青天を衝け

登場人物

Cast
主な登場人物 相関図
相関図
相関図
徳川家康/北大路欣也

渋沢家・中の家なかんち

渋沢栄一
主人公

渋沢しぶさわ栄一えいいち吉沢よしざわ りょう

渋沢家・中の家(なかんち)の長男。幼いころから人一倍おしゃべりで剛情っぱり。従兄(いとこ)である惇忠(じゅんちゅう)の影響を受け、読書に没頭する日々を送る。
勤勉な父・市郎右衛門(いちろうえもん)の教えを受け、藍玉づくりの仕事の奥深さを知り、思わぬ商才を発揮していく。

子ども時代 子ども時代/小林こばやし優仁まさひと
渋沢市郎右衛門
栄一の父

渋沢しぶさわ市郎右衛門いちろうえもん小林こばやし かおる

「中の家(なかんち)」を立て直すため婿養子として入る。骨身を惜しまず働く勤勉家で、家業の研究に余念がなく、藍玉づくりの名手と呼ばれた。四角四面で厳格な父だが、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援した。

渋沢ゑい
栄一の母

渋沢しぶさわゑい/和久井わくい映見えみ

冬には羽織を手にして栄一を追いかける姿が「羽織のおゑい」と呼び親しまれるほど、栄一を愛情深く育てた慈愛の母。お人よしで情け深く、「みんながうれしいのが一番」の精神を幼き栄一に教える。

渋沢なか
栄一の姉

渋沢しぶさわなか/村川むらかわ絵梨えり

栄一の姉。優しい母とは打って変わり、歯に衣着せぬ物言いで、栄一にとってはおっかない存在でもある。年ごろに育ったなかの縁談を巡って、ちょっとした騒動が起きるが……。

子ども時代 子ども時代/小田おだ菜乃葉なのは
渋沢てい
栄一の妹

渋沢しぶさわてい/藤野ふじの涼子りょうこ

栄一の妹。年の離れた栄一にかわいがられ、天真らんまんなお兄ちゃん子となる。栄一にとっては、何でも話せ、生涯にわたって信頼のおける肉親だった。やがて栄一の妻となる千代の心の友に。

子ども時代 子ども時代/吉田よしだ帆乃華ほのか

渋沢家・新屋敷しんやしき

渋沢喜作
栄一の従兄いとこ

渋沢しぶさわ喜作きさく高良こうら健吾けんご

渋沢一族の一家、「新屋敷」の長男。栄一より2歳上で、幼なじみとして育ち、生涯の相棒となる。直情的だが情に厚く、弁が立つ知性派の栄一とは正反対の性格。幕末の混乱の中で彰義隊を結成し、栄一とは異なる道を歩む。

子ども時代 子ども時代/石澤柊斗いしざわしゅうと
渋沢よし
喜作の妻

渋沢しぶさわよし/成海なるみ璃子りこ

情熱的な喜作にひと目ぼれし、みずからアプローチ。結婚後は、喜作がすっかり尻に敷かれるようになる。栄一と喜作が京へ旅立ってからは、千代のよき相談相手となって、共に夫の留守を支える。

渋沢家・東の家ひがしんち

渋沢宗助
栄一の伯父

渋沢しぶさわ宗助そうすけ平泉ひらいずみ せい

渋沢一族の中で最も財をなした「東の家(ひがしんち)」の当主。血洗島村の名主として、栄一の父・市郎右衛門と共に村をまとめる顔役のような存在。甥(おい)の栄一には、時に口うるさく小言を言う。

渋沢まさ
栄一の伯母

渋沢しぶさわまさ/朝加あさか真由美まゆみ

宗助の妻であり、栄一の伯母。人はいいが少々おせっかいな性格で、親戚である「中の家(なかんち)」でも何かにつけて世話を焼きたがる。宗助とのコンビネーションが絶妙で、なんだか憎めないおしどり夫婦。

