撮影当時(2012年)
現在(2020年)
ニースで出会ったボードレさん夫婦。なんとマティスがかつて暮らしていた建物に住んでいるんだそう。そのお宅にお邪魔させてもらうことに!マティスが絵を描くために眺めた風景だと紹介してくれた景色は、まるで額縁に収まった一枚の絵のよう。そこには、太陽の光を浴びた青く美しい"天使の湾"が広がっていました。
ロックダウンの中、「夫婦で過ごす時間の大切さ」をかみしめたそうです。
【街の「たまり場レストラン」】
撮影当時(2012年)
現在(2020年)
ニースの旧市街で1927年から4代続く老舗レストラン。店内には、奥さんに追い出されたと言いながら食前酒を楽しみに来る常連さんたちがいました。
コロナの影響でしばらくお店をお休みしていましたが、6月に営業を再開。常連さんにおいしい料理と安らげる時間を提供するために、家族で力を合わせています。。
【街の「歴史あるカフェ」】
撮影当時(2012年)
現在(2020年)
南フランス、プロバンス地方にある山間の街・ゴルド。100年前に独立運動家たちが作ったというカフェには、街を愛する男たちが集っていました。
コロナウイルスの影響で現在は営業を休止。いまだ再開には至っていませんが、皆の居場所を守ると、副会長のジャン・ピエールさんは張り切っています。
アルル
【街の「彫刻家」】
撮影当時(2015年)
現在(2020年)
ヤシンさんは、30年ほど前にサントロフィーム教会の大修復に関わった、遺跡専門の石工職人。アフロディテ像のレプリカ作りに、15年以上 情熱を注いでいます。時代を超越した美の世界がこの像にあるんだとヤシンさんは語ります。完成したら触れることができなくなるので、作り続けているそうです。
ロックダウン中も、趣味の時間に没頭して過ごしたと話してくれました。
【街の「ゴッホの部屋」】
撮影当時(2015年)
現在(2020年)
ゴッホの寝室の絵と自分の部屋がそっくりだと気付き、絵を再現した料理人のエリックさん。
コロナ禍で心を和ませたのは、おいしい手料理とマカロンだそうです。
【街の「みんなの美容院」】
撮影当時(2015年)
現在(2020年)
アンヌ・マリーさんの美容院は。アルルの女性たちの憩いの場。常連さんの老齢の女性たちがおしゃべりを楽しんでいました。
ロックダウンの解除が決まると、あっという間に常連さんの予約で忙しい日々に戻ったそうです。
ベルサイユ
【街の「市場」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
ルイ15世の時代から300年以上続く市場では、独特の呼び込み文句が飛び交う活気ある朝の雰囲気が味わえます。威勢のいい掛け声で市場を盛り上げていたメウーさん夫婦。
5代目も加わり、街に元気を取り戻そうと家族で力を合わせています。
【街の「だまし絵」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
ベルサイユの宮殿を眺めながら歩いていると、あちこちの建物に"ニセモノ"のレンガや窓がついているのを発見。ルイ14世が宮殿の建設と同時に統一された美しい街を造らせたため、材料不足に困った街の人々が考え出したものだそうです。
伝統の技を学べる、フランスで唯一の「だまし絵学校」も授業が再開。生徒たちも再びだまし絵を描き始めています。
【街の「人形劇場をつくる職人」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
ルイ15世の時代に造られたサン・ルイ地区で出会ったカトリーヌさんは、オトマット職人。オトマットとは小さな人形劇場のことで、その昔、王様に献上された玩具だったそう。
芝居の内容はもちろん、舞台から人形の動きまで、すべてを一人で作り上げているカトリーヌさん。ロックダウン中は、18世紀の人形を使って、新作「リトルダンサー」を作りました。
憧れの古都
ナント、バイヨンヌ、アビニョン
【街の「ミニシアター職人」】
撮影当時(2011年)
現在(2020年)
ナントの旧市街とロワール川に挟まれた地区で出会ったグザビエさん。彼が手がけるのは「ミニシアター」。次々に創作中の楽しい作品を見せてくれました。
ロックダウン中は、体の不自由な人を支えるため、施設で働きながら、新作「ヘルパーの視点」を作りました。
【街の「楽器修復の職人たち」】
撮影当時(2017年)
現在(2020年)
バスクの都バイヨンヌにある弦楽器の修復と製作をしているアトリエ。3人の職人さんが助け合って作業しています。
ロックダウンが解除されるまで、交代で工房に通い続けました。6月から、再び3人で働き始めています。