週刊Mr.シップ 第百十五回 「南北首脳会談」
いやぁ〜歴史的会談だったなぁ〜。なんてったって、お手て繋いで境界線超えてたもんな〜。
テラスでお茶までしてたし。
で、一体何が決まったんだっけ??
塚本デスクに聞いてこヨーソロー。
投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:59 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク
いやぁ〜歴史的会談だったなぁ〜。なんてったって、お手て繋いで境界線超えてたもんな〜。
テラスでお茶までしてたし。
で、一体何が決まったんだっけ??
塚本デスクに聞いてこヨーソロー。
投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:59 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク
4月29日(日)の「せかいま」は、南北首脳会談を取り上げます。
注目は、朝鮮半島の非核化や平和の定着、そして史上初の米朝首脳会談を見据えた動きです。詳しくお伝えします。
さて、新年度が始まってから早くも1ヶ月。皆さん、新しいスタジオセットには、もう慣れて頂けましたか?
黒板を切り抜く形で「紙芝居ショー」を展開したり。(4月8日放送)
大きめのセットだって入っちゃう。(4月1日放送)
新スタジオで、「せかいま」はますますパワーアップ!でお送りしています。
ところで、初回の放送と2回目以降で、セットの中で一部、変わっている箇所があります。
ということで、「せかいまセット 間違い探しクイズ~!!」
次の2枚の写真で違うところはどこでしょう・・・?
(4月1日放送)
(4月15日放送)
・・・って、簡単でしたね。
正解は、先生の後ろの地図!
最初は色分けされた地図でしたが、2回目以降は通常の陸地の色のものを使っています。
背景のセットとして、より見やすいようにと変えました。
これからも、必要であれば改良を加えながら、
皆さんに親しんでもらえる「教室」を作っていきますね。
そして、肝心の「授業」の内容にもご期待ください!!
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月29日のゲストは、野間口徹さんです。
投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:18:31 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク
2018年4月22日の出演者のみなさんです。
左から、芳川隆一キャスター、国際部高野洋デスク、坂下千里子さん、ゲストのパックン、Mr.シップ、国際部藤井俊宏デスクです。
この日の黒板アートは、サクラ。
関東ではソメイヨシノのお花見はもう出来ませんが、東北はまだまだ咲いているところもたくさんありますね!教室の中でお花見です(*^_^*)
1時間目は、核実験やミサイル発射実験を中止することを表明した北朝鮮について、国際部高野デスクが解説しました。
2時間目は、化学兵器の使用が疑われているシリアの内戦について、国際部藤井デスクが解説しました。
アメリカ、イギリス、フランスは「アサド政権が使った」と主張、
一方のアサド政権と後ろ盾のロシアは「反政府勢力が使った」と主張。
双方がそれぞれの主張が正しいことを訴えようと情報戦を繰り広げています。
第三者が客観的に調べるため、国際機関が化学兵器が使用されたとする地区に入りましたが、
この調査は「誰が使ったか」を明らかにするためではなく、「何が使われたか」を調べるためです。
化学兵器が使われた場所は、アサド政権とロシア軍の支配下にあります。
調査を始めるまでに1週間待たされたため、すでに証拠が消されたり、捏造されたりしたおそれがあります。
アメリカ、イギリス、フランスはこうなることを見越して、アサド政権が化学兵器を使ったと断定し、攻撃に踏み切ったと見られます。
こちら、最新のシリアの状況です。
アサド政権側が全体の60%を支配していて、化学兵器が使われたのは、ダマスカスのすぐ近くの東グータ地区です。
政権側による攻撃が激しさを増す中で、子どもたちの投稿した映像が世界の注目を集めました。
劣勢の反政府勢力は、国際社会を味方につけるため、情報発信に知恵を絞っているとみられます。
現在まで7年続いているシリアの内戦ですが、これまでに死者35万人以上、人口の半分にあたる1200万人が家を追われうち500万人以上が国外へ避難しています。
[シリアの内戦は、ある思いがけない出来事がきっかけだったんだヨーソロー。]