尾高家

尾高やへ
栄一の伯母

尾高おだかやへ/手塚てづか理美さとみ

惇忠、長七郎、千代、平九郎の兄妹を育てあげた尾高家の母。やがて惇忠たちは尊王攘夷の思想に突き進んでいく。いやおうなく幕末の動乱に巻き込まれていく子どもたちを心配しつつも温かく見守る。

尾高惇忠
栄一の従兄

尾高おだか惇忠じゅんちゅう(新五郎)しんごろう田辺たなべ誠一せいいち

尾高家の長男。従弟(いとこ)である栄一や喜作に学問や剣術を教える。早くから水戸学に傾倒し、栄一らに大きな影響を与えた。明治維新後は富岡製糸場の初代場長となり、栄一を支える。

尾高長七郎
栄一の従兄

尾高おだか長七郎ちょうしちろう満島みつしま真之介しんのすけ

惇忠の弟、栄一の従兄。長身で堂々たる体躯(たいく)の長七郎は、神道無念流(しんどうむねんりゅう)の剣豪として名をとどろかせるようになり、栄一にとって憧れの存在に。兄の惇忠に代わって江戸や京へ遊学に行き、世情を栄一らに伝える。

子ども時代 子ども時代/須東煌世すとうこうせい
尾高千代
栄一の従妹いとこ/のちの妻

尾高おだか千代ちよ橋本はしもと あい

惇忠、長七郎の妹。栄一よりひとつ年下で、喜作も交えた三人は幼なじみとして育つ。控えめで口数は少ないが、心の芯はめっぽう強い。栄一と結婚してからは、多忙な栄一に代わって渋沢家を守り、内助の功を発揮する。

子ども時代 子ども時代/岩﨑愛子いわさきあいこ
尾高平九郎
栄一の従弟

尾高おだか平九郎へいくろう岡田おかだ健史けんし

尾高家の末っ子。偉大な兄たちの背中を追いかけ、姉の千代を心から慕い、文武両道で心優しい美青年に育つ。栄一のパリ行きに伴い、見立て養子となるが、そのことがきっかけとなり幕府崩壊の動乱に巻き込まれていく。

子ども時代 子ども時代/高木たかぎ波瑠はる
尾高きせ
惇忠の妻

尾高おだかきせ/手塚てづか真生まい

惇忠の妻。各地から草もうの志士が訪れるほど、文武に精通した人格者の夫を寡黙に支える。長男の務めがあるため、家を出ることができない惇忠の歯がゆさを、言葉にはしないがひそかに感じている。

栄一に影響を与える人々

高島秋帆
砲術家

高島たかしま秋帆しゅうはん玉木たまき ひろし

洋式砲術家。保守派の陰謀で投獄され、その後、栄一が生まれ育った武蔵国(むさしのくに)・岡部藩(おかべはん)の牢(ろう)に移される。やがてペリー来航により、秋帆の見識が幕府に求められて赦免される。

真田範之助
剣術家

真田さなだ範之助はんのすけ板橋いたばし駿谷しゅんや

北辰一刀流・千葉道場で腕を磨いた剣豪。各地の道場を巡っては武者修行を続けている。尾高の道場に手合わせを挑んできたことをきっかけに、栄一たちとの友情が生まれる。

利根吉春
岡部藩代官

利根とね吉春よしはる酒向さこう よし

栄一が暮らす血洗島村を治めている岡部藩の代官。時折、中の家(なかんち)にやってきては横柄な態度で馳走(ちそう)をむさぼり、宗助や市郎右衛門に莫大な御用金や人足を求める。やがて大人になった栄一も対立することになる。

大橋訥庵
儒学者

大橋おおはし訥庵とつあん山崎やまざき銀之丞ぎんのじょう

江戸の儒学者。「思誠塾(しせいじゅく)」を開き尊王攘夷を唱え、多くの塾生に影響を与える。栄一の従兄である尾高長七郎も塾生のひとりであり、大橋の思想に傾倒。大橋の旗振りによって老中・安藤信正の暗殺計画を企てる。

