2017年03月26日 (日)

誇り高きバリケード

ときは、フランス革命後の19世紀。

パリの広場に、王政に怒りを募らせた学生や市民がバリケードを作って立てこもり、政府軍と抗戦していました。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の後半の山場です。

結果は、圧倒的な力によって大半が命を落とすというものでしたが、

このシーンが放つ気迫とエネルギーといったら。民衆はこれでもかと果敢に立ち向かい、

3色旗を高々と掲げて、自由と平等な社会を渇望した‟民衆の歌”を合唱します。

現代のフランス人にも脈々と継がれる‟俺たちが自由を守ってきた”という強烈な自負は、このミュージカルを通して何となく分かった気がしたものです。フランスへの、ある種の羨望のような感情も残して...

 

そして、ときは2017年。

民衆のエネルギーは、今度はどこに向かうのか?

来月行われる、フランスの大統領選挙です。

 

問われているのは「寛容さ」と「EU」がどうなるのか。

イギリスのEU離脱、そしてアメリカのトランプ大統領の誕生で、

反移民難民、そして反EUの声がフランスでもかつてなく高まっています。

今のところ世論調査でトップを走っているのは、

「移民難民NO、反EU」を声高に叫ぶ極右政党のボスと、

「移民難民YES、親EU」の若手エリートと、民衆の支持は真っ向から割れています。

 

そういえば‟民衆の歌”にはこんな歌詞があったっけ。

 

‟誇り高きフランスの民衆よ

僕らの運動に加わるがいい

強い心で共に立とうじゃないか

バリケードの向こうには

君たちの望む世界が広がっている”

 

内向きで不寛容の波が世界に押し寄せる中、

フランスの民衆は、それを食い止める現代のバリケードとなるのでしょうか。

革命を成し遂げた誇り高きフランスが、今後も私たちの‟羨望のまと”であり続けてほしいと願っています。

 

 

20170326_yuki_001.JPG

 

 

これでわかった!世界のいま

NHK総合 日曜午後6:10~ 生放送

出演:井上裕貴 坂下千里子 Mr.シップ

2017年3月26日のゲストは、藤本隆宏さんです。

 

 

投稿者:井上裕貴 | 投稿時間:13:28


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