民主化運動「アラブの春」が起きたエジプトやチュニジアでは、デモが始まってから数週間で政権が崩壊しました。
このためシリアでも、政権の崩壊は時間の問題と言う見方も出ました。
しかし、そうならなかったのは、シリア特有の事情があります。
シリアは、アジアとヨーロッパをつなぐところに位置していて、中東でも特に多様な宗教や民族が共存しています。
民族的には「アラブ人」と「クルド人」がいて、
宗教宗派で見ると、「イスラム教スンニ派」「イスラム教シーア派系のアラウィ派」、
さらに、「キリスト教」も様々な宗派の人々がいます。
アラフィ派のアサド大統領は、少数派で、スンニ派が一致団結すればすぐにやられてしまいます。
そこでアサド政権が行ったのが、国民を分断することです。
例えば、スンニ派の人物を政権の要職に就けるなどし、同じ宗教宗派であっても、「支配する側」と「支配される側」に分け、一枚岩にならないようにしました。
だからこそ、アサド政権は倒れず、シリアは内戦へと発展しました。
さらに、出口の見えない泥沼化へ向かっていくことになった理由が、各国の介入です。
シリアはイラクのように石油が豊富にある資源国ではありません。
実は、介入のきっかけを作ったのは、イランなんです。
アサド政権が倒れると、自分たちと敵対するような国になるおそれもあったイランは、早い段階から革命防衛隊や民兵を送り込んで、反政府勢力に対する軍事作戦にあたりました。
これに対し、アメリカやサウジアラビアが介入。イランの影響力拡大を抑えるためです。
さらに、この内戦の混乱の中で「過激派組織IS」が台頭し、一時、シリアとイラクにまたがる広大な範囲を支配しました。
ISの台頭で窮地に立たされたアサド政権を支援する形で軍事介入を行ったのが、ロシアです。
シリアは、ロシアにとってソビエト時代からあらゆる分野で交流を続けてきた友好国です。
ロシアとしては、友好国が失われるのを防ぎたいという思いがありました。
というのも、2000年代に旧ソビエトのジョージアやウクライナで、デモをきっかけにロシアと関係する国が次々に倒された過去があるからです。
アラブの春から内戦に発展したリビアでは、民間人への被害を防ぐという人道目的で、アメリカなどが軍事行動に踏み切りました。
その結果、カダフィ政権が崩壊、ロシアとしてはこのような動きが他の友好国にも波及しないようにするためにアサド政権を全力で守る必要があります。
そして今では、ISの弱体により、アサド政権はロシアの支援で息を吹き返しました。
かつて中東では、アメリカが圧倒的な影響力を誇り、秩序が形成されました。
しかし、アラブの春で独裁政権が次々と倒れ、シリアの内戦を通じてロシアやイランが存在感を増しています。
新たな秩序が形成される段階にあるとはいえ、目が離せない状況が続きます。
アサド政権としては、最終的には反政府勢力側との話し合いで国際的にも承認された形で政治的に解決したい考えではないでしょうか。
※リハーサル時の写真も掲載しています。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月29日のゲストは、野間口徹さんです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:06 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク
せかいまが始まったのは2015年4月だよな。
シリアの内戦は2011年に始まったんだ。
日本は震災があった大変な年だったけど、あれからずーーーっと、争ってるんだな・・・。
投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:18:55 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク
4月22日(日)の「せかいま」は、シリアを取り上げます。
アメリカ、イギリス、フランスは、アサド政権が化学兵器を使ったと断定してシリアへの攻撃に踏み切りました。一方で、シリアとその後ろ盾のロシアは化学兵器の使用を否定しています。主張が真っ向から対立する中、国連による調査もうまく進んでいません。
ニュース映像で、化学兵器が使われたとされるシリアの東グータ地区の子どもたちの様子を目にした方も多いと思います。「米英仏」と「シリア露」のどちらの主張が本当に正しいのかは分かりませんが、そこに苦しむ子どもたちがいる事は確かです。
放送を前に、私は東京でシリア料理を提供するレストランを経営する男性にお会いする機会を得ました。
アルクード イブラヒムさん、46歳です。
