2017年12月07日 (木)

世界の受動喫煙対策

20171207_art_001.JPG

2017年12月3日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、国際部高野洋デスク、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストのハリー杉山さん、国際部飯沼智デスクです。

 

1時間目は、2か月半ぶりにミサイルを発射した北朝鮮について、高野デスクが解説しました。

20171207_art_002.png

ミサイルは、これまでで一番大きく新型です。

北朝鮮政府は「ミサイル開発の完結段階に達した」という声明を発表。

「完結した」と断言せずに「完結段階」として曖昧さを残しています。

それはまだ、技術的にクリアすべきことがあるということです。

そして、今月中にキム総書記の命日、キム委員長の軍最高司令官就任記念日があることから、再びミサイルを発射する可能性が高いと予想されます。

 

最近、北朝鮮の船が日本に漂着していますが、北朝鮮はいま、核開発と並行して経済の立て直しを図る「並進路線」を掲げています。

20171207_art_003.JPG

先月から「漁業戦闘」と称して、日本海での漁獲量を増やそうとキャンペーンを展開しているため、老朽化した船などが漂流するケースが増えていると見られます。

 

トランプ政権の対応次第では、朝鮮半島情勢がさらに緊迫化することも考えられ、気の抜けない状況が続きそうです。

 

2時間目は世界の受動喫煙対策を、飯沼デスクが解説しました。

20171207_art_004.JPG

日本は受動喫煙対策でなんと「最低レベル」なんだとか。

 

世界の各国が合意したガイドラインに基づいて、WHOが定めた評価基準は、受動喫煙を防ぐ“法律”があるかどうかです。

20171207_art_005.JPG

日本はゼロ。

なぜかというと、日本で取り組まれている“分煙”や“喫煙室”は、受動喫煙を完全に防止できず有効ではないため、WHOに評価されていません。

さらに、屋外禁煙についても評価外です。

WHOが最優先にしているのは“屋内全面禁煙”なんです。

20171207_art_006.JPG

日本は独自の受動喫煙対策をしていますが、それではよくないとされる根拠が、「たばこ規制枠組条約」の存在です。

20171207_art_007.JPG

2003年に成立、日本も締約しています。

この条約を結んだ国には、

・たばこの広告禁止

・たばこの大幅値上げ

そして、中でも大事なのが、

・受動喫煙防止対策

そのためには「立法措置が必要」と書かれています。    

日本も合意した立場として、法律をつくることが重要です。

 

この受動喫煙対策の基準となった「たばこ規制枠組条約」がつくられたきっかけとなった国はどこかというと…

 

20171207_art_008.png

[「たばこ規制枠組条約」ができたのはアメリカがきっかけだったんだヨーソロー。]

 

きっかけとなったアメリカは条約に国としては入っていませんが、州や市など自治体レベルで規制を行っています。

 

枠組条約の他にも、実は日本を慌てさせる理由が、3年後に開催される東京オリンピックパラリンピックです。

2010年にWHOとIOCとの間で「たばこのないオリンピック」の実現を共同で推進すると合意しました。

合意に従って、2012年イギリスのロンドン、2014年ロシアのソチ、2016年ブラジルのリオデジャネイロでは、国全体で公共の屋内施設を禁煙にする法規制を実現しました。

20171207_art_009.JPG

このため、日本も法規制の導入に向けて議論が行われていますが、屋内禁煙という議論では必ず「飲食店の経営に打撃では?」という意見がでます。

しかし、すでに屋内全面禁煙を行った国の例を見てみると、意外な結果がでました。

条約締結の翌年に、屋内全面禁煙に踏み切ったアイルランドのパブでは、女性客も増え、売り上げもあがったとのこと。

20171207_art_010.png

規制を導入した国々で行われた信頼性の高い49の調査のうち47の調査で、減収はなかったという結論を出しました。

 

さらに、喫煙そのものを抑制し、たばこのない社会を目指す国も出てきています。

ニュージーランドでは、パッケージを指定したり、客の目につく場所にたばこを置くことは禁止し、銘柄を言える人にしか売らない、さらに販売価格を高額にすることで、国全体の喫煙率を下げています。

 

ここまで受動喫煙対策や禁煙推進の取り組みを見てきて、世界の禁煙が進んでいるように思うかもしれませんが、実は、欧米で減っている一方で、中国やアフリカで増えていて、世界全体のたばこ消費量は増えています。

20171207_art_011.png

みんなが笑顔になる社会をつくるために、私たちも世界の動向を睨みながら、国内の受動喫煙対策のあり方について考える必要があると思います。

20171207_art_012.JPG

 

 

 

 

※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2017年12月10日のゲストは、高橋真麻さんです。

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:39


カテゴリー

新着記事

ブログ内検索

カレンダー

2019年09月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バックナンバー


RSS

page top