2017年05月23日 (火)妻だけが頼り 配偶者と死別後 男性は外出・会話少なく


※2017年4月23日に放送されました。

配偶者と死別したあと一人暮らしとなった男女を比べると、男性は女性よりも外出する割合が低く、一日中、人と話さない日が多い傾向があるという調査結果を民間のシンクタンクがまとめました。

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この調査は去年10月、民間のシンクタンクが配偶者と死別し一人で暮らす60代と70代の男女それぞれ500人を対象にインターネットを通じて行いました。

sibetsu170423.6.jpgそれによりますと、配偶者が亡くなったあとの生活について、「友人と過ごす時間」が『とても増えた』と『少し増えた』を合わせると、女性が58.4%だったのに対し、男性は31.4%でした。
また「外出する時間」が『とても増えた』と『少し増えた』を合わせると、女性が50%だったのに対し、男性は32.8%で、男性は女性に比べて友人と過ごしたり、外に出たりする割合が少ない傾向が伺えました。

sibetsu170423.11.jpgさらに、「誰とも一日中話さないこと」が『とても増えた』のも、女性が27.4%だったのに、男性は39%で、男性は会話をする機会が少ない傾向も見られました。

sibetsu170423.12.jpg調査結果について、第一生命経済研究所の小谷みどり主席研究員は、「男性はさまざまな面で”妻だけが頼り”という傾向がある。夫婦揃っている時期から友人を作ったり出かけたりして、社会的なつながりをつくることが特に大切だ」と指摘しています。


<街の人たちは>
調査結果について東京・巣鴨で話を聞くと、「食事を作ったり、買い物をしたり、全部私がしていて、夫は何もできない。本人は『自分が先に逝く』と言っていますが、心配です」と話す女性や、「『家事は男はしなくていい』と言われて育ったので何もできない。1人で銀行に行ったことない」などとと話す男性がいるなど、夫の生活全般が妻が頼りになっている声が聞かれました。
また、同僚だった友人2人と来たという男性は、「友人たちとは離れた場所で暮らしていますが、年に数回会うのを楽しみにしています。妻に先立たれた友人もいるので、さびしさを自分たちでカバーできれば思っています」などと話し、友人とつながりを持つ大切さを強調していました。

投稿者:清有美子 | 投稿時間:10時05分

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