今からおよそ20年前に来日し、日本人と結婚、今も日本で暮らしています。
アルクードさんは、首都ダマスカスから車で南へ1時間ほどの町の出身です。そこはトマトやナスなど多くの野菜や、すいかなどの果物が取れるのどかな町で、アルクードさんは今もその味が忘れられないといいます。シリアでは、結婚して家庭を持っても、きょうだいが皆、生まれ育った実家近くで暮らすのが一般的だそうです。7人きょうだいのアルクードさんも、帰国するたびに自分の甥っ子や姪っ子に会うことを楽しみにしていましたが、2011年の内戦勃発を機に、きょうだいはみんな、海外の別々の国に避難しました。日本で祖国の内戦がニュースで取り上げられても、アルクードさんはそうした映像は一切見ないようにしています。「祖国の人々が傷つく様子を見るのはあまりにも辛くて悲しいから」だそうです。最後に帰国したのは2008年。いつかまた「前のような平和なシリアに戻って欲しい」と、一言一言、しぼりだすように話していました。
日本にいる私たちは、「シリア」と聞くと、内戦で傷ついた国をすぐに想像しがちです。
しかし、アルクードさんが語ってくれたのは、美しい風景が広がり、そこで幸せに家族が暮らす故郷の姿でした。アルクードさんの話を聞いて、泥沼の内戦が続く祖国を思うシリアの人たちの気持ちを、少しだけ知ることができたような気がします。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月22日のゲストは、パックンです。
投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:21:22 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク
2018年4月15日の出演者のみなさんです。
左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの前田航基さん、国際部渡貫俊明デスクです。
1時間目は、アメリカが行ったシリアへの軍事攻撃について、ワシントンにいる油井記者に聞きました。
2時間目は、アメリカと中国の貿易摩擦について、国際部渡貫デスクが解説しました。
そもそも、関税を引き上げると何が問題なのか。
「さかした国」と「よしかわ国」を例に見てみましょう。
(左)さかした産のシャツの関税が10%なら輸入する際に、1000円の10%、つまり100円の関税がかかって1100円になります。よしかわ産のシャツが1500円ならよしかわ国では、1100円のさかした産の商品が売れますよね。
(右)そこで、よしかわ国は、国産のシャツを売るために、さかした産のシャツの関税を100%、つまり1000円の関税をかけ2000円にします。
すると、よしかわ産の1500円の商品が売れますよね。
こうして、自国の市場から輸入品を閉め出し、関税という壁を使って相手国を苦しめることができます。
現実の話に戻ると…
アメリカは経済規模1位、中国は2位。仕掛けたのはアメリカのトランプ大統領です。
鉄鋼とアルミニウムに高い関税をかける輸入制限措置を発表。
中国だけでなく、日本を含む多くの国が対象です。
こちらはすでに先月23日から発動されています。
アメリカは、中国が過剰に生産しているため、国内の鉄鋼産業が衰退したと指摘しています。
さらに、戦闘機や軍艦などの製造に必要な製品が外国依存することに、「安全保障上の脅威」だとしています。
さらに中国をターゲットとしたおよそ1300品目、5兆円分の輸入品に25%の関税を課すとしています。さらに、その規模を3倍に拡大するか検討しています。
これに対して中国は、まっこうから受けて立つ姿勢を示しています。
128品目、およそ3200億円分の輸入品に高い関税を課す措置をすでに発動しています。
さらに、106品目、5兆円分に25%の関税を課すアメリカへの報復措置も発表しました。
なぜアメリカがこんなことを始めたのかというと、巨額の「貿易赤字」を抱えているからなんです。
その額はなんと7900億ドル、日本円で80兆円以上です。
貿易赤字が多いということは、その国の商品がアメリカに押し寄せ、アメリカ国内の関連産業を衰退させているというのがトランプ大統領の主張です。
そこで中国との赤字を解消すれば、国内に関連産業が戻って雇用も取り戻せるとトランプ大統領は考えています。
しかし、アメリカの失業率は4%と歴史的にも低い水準、労働者の賃金も上昇していて、景気が良いです。
ではなぜ、貿易赤字を減らさなければならないかというと、秋に中間選挙があり、支持層である白人労働者に受ける政策を打ち出す必要があるからなんです。
