2017年7月20日

2017年07月20日 (木)

1.岐路に立つ五輪 2.劉暁波氏死去

 

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2017年7月16日の出演者のみなさんです。

左から、芳川隆一キャスター、国際部奥谷龍太デスク、坂下千里子さん、Mr.シップ、ゲストの武井壮さん、国際部中島健夫デスク。

 

「オリンピック参加するぞー!」のポーズです(*’▽’)

 

2024年、2028年の夏のオリンピック開催地が同時に決まるかも!というニュースが入ってきました。

え?2020年の東京オリンピックを決めるときは、あんなに招致活動頑張ったのにどういうこと?

ということで、国際部中島デスクが解説しました。

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2024年のオリンピックに5つの都市が立候補していましたが、選考や投票の前に3つの都市がおりていきました。

残ったのはパリとロサンゼルス。

通常なら投票で開催地を決めるはずが、IOCバッハ会長は“屋根の上の鳥より手の中の鳥”だと発言しました。

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“屋根の上の鳥”とは、まだ見ぬ将来の開催地を指します。

“手の中の鳥”とは、パリとロサンゼルスのこと。

手の中にあるこの2つの都市を逃すまいと、2024年と2028年にパリとロサンゼルスを振り分けようと考えたのです。

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なぜ、このような異例な決定をしたかというと、オリンピックを“やりたくてもできない”状況になっているからなんです。

 

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武井壮さんのような体力のある人でも、持ち上げるのが大変なこの重い岩。

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何を表しているかというと、“開催費用”です。

 

オリンピックが「世界最高のスポーツの祭典」になったから、負担が大きくなっているんです。

オリンピックの変遷を見てみると、「参加することに意義がある」「国の発展をアピール」「世界最高のスポーツの祭典」と時代とともに、変化しています。

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現在では、商業化路線となり巨大ビジネスのイベントとなりました。

 

過去のオリンピック開催国では、経済成長が加速しています。

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しかし、その経済効果を上回るほど、オリンピック開催には費用がかかるんです。

 

巨大な開催費用とその後のインフラの維持を考えると、メリットよりもデメリットの方が大きいのでは?と思った3都市が、2024年の招致活動から撤退していったんですね。

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また、パリとロサンゼルスはそれぞれの特別な理由があって、オリンピックを開催したいと考えています。

ロサンゼルスの理由はというと、アメリカはスポーツ大国でオリンピック大好き。定期的に自国でオリンピックを開催したい。

パリは前回開催の1924年から、ちょうど100年の2024年にオリンピックをやりたいと考えています。

 

特別な理由がないと、招致活動に積極的になれない状況に加え、シップがオリンピックの決めごとについて説明してくれました。

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[「世界最高の祭典」を目指すがゆえ、オリンピックは簡単にはいかないんだヨーソロー。]

 

開催費用削減したいのに、「オリンピック憲章」が障壁になっている現状があります。

 

そこでIOCは「世界最高のスポーツの祭典」に加え、「持続可能な祭典」を目指すため、改革を打ち出しています。

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それが「アジェンダ2020」。

例えば、既存施設や仮設の利用、競技の一部を開催国以外で実施できるようにと、費用負担の軽減を考えています。

この改革案の中心的な考えが反映される最初の大会が、東京オリンピックです。

コンパクトな五輪を目指すとして招致を行った東京。

当初の設計通り、コンパクトな大会を開催できれば、これまでに開催したことのない国の中でもオリンピックをやりたい都市が増えていくのではないでしょうか。

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また、成功のカギになるのが「市民参加」。

2012のロンドンオリンピックでは、世界中をまわる聖火リレーをやめ、国内のほとんどの街をまわる方法をとりました。

 

オリンピックで使われた施設が大会後も有効に活用されて、「ヒト・モノ」ともにいいものが残せれば「オリンピックを招致してよかった」と思える大会になるのではないかと思います。

 

 

2時間目は中国の劉暁波氏(りゅう・ぎょうは)死去について、奥谷デスクが解説しました。

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中国の民主化運動の象徴的な存在だった劉暁波氏。

天安門事件のリーダーの1人だった劉氏は非暴力を貫き、中国共産党の一党支配を批判、民主化を求め続けました。

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そんな劉氏は、中国共産党にとって「怨霊」のようなもの。

自由に発言できないように、刑務所に入れ最後まで力で押さえ込みました。

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民主化を求める市民に対して、人民解放軍が武力で鎮圧した天安門事件後、民主化のリーダーたちの多くは、海外に亡命しました。

大物の中では劉氏だけが国内に残って、民主化の主張を語り続けノーベル平和賞も受賞しました。

 

経済発展のおかげで国民の多くが、一党独裁でも仕方ないと黙っています。

いつの日か共産党の体制への批判が大きく高まり、民主化を求める日がきたら、そのとき劉氏が一種の“レジェンド”として、精神的支柱になるかもしれません。

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※リハーサル時の写真も掲載しています。

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:05~ 生放送

出演:芳川隆一 坂下千里子 Mr.シップ

2017年7月23日のゲストは、初登場!前川泰之さんです。

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:41 | カテゴリ:せかいま美術館 | 固定リンク


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