この番組の使い方 「楽しく活動するだけに終わらない、学びのある生活科」を目指して

『おばけの学校たんけんだん』で「生活科の授業イメージ」をつかもう

すべての子供に笑顔が溢れ、どの子の瞳もきらきらと輝く授業。それが、生活科の授業です。 自分の思いや願いの実現に向けて、活動や体験を通して思う存分に力を発揮できる生活科は、子供たちに大人気の教科です。そんな生活科の授業イメージを豊かに広げるためにも、まずは『おばけの学校たんけんだん』を子供とともに楽しんでみてください。低学年の子供に欠かすことのできない活動や体験の価値、その質を高める方法などを実感することができるでしょう。

学習指導要領の改訂は、資質・能力の育成を目指しています。 実際の社会で活用できる力を育成することが期待されているのです。学び手である子供が本気になって、真剣に学ぶ姿、没頭する姿が求められています。そうした姿は、生活科に原点があり、生活科で育成される「学びに向かう力」がその後の学習の基盤にもなるのです。

また、幼児教育と小学校教育以降をつなぐこと、各教科と合科的・関連的に指導すること、どれもが生活科を中心に考えていくことになります。生活科は教育課程の重要な結節点にあるのです。

『おばけの学校たんけんだん』を通して、子供が、自ら主体的に取り組む姿、友達や地域の人と対話し語り合う姿、気付きの質を高め深く学ぶ姿をご覧いただきたいと思います。
(國學院大學 教授 田村 学)

『おばけの学校たんけんだん』で「見方・考え方を働かせている幼児の姿を確認しよう」

学校や幼稚園、保育所、こども園に登校・登園する途中やまちの散歩の場面で、子供たちには、人や生き物など様々な出会いがあります。そこでは、子供たちが感性を働かせて、不思議なことに興味を持ったり、美しさに感動したり、発見したものに驚いたり、と様々な経験を積み重ねます。学齢期前半までの子供たちには、特にこの積み重ねが重要です。

『おばけの学校たんけんだん』は、その経験を何倍にも豊かにしてくれる番組です。草花に触れ、匂いを嗅いだりして、自然から多くのことを発見します。また小動物を育てることで、動物の気持ちを大切にする心を学びます。花のお世話をする人々からは、花への愛情を感じとります。番組最後の体験したことを伝え合うコーナーでは、子供たちは新たなことを知るだけではなく、描いたり、話したり、身体で表現したりして、人に伝えることの喜びを感じます。子供たちは、経験の積み重ねによる単なる知識の獲得だけではなく、経験の過程の大切さにも気づきはじめます。できるようになったことを、試して工夫して、さらに応用していく姿、これこそ子供たちが幼児教育での見方・考え方を働かせている姿、なのです。

幼稚園や保育所、こども園での番組活用のすすめ

まずは、自分たちの居場所を探検することから始めましょう!
最初に『おばけの学校たんけんだん~わくわく学校たんけん~(第1回)』を視聴してみましょう。番組では学校の中ですが、園の中を探検するといいでしょう。たくさんの人がいて、いろいろな部屋(教室)があることに気づきます。子供たちだけで園内探検がはじまります。

次に、『おばけの学校たんけんだん~はるのすてきみ~つけた~(第2回)』を視聴してみます。番組を視聴している子供たちは、番組内の植物や動物、人間など様々なものに興味を持ちはじめます。視聴後に、園のまわりの公園を探検するのもいいでしょう。
子供たちの探検の様子を保育者がデジカメなどで記録して、あとで振り返ってください。子供たちは、番組内で興味を持った内容を、実際に園内や周りを散歩しながら確認していきます。興味から経験へ変化していく子供の姿を記録に残して、子供たちの声で振り返らせることもいいでしょう。子供たちだけではなく、保育者にも新たな発見がありますよ、きっと!
(園田学園女子大学 教授 堀田博史)