今回トランプ大統領は「通商法301条」という強力な切り札を持ち出しました。
この制裁措置、実は1980年代に、ある国に行使されたことがあります。
その国はなんと日本です。日本は高度成長期を経て、アメリカの輸出をどんどん増やしていきました。
アメリカの貿易赤字は拡大し、半導体をめぐる貿易摩擦が激しくなり、日本のパソコンやテレビなどに対する関税を100%に引き上げました。
つまり販売価格が2倍になり、結局日本は、輸出の自主規制を行ったり、アメリカの工場を増やしたりといった対応を迫られました。
このように「通商法301条」は相手国の輸出に待ったをかける一番効果的な切り札です。
さらに、トランプ大統領には選挙対策以外の別の目的もあります。
市場経済のルールを無視し、「知的財産の侵害」を行う中国に歯止めをかけさせようという狙いがあります。
例えば、半導体技術を無断で真似して格安のスマホを開発、それをアメリカに輸出していると指摘されています。
アメリカは中国との間で対話による解決を目指してきましたが、中国側が改善に乗り出さないことから、いよいよ実力行使に出た形と言えます。
また、ハイテク分野に高い関税をかけようとしていることから、中国に経済的な覇権を握られるのを恐れるトランプ大統領の胸中も伺うことができます。
一方中国は、大豆などの農産品、自動車や航空機などの輸送機器、アメリカの主力輸出品に関税をかけようとしています。
中国としては、こうした品目に高い関税をかければ、トランプ大統領が重視する雇用に影響を与え、政権にダメージを与えられると判断した可能性があります。
どちらも関連産業に影響が出ますが、長い目で見れば中国の方がダメージが大きいでしょう。
中国からアメリカへの輸出額は、中国のGDPの4%を占めますが、アメリカからの中国への輸出額はアメリカのGDPの0.7%にすぎません。
こうした貿易摩擦は過去にもたびたび起きていますが、それがきっかけとなって、世界的な悲劇が起きたことも。
[みんながみんな、自国の利益のことだけを考えた結果、過去にはとんでもないことが起きたんだヨーソロー。]
今のところ世界経済は好調だが、中国経済に依存する東南アジアなど、ほかの地域にも影響が広がりかねません。今の世界経済は、お互いが得意とする製品を輸出し、もののやり取りを活発にすることで成長を続けてきました。
今回の中国への制裁措置、追加の発動まで猶予があり、どうなるかというところで先週、中国は一歩も引かぬと言いながらも、アメリカに対して話し合いで解決しようと訴え、トランプ大統領はすぐに反応し、歓迎する姿勢を示すなど雪解けムードも垣間見えます。
米中両国はギリギリの交渉で落としどころを探るとみられ、この問題がどうなっていくのか、注意してみていく必要があります。
※リハーサル時の写真も掲載しています。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月22日のゲストは、パックンです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:44 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク
オレだってたまには新聞くらい読むぞ。
経済大国1位と2位の国で何やってんだ。
って正直、「貿易戦争」とか言われても、何と戦って、何と争ってるのかわからんな。
投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:17:11 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク
アメリカと中国が、互いの輸入品に高い関税を掛け合っています。
事の発端は、3月22日、トランプ大統領が「中国はアメリカの技術を無断で真似して、格安のスマホを開発してアメリカに輸出している」などと指摘し、中国からの幅広い輸入品に高い関税を課すと決めたことでした。続けてアメリカは、鉄鋼やアルミ製品にも高い関税をかけると発表。これら一連の動きに対して、中国もアメリカからの輸入品に関税を課す報復措置を発表するなど、ほとんど“けんか状態”です。
そもそも、輸入品に高い関税をかける目的は、自国で作られている同じ製品を守ること、ですよね。でも、自分の国が得することばかりを考えていて、本当に国と国との“商売”がうまく行くんでしょうか?逆にいえば、そのリスクを犯してまで、アメリカが中国からの輸入品に高い関税をかける目的とは?そして迎え撃つ形の中国側の思惑は?
4月15日(日)の「せかいま」では、米中の貿易摩擦の背景と、それぞれの国が高い関税を掛け合う“本音”の理由を探りますよ!
