1.北朝鮮ミサイル発射 2.プーチン大統領の野望
2017年7月30日の出演者のみなさんです。
左から、芳川隆一キャスター、坂下千里子さん、国際部安間英夫デスク、ゲストの山村紅葉さん、津屋尚解説委員です。
1時間目は、津屋解説委員が北朝鮮ミサイル開発の現状を解説しました。
金曜日の深夜に、北朝鮮がICBMとみられる弾道ミサイルを発射。
今回の実験により、アメリカ本土が射程圏内になりました。
前回も今回も「ロフテッド軌道」という、上に高く打ち上げる実験を行いましたが、
普通に打ち上げるとアメリカのロサンゼルスやデンバーまで届く距離です。
アメリカの国防総省は、「北朝鮮は早ければ来年にもICBMが実戦配備可能」と見ています。
では、北朝鮮の核武装を阻止する手段は?というと、こちらです。
これらの選択肢はどれも完全なものではなく、問題があります。
残された時間が限られてきた中、トランプ政権やアメリカの世論はどう動いていくのでしょうか。
2時間目は、「プーチン大統領の野望」を安間デスクが解説しました。
ウクライナは、旧ソ連の一部だったため、現在も東側はロシア語圏、西側はウクライナ語圏となっています。そのため、ロシア寄りになったり、EU寄りになったりしています。
現在は親欧米政権ですが、それに反発して、親ロシア派のリーダー、ザハルチェンコ氏が「マロロシア(=小ロシア)」という国をつくる!と国家樹立宣言をしました。
これにロシアのプーチン大統領が関わっているとなると、ウクライナの内政に干渉しているということになり問題になるため、親ロシア派がプーチン大統領の思いを汲んで行動しているのではないかと見られています。
プーチン大統領の本音としては「ロシアを守りたい」。
その思いの裏には、1991年のソビエト連邦の崩壊があります。
崩壊後、東ヨーロッパの国々は配下ではなくなり、欧米などの西側の軍事同盟NATOに加盟していきました。
ロシアからしてみれば、配下の国々に裏切られたという思いがあります。
ここでシップが登場です。
[ロシアとウクライナは、切っても切れない兄弟のようなものなんだヨーソロー。]
プーチン大統領はウクライナのことを「特別な兄弟国家」と言っています。
3年前のロシアによるクリミア併合ですが、ウクライナや欧米は認めていません。
しかし、今後クリミアのように、国民投票をしてウクライナがロシアになったりするのかというと、そうではありません。
東側の一部が独立しロシア側になれば、残りの地域はNATO加盟、もしくはEUになるかもしれません。そしてプーチン大統領も、それは望んでいません。
ウクライナのまま親ロシア派を残しておき、ロシアにとっての「緩衝地帯」にしておくほうが、ウクライナ内部で親ロシア派の影響力を持ったままにしておけるからです。
また、ウクライナ以外でも、親ロシア派がいる地域が多くあります。
シップも説明していましたが、ロシアは民族や宗教を使って親ロシア派との結びつきを強くしています。
プーチン大統領からすると、欧米が他国の政治に介入しているのだから、「やられたらやり返す」という思いがあります。
つまり、プーチン大統領の野望とは「欧米に逆襲」です。
今回のウクライナ問題から見えてくるのは、アメリカなどから自国を守りたいプーチン大統領の過剰なまでの警戒心。今後もどんな手段で逆襲できるのか、思いを巡らせているのではないかと思います。
そういえば集合写真に写っていなかったシップ。
集合写真よりも大切なシップの野望とは一体何なんでしょうか( ˘ω˘ )?
※リハーサル時の写真も掲載しています。
これでわかった!世界のいま
NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送
出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ
2017年8月6日のゲストは、パックンです。
8月13日は、放送お休みです。
8月20日のゲストは、森迫永依さんです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:18 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク