編集長 安藤歩美さんに聞く!住民参加型のニュースサイトとは?

住民参加型のニュースサイト「TOHOKU360」の編集長を務める、安藤歩美さんにサイト運営の仕組みや、今後取り組んでいきたいことなどをお聞きしました。


Q.安藤さんが編集長を務めている「TOHOKU360」について教えてください。

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安藤)「TOHOKU360」は東北の今をみんなで伝える住民参加型ニュースサイトです。研修を修了すると誰でも「通信員」になることができ、「通信員」が住民目線でみつけた情報をメディア出身の「編集者」と共に記事にしていきます。月に1回行うオンライン会議で記事の反響や今後の方針について話し合っています。

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Q.安藤さんは2021年「TOHOKU360」でどのようなニュースを発信していきたいと思っていますか?

安藤)いまは厳しい時代でニュースを見て暗い気持ちになる方も多いと思うので、地域がより良くなるような前向きな情報を発信したいと考えています。       

Q.TOHOKU360の最大の特徴が「住民参加型」ということですが、実際に住民の方が書いた記事をご紹介していただけますか。

安藤)こちらは、女川町の移動式ラーメン店の記事です。こちらを書いたのが女川町に単身赴任中の会社員の方なんです。

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Q.記事を読んでみると、実際にその場所に住んでいないと書けない内容ですね。

安藤)そうなんです。「TOHOKU360」の狙いはまさにそこにあります。住民だからこそマスメディアでは取り上げられないようなきめ細かい情報を発信することができます。そのような情報を地域からどんどん発信していくことをコンセプトに活動しています。

Q.安藤さんは編集長のお仕事のみならず、ご自身もライターとして記事を書いていらっしゃいますが、今年はどんな記事を書きたいと思っていますか?

安藤)2020年からは『10years  after』という東日本大震災関連の連載を始めていまして、2021年も続けていきたいと思っています。                       

Q.『10years after』はどのような連載なんでしょうか?           

安藤)私が東北に8年近く住んでいろんな方とお話しする中で、震災の経験から、自分の生き方を見つめ直して何かをスタートさせた方が多くいらっしゃることに気づきました。そういった方のこれまで10年の活動を取材して発信するという連載です。       

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Q.いま取材されている方はいらっしゃいますか?

安藤)「3.11オモイデアーカイブ」代表の佐藤正実さんです。佐藤さんは宮城県内の街の移り変わりの記録を震災直後から定点で撮影し、記録している方です。

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Q.2021年にかける思いを教えてください。

安藤)「TOHOKU360」は住民参加型をうたっていて、マスメディアでは拾えないような丁寧な情報発信をしたいと思っていますので、地域の多様性を増やしたいです。東北の各地から、身の回りの面白い情報や地域の課題などを丁寧に見つけて発信していきたいと思っています。

Q.ありがとうございました。


安藤歩美さんが出演する「てれまさむね」木曜日のコーナー「みやぎUPDATE」では、
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