宮城県 新型コロナウイルス 1週間の感染状況(1月25日放送)

【3週連続300人超え 1か月初の1000人超え】

県内では1月18日から24日までの1週間に、315人の新型コロナウイルスの感染確認が発表されました。
前の週から11人減ったものの、3週連続で300人を超えています。
そして、1月の発表は24日までに1073人となり、1か月の発表として初めて1000人を超えました。

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【感染者10代が最多に】
先週の感染者を年代別にみると、10歳未満が7人、10代が83人、20代が50人、30代が25人、40代が35人、50代が48人、60代が28人、70代が16人、80代が20人、90代が3人となり、10代が最も多くなりました。
男女別では男性が161人、女性が154人となりました。

【県立高校のクラスター拡大】
10代が最多となった要因は、2つの県立高校で発生した感染者の集団=クラスターが拡大しているからです。
県教育委員会によりますと、23日までに利府高校で教職員と生徒あわせて41人、石巻高校で24人の感染がそれぞれ確認されています。
教育委員会によりますと、家庭内での感染のほか、部活動を通じて感染が拡大したとみられるケースがあるということです。
保健所の調査では、感染に気がつかないまま学校に登校し、マスクをせずに運動を行って、休憩時間もそのままでの状態で会話するなどしていたということです。
周りに感染を広げないために、熱がある、せきが出るなど何らかの症状がある場合は、学校を休むことが大切です。
県教育委員会は1月20日、県立高校などに対して、他校との練習試合など部活動の対外活動を、当分の間、自粛するよう通知しました。
自粛する期間は、感染状況を見ながら判断してほしいとしています。

【感染経路不明は減少】
発表された時点で感染経路が不明だった人は112人でした。
全体の35.6%にあたり、前の週を5.5ポイント下回りました。
2週連続の減少となりました。

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【県内はステージ3に】
県は23日の対策本部会議で、県内の感染状況について、医療提供体制に大きな支障が出ることが懸念される「ステージ3」の段階にあると発表しました。
政府の分科会が示す4段階のステージのうち、上から2番目です。
県によりますと、23日までの1週間の陽性率が13.3%とステージ4の指標を超えているほか、23日時点の病床使用率と人口10万人あたりの療養者数が、ステージ3の指標を超えていることなどを踏まえ、総合的に判断したということです。

【2人が死亡】
また、先週は県内の医療機関に入院していた90代の女性と80代の男性が死亡し、県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は22人となりました。