2時間目に予定していた「日中の桜」の話題ですが、
アメリカなどによるシリアへの軍事攻撃のニュースをお伝えするため、
日を改めてお伝えします。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月15日のゲストは、初登場!前田航基さんです。
投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:13:22 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク
2018年4月8日の出演者のみなさんです。
左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、ゲストの堀内孝雄さん、Mr.シップ、国際部石井勇作デスクです。
「私には夢がある。いつの日か、私の4人の幼い子供たちが肌の色ではなく人格で評価される国に住むと言う夢だ」
1950年代から60年代のアメリカで、人種差別の撤廃を訴えた「公民権運動」のリーダー、マーチン・ルーサー・キング牧師の有名な言葉です。
彼が追い求めた「夢」。そこに、いまのアメリカは、どこまで近づいたのでしょうか。
国際部石井デスクが解説しました。
“みんなが豊かに暮らせる差別のない社会”と言う理想を掲げたキング牧師。
理想実現のために何をしたのかと言うと、深刻だった黒人に対する人種差別の解消と、貧困、経済的格差の解消を目指す運動を行いました。
最もよく知られている「I have a dream.」(私には夢がある)と言う言葉は、
全米から25万人が集まったといわれる大規模なデモ「ワシントン大行進」に合わせて行われた演説の一節です。
ことし2月に行ったアメリカの世論調査では、公民権運動の目標達成(キング牧師の夢の実現)について「すべて、またはほとんど達成された」と答えた人は、8%にとどまっていました。
アメリカでは、建国以来、アフリカから連れてきた黒人を奴隷として働かせていました。
その状態が変わったのが、アメリカ国内で戦われた「南北戦争」です。
黒人奴隷制度の廃止を掲げた北部と、制度存続を主張する南部が戦いました。
戦争の最中、1863年、リンカーン大統領が「奴隷解放宣言」を出し、奴隷制度は廃止されました。
しかし、実態はまったく別でした。
州が決める「州法」という形で、白人による黒人の「人種分離」が進められました。
人種分離とは、例えば水飲み場では…
白人も黒人も、水は飲めるから「平等」。
しかし、白人用はクーラー付きで冷たい水が飲め、黒人用は、おそらく生ぬるい水しか飲めなかったのでしょう。
差別意識が強く残っていた当時の南部では、白人と黒人が別なのは当たり前と言う考え方でした。
「人種分離」とは、実態としては事実上の「人種差別」でした。
[1950年代、アメリカで黒人が虐げられていたある日、南部アラバマ州で起きた事件が歴史を動かしたんだヨーソロー。]
このほかに選挙でも、ひどい差別がありました。
黒人は投票権を得たのに、字が読めないからなど様々な理由をつけられて、投票のために必要な有権者登録をさせてもらえませんでした。
このため、いつまでたっても政治に参加することはできませんでした。
しかし、キング牧師は、暴力に対抗することなく座り込みや裁判など、平和的な行動で世論に訴えました。
それが、「ワシントン大行進」です。
ここで、アメリカ史上に残る名演説で差別の撤廃を訴えました。
「I have a dream.」(私には夢がある)
そして、1964年には人種差別を禁じた「公民権法」が、翌1965年には、黒人の投票権を保障する「投票権法」も制定されました。
その後もキング牧師の夢に近づける動きがさらに続きました。
それが「アファーマティブ・アクション」です。
これまで差別されてきた黒人等の少数派、マイノリティーを優遇しようとするものです。
さらに、9年前に黒人初の大統領となったオバマ大統領誕生が、1つの最高到達地点となりました。
しかし、今度は揺り戻しが起きます。
アメリカの人種の割合は、白人が半数以上を占めるのに、逆に差別をされているようだと、違和感を感じる人たちが出てきました。
そこに現れたのがトランプ大統領。
白人層の中に出てきた不満を巧みに汲み取りました。
特定の人種や宗教に対する差別発言を繰り返したり、いわば“負の感情”を煽りました。
そのため今は、“夢の最高到達地点”からだいぶ遠ざかってしまった地点にいるといえます。
キング牧師の意思を継ぐ人はどのような思いでいるのでしょうか。
キング牧師の息子さん、マーチン・ルーサー・キング3世さんに聞きました。
父は3つの悪をこの世からなくしたいと言っていました。
「貧困」「人種差別」「軍国主義・暴力」です。
父の時代にあった問題に、いまだに取り組み続けているのは残念です。
アファーマティブ・アクションなどもあり、進学や雇用の面でチャンスを得られた黒人は増えましたが依然として格差は大きいです。
さらに、キング牧師が訴えたもう一つの大切なこと、「暴力のない社会」の実現も遠いです。
アメリカ社会は銃による犯罪が後をたちません。警察官による黒人の射殺も繰り返されています。
先月ワシントンで、数十万人が参加した、銃規制の強化を訴えるデモが行われました。
呼びかけたのは、フロリダ州の高校生たち。
かつてキング牧師が率いた公民権運動のように、若者達が起こした銃のない社会の実現を求める行動が、今後大きなうねりとなっていくのかは、まだわかりません。
ただ、理想の社会を実現するために立ち上がり行動する姿を見て、理想を追い求めたキング牧師の夢が、今の若者たちにも受け継がれているように感じました。
※リハーサル時の写真も掲載しています。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月15日のゲストは、初登場!前田航基さんです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:02 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク
キング牧師って知ってるか?