一橋家

徳川慶喜
徳川斉昭の七男・のちの将軍

徳川とくがわ慶喜よしのぶ草彅くさなぎ つよし

徳川斉昭の七男に生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎の目利きで渋沢栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。幕府終焉(しゅうえん)の時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及んだ。

子ども時代 七郎麻呂/笠松かさまつ基生もとい
美賀君
慶喜の正室

美賀君みかぎみ川栄かわえい李奈りな

病にかかった慶喜の婚約者の代わりとして正室になる。一橋家の未亡人である徳信院と慶喜の恋仲を疑い、自殺未遂の騒動を起こした。付かず離れずの夫婦であるが、やがて慶喜のよき理解者となる。

徳信院
慶喜の養祖母

徳信院とくしんいん美村みむら里江りえ

一橋家当主・徳川慶寿(よしひさ)の正室となるも、若くして死別し「徳信院」と名乗る。慶寿の後継も亡くなり、慶喜が次いで後継となったため、わずかな年齢差で養祖母となる。ふたりは特別な信頼関係で結ばれた。

平岡円四郎
慶喜の側近

平岡ひらおか円四郎えんしろうつつみ 真一しんいち

旗本の息子でありながらふがいない日々を送っていたが、縁あって慶喜の小姓となる。慶喜からの信頼を厚くし、筆頭クラスの用人にまで昇進。攘夷(じょうい)の志士を目指していた栄一は、円四郎と出会ったことで人生が動きだす。

平岡やす
円四郎の妻

平岡ひらおかやす/木村きむら佳乃よしの

吉原の売れっ子芸者であったが、放蕩(ほうとう)無頼の生活を送っていた武士・平岡円四郎に見初められてその妻となる。とびきり美人だが気はめっぽう強く、粗野で破天荒な円四郎もやすには頭が上がらない。

水戸藩

徳川斉昭
水戸藩主

徳川とくがわ斉昭なりあき竹中たけなか直人なおと

水戸徳川家第9代藩主。先進的で実行力に富み、気性の激しさもあって、のちに「烈公(れっこう)」と呼ばれる。それゆえに敵は多い。栄一の主君となる慶喜の父でもあり、幼少期から慶喜の才に期待し、暑苦しいほどの愛情深さで育てた。

吉子(登美宮)
慶喜の母

吉子よしこ(登美宮)とみのみやはら 日出子ひでこ

水戸藩9代藩主・徳川斉昭の正妻であり、慶喜の母。夫の斉昭は豪傑で気性が荒かったが、宮家出身の吉子を慈しみ、夫婦仲は非常に睦(むつ)まじい。波乱続きの水戸藩を見守り、内助の功を発揮する。

藤田東湖
斉昭の側近

藤田ふじた東湖とうこ渡辺わたなべいっけい

水戸藩主就任から支えた斉昭の腹心。斉昭が隠居謹慎処分を受けると、東湖も蟄居(ちっきょ)を命じられるが、やがて斉昭と共に復活。「回天詩史」など数々の著作が尊攘志士に愛読され、信望を集めた。安政の大地震で非業の死を遂げる。

武田耕雲斎
斉昭の側近

武田たけだ耕雲斎こううんさい津田つだ寛治かんじ

藤田東湖と共に藩主・斉昭を支えた、尊攘派の水戸藩士。やがて東湖の息子・藤田小四郎が起こした「天狗(てんぐ)党の乱」をいさめる立場に立つも、小四郎に懇願されて総大将となり悲惨な最期を遂げる。

藤田小四郎
東湖の息子

藤田ふじた小四郎こしろう藤原ふじわら季節きせつ

水戸学の大家・藤田東湖の息子。江戸の酒場で栄一と出会い、ふがいなさをいさめられて発奮する。やがて水戸藩の過激派を率いて「天狗(てんぐ)党」を結成し、悲劇の争乱を起こす。

江戸幕府

徳川家

徳川家慶
第12代将軍

徳川とくがわ家慶いえよしよし 幾三いくぞう

江戸幕府第12代将軍。実子の家定を将軍とすることに不安を覚え、英邁(えいまい)と名高い慶喜を後継ぎにしたいと考える。慶喜に手ずから舞を教えたり、まるで本物の親子のように慶喜をかわいがる。

