青天を衝け

特集

Interview
杉浦譲役・志尊淳さんインタビュー「手と手を熱く握り合ったような感覚になりました」
当たり前のことに感謝しなくてはいけないと改めて感じることができました
Q:杉浦譲を演じてみて、どのような人物だと想像されましたか?

渋沢栄一と杉浦譲が家族ぐるみの付き合いだったことは事実だそうですが、関係性のすべてを史実からくみ取れるわけではないので、実際どのように親しかったかは想像になってしまいます。『青天を衝け』で描かれる時代に、海を渡り外国へ行く人々は、帰ってこられないかもしれないという覚悟をしていたそうです。渋沢と杉浦はその覚悟を共有し、それだけではなく、お互いが国のためにその先を探求していた同志として、なみなみならぬ絆があったのだろうと考えながら演じました。

栄一や前島密とともに杉浦譲も「郵便制度」を確立させた中心人物だったということが描かれましたが、僕自身、知らないことがたくさんありました。僕らがふだん生活する中で必要不可欠なものが誕生した背景には、それを作った人々のさまざまな想いがあった。そう考えると、とても感慨深く、杉浦譲を演じたことで、当たり前のことに感謝しなくてはいけないと改めて感じることができました。

芝居だけでぶつかり合えたことがとても楽しかったです
Q:印象に残っているシーンはどのシーンですか?

「新政府にいく」と打ち明ける渋沢に、杉浦が「見せてやれ幕臣の意地を!」と送り出すシーン(第28回)は印象に残っています。あのシーンは、本番前のリハーサルでいろいろと試した中で、あのような熱いアプローチでやってみてほしいと監督から要望がありました。いままでの杉浦とは違ったアプローチだったので最初は戸惑いもありましたが、杉浦も熱いものは持っているはずなので、何も考えず目の前にいる渋沢に思い切りぶつかりました。撮影後には言葉では表現できない、手と手を熱く握り合ったような感覚になりました。
あのシーンのとき、どのくらいの熱量で演じるかの相談を、吉沢亮くんとまったくせずに本番に挑んだのですが、お互いが芝居だけでぶつかり合えたことがとても楽しかったです。

同年代として本当にたくさん刺激をいただきました
Q:『青天を衝け』の現場はいかがですか?

とても温かいチームだと思いました。出演者のみなさんもスタッフの方々も一人一人が強い熱量とリスペクトをもち、作品の細部にまでしっかりと向かい合っている姿がとても印象的な現場です。今回、初めて大河ドラマに出演する機会をいただけたことを、とても幸せに感じました。

主演の吉沢亮くんからは同年代として本当にたくさん刺激をいただきました。僕は吉沢くんとのシーンが多かったので、とんでもない覚悟で『青天を衝け』の渋沢栄一を演じているということを、近くでまざまざと感じていました。僕も、自分を見つめ直すきっかけをもらったような気がしています。

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