アメリカで「公民権運動」って有名な活動をした偉大な人物なんだぞ。
キング牧師の描いた“夢”にアメリカ社会は近づいたと思うか?
投稿者:Mr.シップ | 投稿時間:16:46 | カテゴリ:週刊Mr.シップ | 固定リンク
アメリカの公民権運動を指導したキング牧師が暗殺されてから、今月で50年です。
I have a dreamという一節を含んだ演説はあまりにも有名ですね。学生の頃、私はある英語のスピーチコンテストに参加しました。その時に暗唱したのが、このキング牧師のスピーチでした。当時は英語の発音を覚えることに精一杯で、その意味までは正直よく理解していなかったような気がします。
人種差別の解消と、貧困の格差解消。これらの“夢”を語ったキング牧師が生涯を閉じてから50年。今のアメリカは、キング牧師が目指した社会に近づけているのでしょうか?そして、キング牧師が生み出した、平等な社会を目指すうねりが、実はトランプ大統領の誕生にも繋がっていた・・・?4月8日(日)の「せかいま」で詳しく見つめます。
さて、新年度になって、「せかいま」のスタジオもリニューアルしました。前回の放送をご覧頂いた皆さん、新セットはいかがでしたか?
前よりも何だかインターナショナルな雰囲気の教室になって、私はとても気に入っています!でも、このデザインに落ち着くまでには様々な調整もありました。例えばこちらの写真!放送前のリハーサル時のもので、本番で使われたセットと少し違うのですが、分かりますか・・・?
そう、床の色です!リハーサル時は全体的に緑色でしたが、本番では白い部分も多くなっていますね。実は事前のチェックのとき、床の緑色が反射して、私の顔が薄い緑色になっていたのです(笑)。何事も、実際に試してみないと分かりませんね。
新しいセットでお送りする「せかいま」を、今年度も引き続きよろしくお願いします!!
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月8日のゲストは、初登場!堀内孝雄さんです。
投稿者:芳川隆一 | 投稿時間:16:38 | カテゴリ:芳川隆一のよしよし!やったるぜ! | 固定リンク
2018年4月1日の出演者のみなさんです。
左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの加藤清史郎さん、国際部髙木優デスクです。
子役時代から大活躍の加藤清史郎さんがゲストに来てくれました(*^_^*)
「こども店長」もこの春から高校2年生!大きくなってイケメンに成長していて、スタッフもビックリしました!