徳川家定
第13代将軍

徳川とくがわ家定いえさだ渡辺わたなべ大知だいち

江戸幕府第13代将軍。他人との交流が不得手であり、乳母の歌橋にだけ心を開く。父・家慶の急逝で将軍となるが、周囲は飾り物と見ていた。そのため、期待を一身に浴びる慶喜にひそかに嫉妬心を抱く。

篤君(天璋院)
家定の正室

篤君あつぎみ(天璋院)てんしょういん上白石かみしらいし萌音もね

薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)の養女から、家定の正室となる。実は、家定に後継として慶喜を認めさせるという密命を背負っていた。ところが家定が早世。天璋院と名乗り、徳川の女性として生きる決心をする。

歌橋
家定の乳母

歌橋うたはし峯村みねむらリエ

乳母として幼いころから養育にあたってきたため、家定から全幅の信頼を寄せられている。慶喜を嫌っており、将軍継嗣(けいし)では幼い慶福(よしとみ)を推す。「イモ公方」と呼ばれたほど芋好きの家定と和やかに芋菓子を作ることも。

老中

井伊直弼
大老

井伊いい直弼なおすけ岸谷きしたに五朗ごろう

彦根藩主の14男として不遇な人生を送るが、兄の病死により藩主に就任。さらに大老となり、幕府の実権を握ったことで運命は180度転換する。「安政の大獄」を断行して、慶喜らに非情な制裁を下す。

阿部正弘
老中

阿部あべ正弘まさひろ大谷おおたに亮平りょうへい

25歳で老中となった若きエリート。ペリー来航後の国難に立ち向かうため、水戸藩主・徳川斉昭を海防参与に登用するなど手腕を発揮。開国か鎖国かに揺れる幕府の舵(かじ)取りに、心労を重ねていく。

堀田正睦
老中

堀田ほった正睦まさよし佐戸井さといけん

一度は老中を罷免された身ながら、阿部の要請で再び老中に復活。阿部の急死後は幕府の中枢を担い、開国を推し進めようとするも失敗。井伊直弼が大老となったことで、再び罷免されることになる。

幕臣

川路聖謨
勘定奉行

川路かわじ聖謨としあきら平田ひらた みつる

努力と才能で勘定奉行まで上り詰めた切れ者。幕末の外交問題に欠くことのできない存在となる。師と慕う人の息子である平岡円四郎に目を掛け、徳川慶喜の側近として円四郎を推薦する。

永井尚志
海防掛かいぼうがかり

永井ながい尚志なおゆき中村なかむら靖日やすひ

ペリー来航後、海防掛に就任。海防参与となった徳川斉昭の過激な言動に振り回される。将軍継嗣(けいし)問題では一橋派に属していたため、安政の大獄にて罷免された。やがて慶喜を補佐する立場となる。

福井藩

松平慶永(春嶽)
福井藩主

松平まつだいら慶永よしなが(春嶽)しゅんがくかなめ じゅん

「才ある美しいものを好む」という気質からか、慶喜の英邁(えいまい)さをいち早く見抜いてすっかり心酔。慶喜を次期将軍に押し上げるべく奔走する。安政の大獄で隠居した後、慶喜と共に京へ上り、政界に復帰する。

橋本左内
福井藩士

橋本はしもと左内さない小池こいけ徹平てっぺい

藩主の慶永に才能を見いだされ、藩医の立場から側近へ。将軍継嗣(けいし)運動の中心となり、慶喜の側近・平岡円四郎を巻き込んで、慶喜の英邁(えいまい)さを伝える文書を完成させる。安政の大獄により若き命を散らす。

海外

マシュー・ペリー
米国海軍軍人

マシュー・ペリー/モーリー・ロバートソン

日本を開港させるという使命を背負い、黒船を率いて浦賀に到着。幕府に国書を手渡し、その半年後に約束通りに再来航した。煮え切らない幕府に強気の交渉で挑み、日米和親条約を締結させる。