「おかえりモネ」紀行⑤気仙沼・大谷海岸のハマナス

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「おかえりモネ」の舞台、気仙沼市と登米市で探した初夏の風景をお伝えします。

宮城県気仙沼市本吉町の大谷海岸では、津波の被害から残ったハマナスの花が見頃を迎えています。

ハマナスは海辺の砂地に自生するバラ科の花で、初夏に濃いピンク色の花を咲かせます。

気仙沼市の大谷海岸には震災前からハマナスが自生していて、津波の被害を受ける前は、海岸そばの公園を中心にハマナスの群生が見られました。

花の咲く初夏の時期には甘い香りが砂浜に漂っていたといいます。

しかし、震災の津波で大きな被害を受け、いま大谷海岸には20株ほどしか残っていません。

現在は気仙沼市が海岸を整備していて、地元の人たちとハマナスの海岸をよみがえらせようと手入れを続けています。

大谷海岸にある旅館のおかみで、震災前からハマナスを見続けてきた鈴木緑さんは
「ハマナスは強い花で、丈夫なんです。震災にも負けない地元の人たちを象徴する花です。またハマナスが香る海岸に戻ってほしいです」
と話していました。

大谷海岸のハマナスは6月中頃まで楽しめるということです。

(撮影は5月21日)