらも野球の硬球と同じくらいです。

 

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パックを扱うのは、スティック。
昔は木製でしたが、今はカーボン製がほとんどです。
パックをコントロールしやすいように、
先の部分(ブレード)には湾曲がつけてあります。

 

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レフトハンド(左打ち)用とライトハンド(右打ち)用とでは、
その湾曲の向きが反対になります。

 

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ちなみに、利き手がグリップ側のほうが操作しやすいので、
右利きの人は「レフトハンド」になる場合が多いそうです。

   

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リンクの大きさは、60メートル×30メートル。
壁と透明なボードに囲まれているためパックが外に出にくいこと、
ゴール裏もプレーエリアであることが大きな特徴です。

 

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2本のブルーラインにより、全体が3つに分けられます。
相手ゴールのあるゾーンを、アタッキングゾーン。
味方ゴールのあるゾーンを、ディフェンディングゾーン。
その間にあるゾーンを、ニュートラルゾーンと呼びます。

  

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ゴールの大きさは、幅183センチ×高さ122センチ。
畳1枚よりも少し大きいくらいです。
しかし、その前にゴールキーパーが立つと…、

 

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だいぶ小さく見えますね!

  


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試合時間は、20分のピリオドを3つの合計60分です。
決着がつかなければ、サドンビクトリーの延長ピリオド(今大会は5分)。
得点が入りやすいよう、スケーターを3対3に減らして行います。
それでも決着がつかなければ、
サッカーのPK戦にあたる、
ペナルティ・ショット・シュートアウト(PSS)を行います。

 

【ペナルティ】

反則=ペナルティがあった場合、
レフェリーが片手を上げてペナルティがあったことを示します。
ペナルティを犯した側のチームがパックを支配すると、
笛が鳴ってプレーが止まり、罰則が適用されます。

罰則は、ペナルティの種類や危険度によって異なります。
多くの場合がマイナー・ペナルティで2分間の退場。
重いペナルティはメジャー・ペナルティで5分間の退場になります。
これに加え、選手個人がプレーする資格を失う、
ミスコンダクト・ペナルティ(10分間)と、
ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ(残り時間全て)もあります。

試合の中で起こりやすいペナルティは、以下のとおりです。
・トリッピング…相手選手をつまずかせる
・フッキング…スティックで相手をひっかけたり妨害したりする
・ホールディング…相手をつかんだり押さえつけたりする

 

【パワープレー】

ペナルティにより退場者が出た場合、
その時間帯はプレーする人数に差が生まれます。
人数が多いチームのプレーは「パワープレー」と呼ばれ、
得点につながる可能性がグンと上がります。
攻撃力の高い選手をそろえた「スペシャルセット」を出すこともあります。
パワープレーは、勝敗のカギを握る重要なポイントです。

なお、レフェリーがペナルティのあったことを示したあとは、
ペナルティをされた側のチームは、失点する危険性がありません。
相手がパックを支配した時点で、笛が鳴りプレーが止まるからです。
そのため、この時間はGKに代わってスケーターが出場し、
瞬間的に6人攻撃を行うことがあります。
ペナルティがあると、一気に手に汗握る展開に変わるのです。

 

【プレーが止まるとき】

試合中は、たびたびプレーが止まります。
ペナルティのほか、以下の場合が多いです。

▼パックが止まったとき
…パックは常に動いているか、プレーされていなければなりません。
 それが止まったとき、プレーが中断されます。
 (GKが相手のプレッシャーを受けてパックを保持した場合も含まれます)

▼オフサイド
…アタッキングゾーンのブルーラインを、パックよりも先に選手が越えるとオフサイド。
 サッカーと同じく、待ち伏せ禁止のルールです。
 したがって、攻め込んでいるときにアタッキングゾーンからパックが出ると、
 攻撃している選手は一度ニュートラルゾーンに戻らなければなりません。

▼アイシング
…リンクの中央を横切るセンターラインより手前から出したパックが、
 誰にも触れるチャンスがなくゴールに平行なラインを越えると、
 アイシングとなります。
 やみくもにパックを放り出すことはできません。
 アイシングを犯した側はそのとき選手の交代ができないので、
 これが繰り返されると、体力の消耗がどんどん進んでいきます。

プレーが止まると、それぞれ決められた場所で、
「フェイスオフ」を行ってパックを奪い合い、プレーを再開します。
フェイスオフでどちらがパックをとるかも、
試合展開を大きく左右することがあります。

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12月6日(日)は、ぜひテレビでアイスホッケーを!
高校生たちの熱いプレーをお楽しみください!

 

  

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2020年12月6日(日)

「第42回NHK杯東北アイスホッケー選手権 少年の部・決勝」

[Eテレ]午後1:00~<東北地方>

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