2012年11月21日 (水)省エネで冬を暖かく快適に


最近めっきり冷え込んできました。冬本番に向け、皆さん暖房を使う機会も増えてくると思います。そうした中、気になるのは光熱費です。冬場は暖房に電気だけでなくガスや石油なども使うので、夏場よりも光熱費が多くかかる傾向にあります。さらにことしは電気料金の値上げもあって節電への意識は高まっています。そこで、あるお宅を例に、省エネにも気をつけながら効率よく、そして暖かく過ごすコツを消費生活アドバイザーに教えてもらいました。

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今回取材したのは都内に住む佐々木晶子さんのお宅です。佐々木さんは夫と子ども2人の4人家族です。佐々木さんは「小さな子どもも寒くないように快適かつ経済的に、電気料金もなるべく抑えられるような形で部屋を暖かくできれば」と話していました。

20121121fuyu_2.jpgそのためのコツをアドバイスしてくれたのは消費生活アドバイザーの和田由貴さんです。和田さんは「小さな子どもは床に近い位置が生活空間になるので、床面が冷えている状態だと寒さを感じやすいので空気をうまく循環させて寒暖の差をできるだけなくすことが大切」と説明してくれました。

20121121fuyu_3.jpg【部屋の上下の温度差をなくせ】

まず注目したのが部屋の上下の温度差です。天井付近は暖かく、床付近は冷たい空気が集まります。このため、大人は暖かくても小さな子どもは寒さを感じているかもしれません。

20121121fuyu_4.jpgこの日、佐々木さんのお宅でも2度4分の温度差がありました。2度あまり違うだけで長袖のカーディガン1枚分に相当します。冬場には天井と床面で5度以上も温度差が生じる場合もあるということです。

20121121fuyu_5.jpg対策のポイントとして和田さんがまず指摘したのが「窓」です。室内の熱の50%近くが窓から逃げると言われていますが、影響はそれだけではありません。

20121121fuyu_6.jpg窓で冷やされた空気は比重が大きくなって下に集まり、床に広がっていきます。「コールドドラフト」と呼ばれる現象です。

20121121fuyu_7.jpg佐々木さんのお宅では、カーテンと床の間に隙間があり、ここから冷気が広がっていると考えられます。カーテンを長くするほか、ボードで隙間を塞ぐだけでも冷気を防ぐ効果があるということです。

20121121fuyu_8.jpg佐々木さんが日頃、リビングの中で特に寒さを感じていたのが部屋の入口近くの床面です。リビングを出るとすぐ階段があり、和田さんは2階や途中の窓から冷気が階段を伝って1階に降りてきていると指摘しました。

20121121fuyu_9.jpgそこで和田さんは簡単にできる効果的な対策を教えてくれました。ホームセンターでボードと窓枠、そしてレールを買ってきます。ボードの断面には空気の層があって断熱効果があります。

20121121fuyu_10.jpgボードを切って窓枠をはめ、出来上がったのは簡易の「内窓」です。手作りとはわからない程の出来映えです。

20121121fuyu_11.jpg窓への対策はどれほどの効果があるのでしょうか。住宅メーカーのショールームで内窓を取りつけるリフォーム工事をした窓と、何も断熱対策をしていない窓の表面の温度を比べたところ、6度以上も違いが出ました。

20121121fuyu_12.jpg佐々木さんのお宅では、さらに階段の下にカーテンを取りつけて冷たい空気が1階に降りてくるのをシャットアウトしました。

20121121fuyu_13.jpg【省エネ暖房術】

和田さんが指摘した次のポイントは「省エネ暖房」です。佐々木さんは光熱費を気にして、これまで暖房器具として主にガスヒーターを使ってきました。

20121121fuyu_14.jpgところが、条件にもよりますが比較的新しいタイプのエアコンはエネルギー効率がよく、光熱費も抑えられるということです。ただ、エアコンはつけ始めから設定温度に達するまでに多くの電力を使います。そこで、和田さんが勧めるのが部屋が暖まるまではヒーター、そのあとはエアコンを使う方法です。組み合わせることでトータルの光熱費を抑えようというのです。

20121121fuyu_15.jpgそして、ここで使うのが夏場に活躍した扇風機です。

20121121fuyu_16.jpg扇風機の風で上にたまった暖かい空気を下の方にも循環させることで温度のムラをなくすことができるのです。

20121121fuyu_17.jpg【加湿器で体感温度を上げる】

さらに、意外な効果があるのが加湿器です。冬場、湿度が10%上がると体感温度は1度上がると言われています。体感温度が上がれば、エアコンの設定温度を抑えることができ、省エネにもつながります。和田さんは40%から60%に保つのがいいと話しています。

20121121fuyu_18.jpg加湿器は様々なタイプがあり、中でも価格が手ごろで消費電力も少ない、超音波で小さな水滴を作るタイプが人気だということです。しかし、加湿し過ぎると結露やカビの原因にもなったり、定期的に掃除をしないと微生物が発生したりするので注意が必要です。

20121121fuyu_19.jpgますます寒くなるこれからの季節。ちょっとした工夫や智恵で暖かく、そしてお得に過ごしてほしいと思います。

投稿者:辻英志朗 | 投稿時間:06時00分

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