2018年03月05日 (月)友チョコは手作り 50人分! 今どきのバレンタインデー


※2018年2月14日にNHK News Up に掲載されました。

聖なるバレンタインデー、女性から男性へ愛の告白の日…。でもそれは今や昔、この日を盛り上げているのは10代の女性“たち“。かばんの中のチョコを見せてもらうとやっぱりすごかった。さまざまな思いが交差する今どきのバレンタインデーです。

ネットワーク報道部記者 後藤岳彦・玉木香代子・吉永なつみ

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<友チョコは50人分>
バレンタインデーの主役に躍り出ているのは女の子どうしのお菓子の交換、「友チョコ」。

特に女子中学や女子高校の中で盛んなようです。

取材に応じてくれたのは中高一貫の女子校で6年間を過ごした大学生。高校時代にもらった友チョコの写真をSNSにアップしていました。

tom180214.2.jpg大量のチョコ。もてる男子もかなわない数です。「友チョコ」は毎年手作り。クラスの友人を中心に40人から50人分(!) 

聖なる日、お菓子を詰め込んだ紙袋を手にした生徒たちが、いっせいに登校してきたそうです。

お母さんからのなげきも経験しました。50人分を作れば当然、台所を“占拠”。「早く終わってくれないと夕飯の支度ができないんだけど」と不満を口にされます。お母さんはかなりの部分を手伝ってくれたそうです。

包装にも夜遅くまで時間をかける面倒がある分、「友チョコをきっかけに久しぶりにコミュニケーションをとれる友達もいました。喜んでもらえたときは本当に嬉しかった」と語っていました。


<予備チョコの葛藤>
一方で、「友チョコはあげたらもらうのが原則。正直どのラインまであげようか友達どうしで探り合う部分もあった」と当時の葛藤についても振り返っていました。もらったときに返すものがないといけないので余分なチョコ、いわば予備チョコも6つほど用意していました。

友チョコは大切な友達との距離を縮める一方、さまざまな気苦労もつきまとうようです。


<喜びも、ぼやきも>
ツイッター上でも友チョコへの思いが寄せられていました。

tom180214.3.jpg「ハッピーバレンタイン。友チョコめちゃんこもらった美味しい」「わざわざ家までチョコを渡しに女の子が来てくれた…もちろん友チョコ。あと2軒女子宅をめぐるらしい」

友達の思いに喜びの声。その一方でこんな、なげきの声も。

「友チョコとかなんであるの? めんどくさい。強制参加みたい」「友チョコって義理チョコのもっとめんどくさいやつだ」

このつぶやきにお母さんも参加します。

「チョコ作るのに必死で寝たの夜中… もうママ疲れたよ。友チョコ30人分って」

お母さんが頑張るケースもあるんですね。


<女の子がもらう世に>
さまざまな思いが交差する友チョコ。大手菓子メーカー、明治の調査でも、10代の女性の友チョコがバレンタインデーを盛り上げていることがわかります。

「ことしのバレンタインはチョコをもらう予定か」

この質問に10代の女性は68%が「もらう」と答えました。この数字、男女の年代別でもっとも高いのです。

tom180214.4.jpgさらに。「もらう予定」と答えた10代の女性の「あげる相手」。

これも実に83.7%が「女性の友人」。「恋人」を大きく上回ります。

tom180214.5.jpg「同性どうしでチョコを贈り合う現象は2000年ごろから。年々その傾向は強まっている」 調査をした担当者はそう分析しています。


<女の子のスイーツ祭り>
お店のバレンタインコーナーでも友チョコ商品が目につきました。

tom180214.6.jpg渋谷の繁華街の雑貨店。集まっているのは女子高校生や親子連れ。

tom180214.7.jpg棚の商品はパステルカラーの綿菓子、かわいい動物をかたどったクッキーまでさまざま。お菓子の材料が30人分、ラッピング用の小袋もついた友チョコ向けの手作りキットが印象的でした。

tom180214.8.jpg「面倒だと感じる人たちも少なからずいるので、包装まで手軽でかわいく作れる商品がトレンドです。今やバレンタインは中高生の女の子どうしで楽しむスイーツ祭りです」 ロフトの広報・渉外部の横川鼓弓さんの言葉です。


<かばんの中を見せてもらうと>
取材の最後に渋谷を歩く放課後の女子高校生に、もらった友チョコを見せてもらえないか聞いていきました。

tom180214.9.jpgすると…かばんの中から出てくる出てくる、手作り菓子の数々。
「クッキーが2、3枚」「ブラウニーひと切れ」 少量のお菓子が、かわいらしい色やデザインの小分けの袋に入っています。クラスメイトと交換し合ったお菓子です。

tom180214.10.jpgtom180214.11.jpg千葉県から来ていた高校1年生は、学校が休みだったため、チョコ交換会は翌日の2月15日。小学生の頃から毎年バレンタインデーにお菓子を作っていて、ことしは生タルトをなんと20人分(!) 作るとのこと。「作るのも楽しいし、交換するのも楽しい」と話していました。


<取材して考えた>
本命のチョコとは別次元の世界で、友人も家族も巻き込んだりして繰り広げられる“友チョコ”。

かばんの中のお菓子やその数の多さは、友チョコが一大イベントに成長した恒例行事という気がしました。

「ことしの友チョコをどうするのか」

今のバレンタインデーには、本命に渡すのとは違う楽しみも気苦労もあるようです。友人関係を気にする中高生にとっては悩みは尽きないものなのだと思いました。

時代とともに変化してきたバレンタインデー。遠くない未来に友チョコも姿を変え全く違う形になっているのかもしれない、そんなことを考えました。

投稿者:後藤岳彦 | 投稿時間:15時39分

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