初登場ということで少し緊張していたようですが、放送後は「勉強になりました!」と爽やかに答えてくれました。
北朝鮮と初の首脳会談を控えたアメリカのトランプ政権について、国際部髙木デスクが解説しました。
突然、中国を訪問し、習主席と首脳会談を行ったキム委員長。
この動きの謎を解き明かしていく上でポイントとなるのが、トランプ大統領が先月断行した政権主要ポストの大幅な入れ替えです。
この無茶な行動が、「何をするかわからない政権」という印象を作りだしていますが、それが、北朝鮮などの相手国に脅威を植え付けることにもつながっています。
野球のスタジアムを舞台に、トランプ政権に何が起きているのか見ていきます。
トランプ大統領は先月、国務長官ティラーソン氏を解任。
国家経済会議のコーン委員長の辞任を発表。
安全保障担当のマクマスター補佐官まで解任。
特に、看板選手の国務長官を1年足らずで解任したのは異例で、ティラーソン氏より任期が短かった人は、120年前までさかのぼらないと存在しません。
「TPP脱退」「パリ協定離脱」「保護貿易主義」に反対したり、自分の意見を主張してくる3人を下げて、起用したのは忠誠心のある3人。
国務長官にはCIA長官のポンペイオ氏。
経済政策の司令塔に経済評論家のクドロー氏。
安全保障担当補佐官にはジョン・ボルトン氏。
このメンバーを揃えたのは、忠誠心だけではなく、「北朝鮮」という手強い相手への対策という狙いがあります。
つまり、対北朝鮮メンバーにシフトしたわけです。
さらに、強硬派を置いただけではなく北朝鮮に対し、「軍事的圧力」「経済制裁」といったボールを投げています。
こうした中、この交代劇とほぼ時を同じくして、中国と北朝鮮の首脳会談がありました。
過去7年間、両国首脳の往来がなく、トランプ大統領は、一連の強硬姿勢が功を奏して北朝鮮を動かす結果につながったのだと胸を張りました。
<中継>
しかし、北朝鮮側からすると、中国訪問もしたたかに戦略を練った上で周到な準備をしていたとみられます。手強いアメリカとの首脳会談を前に、中国を後ろ盾にして着々と「布石」を打っている印象です。
とはいえ、中国側がなぜ北朝鮮を受け入れたかというと、トランプ政権は北朝鮮だけではなく、中国というバッターに対しても、色々なボールを投げて圧力を高めていることを押さえておく必要があります。
中国はすでにアメリカに次ぐ経済大国。ちょっとでも球が甘く入ればホームランを打つ強力打線です。
外野手には、中国を強く意識した布陣を敷いていて、中国へ対して強硬派ばかりです。
<中継>
トランプ政権から投げられるボールを打ち返すためにも、中国は北朝鮮というカードを手に入れておく必要があるんです。軍事的な選択肢をちらつかせているトランプ政権と北朝鮮の会談が不調に終われば、朝鮮半島情勢の緊張は一気に高まりかねません。各国の駆け引きを中国ペースで進めたい、そんな思惑を感じさせます。
北朝鮮が対戦するアメリカは中国にとってもライバル。「敵の敵は味方」の論理です。
アメリカが矢継ぎ早に色々なボールを投げたことの裏には、実はアメリカ国内の事情があります。
[アメリカ大統領は「中間選挙」で負けると、やっかいな事態になっちまうんだヨーソロー。]
中間選挙で大敗すればレームダック、つまり議会で法案を通すことが難しくなり、政権として弱体化してしまいます。しかも、トランプ大統領は、「ある大きな爆弾」を抱えています。
1つは「ロシア疑惑」、もう1つは「女性スキャンダル」。
どちらも以前からくすぶっている問題ですが、先月行われた、中間選挙を占うといわれているペンシルベニア州の連邦議会下院の補欠選挙で、トランプ大統領の共和党が敗れてしまいました。
支持者離れが顕在化したことで、このまま中間選挙に臨めば「やばい」という焦りがあり、外交や通商問題で誰が見ても「すごい」と思える成果を出したいと考えているはずです。
そして、トランプ大統領からすれば、中国と北朝鮮の首脳会談も“成果”であり、中国が通商問題を対話で解決したいという意向を示し始めたのも“成果”です。
さらに、同盟国の韓国にすら、通商問題で圧力をかけ、譲歩を引き出しました。
となると、気になるのは対日本です。
ゴルフ外交など仲の良さを見せていた日米ですが、先月、トランプ大統領は日本に対して、「長年アメリカを利用できてほほえんでいられた時代ももう終わりだ」と発言しました。アメリカの貿易赤字の問題を盾にして日本から貿易分野での譲歩を引き出そうとする狙いが見えます。
米朝首脳会談に向けてますます各国の駆け引きが激しくなります。
北朝鮮との首脳会談では、非核化の達成にも時間を区切り、目に見える成果を要求すると見られています。決裂したら朝鮮半島の緊張が一気に高まることを懸念する声がすでに上がっています。
「どんとこーーーい」
「打ったるでー」
※リハーサル時の写真も掲載しています。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2018年4月8日のゲストは、初登場!堀内孝雄さんです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:47 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク