撮影当時(2013年)
現在(2020年)
道沿いのテラスで、小づちで人形のようなものに細かい穴をあけていたスゲンさん「ワヤン・クリ」という影絵芝居に使う人形なんだそうです。ワヤン・クリは、世界無形文化遺産にも登録されている伝統芸能です。
新型コロナウイルスの影響で、大きな痛手をこうむりました。客の多くが外国人の観光客だったのです。にぎわいが戻るのを信じて、人形作りに励んでいます。
【街の「マスク」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
音の出るおもちゃを売っていたガイパールさんは、新しい商品を売り始めました。伝統工芸、バティックを使ったマスクです。つけるとこんな感じ。ネット販売で売れています。
チリ「サンディアゴ」
【街の「花屋さん」】
撮影当時(2016年)
現在(2020年)
路上の花屋さんダビッドさんは、5か月間の休業を強いられました。家に閉じこもった日々。身近な植物が、暮らしに潤いをもたらすことに、改めて気づいたのだそう。
【街の「ゴーカート修理」】
撮影当時(2016年)
現在(2020年)
ゴーカートを修理する仕事を心から楽しんでいたマウリシオさん。サーキットが閉鎖され、修理の依頼はありません。
それでも元気だよと、1枚の写真を送ってくれました。外出できなくなり、ご本人も猫のナットちゃんも太ったのだそう!
フランス「アヌシー」
【街の「藤の花の館」】
撮影当時(2010年)
現在(2020年)
ティウー川に沿う遊歩道を歩いていると、緑の葉っぱに覆われた建物を発見。アヌシーの旧市街には、12~17世紀の建物が数多く残されていて、この"藤の花の館"も400年前の建物なのだと、この家に暮らすマリーズさんが教えてくれました。
取材から10年が過ぎましたが・・・今も、同じ家にお住まいでした。藤の木も、とても元気で、2~3年に一度、白い可憐な花をつけ、街に春の訪れを告げているんだそう。
ロックダウン中は、カラフルな布でマスクを作り家族や友人たちに配りました。来年、藤の花が咲く頃には、いつもの平和な暮らしが戻ることを願っています。
インドネシア「クタ」
【街の「お供え物を作る母娘」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
狭い路地が迷路のように入り組むクタの住宅街。静けさの中を歩いていると、軒先で神様へのお供え物を作る母娘の姿がありました。女の子たちの手つきも慣れたもので、幼い時からこうして信仰と共に育っていることが分かります。
出会った3人の女の子は、取材から7年が過ぎた今も、神様のお供え物を作る、家のお手伝いをしています。現在中学3年生。コロナ対策で学校は閉鎖。スマホを使ったリモート授業が行われているのだそう。
【街の「ウミガメの赤ちゃん」】
撮影当時(2013年)
現在(2020年)
砂浜で産み落とされた卵を安全な場所に運んできて保護していたグスティさん。自然と関わり合って生きることを大切にするのが、バリ・ヒンドゥーの精神なのだと話してくれました。ビーチを訪れる観光客に声をかけて、夕方になったら皆でウミガメの赤ちゃんを海へ帰すのだそう。
2020年。海は3月に閉鎖。9月に再開しましたが、観光客はまだ戻ってきません。ウミガメの赤ちゃんを1人で海に帰す、我慢の日々が続きます。