2012年09月07日 (金)「節電反動冷え」の夏バテに注意


9月になって、そろそろ、夏の疲れが出てきていませんか?厳しい暑さが続いていますが、気をつけたいのが「夏バテ」です。
ことしは特に、新しい傾向の夏バテが相次いでいるといいます。それが「節電反動冷え」です。一体どのようなものなのでしょうか。

20120907setsuden1tamago.jpg


 

「節電反動冷え」と呼んでいるのは、東京女子医科大学の准教授で、内科が専門の川嶋朗医師です。川嶋医師の外来には、この夏、「疲れやだるさが取れない」「胃腸の調子が悪い」など、夏バテの症状を訴えて訪れる人たちが相次いでいます。

20120907setsuden2tamago.jpgこうした患者のおよそ3割は、節電のため冷房を控えたり、設定温度を高くしたりする一方で、冷たい飲み物や食べ物を多くとっていたということです。「疲れやすいしおなかの調子が悪い」と訴えて川嶋医師の外来を訪れた30代の女性も、節電を気にして自宅で冷房の温度を上げていた時に、暑くて、朝から晩まで冷たいお茶を飲んでいたといいます。川嶋医師は、節電で冷房を控える代わりに冷たいものをとりすぎて起きる夏バテを「節電反動冷え」と呼んで注意を呼びかけています。川嶋医師によりますと、この「節電反動冷え」は、胃腸が直接急激に冷やされることで血液の流れが悪くなり、消化吸収の力が低下して下痢などの症状が出ます。さらに、小腸に多く集まり細菌などから体を守るリンパ球が、血液の流れの悪化で働きが悪くなり、免疫力が低下するため従来の夏バテよりも感染症にかかる恐れが高まるといいます。

20120907setsuden3tamago.jpg川嶋医師によると、冷たいものが原因だと自覚がない患者が多いということで、知らず知らずのうちに病気が進んでしまうことを懸念しています。では、「節電反動冷え」を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。川嶋医師は「冷やさない・温める」ことが重要だといいます。具体的には、▼冷たいものを控える▼ショウガやシナモンなど体を温める効果のある食材をとる▼40度未満のぬるめのお湯に30分ほどつかるなどです。

20120907setsuden4tamago.jpgさらに、今、胃腸に要注意の今年の夏バテ対策として人気を集めているものがあります。「甘酒」です。冬の飲み物というイメージがありますが、実は、江戸時代には夏バテ対策として庶民に飲まれていました。東京都内のデパートでは、ことしの夏、去年の10倍以上の売り上げになっているということです。甘酒といっても、今の主流は、麹から作ったアルコールが入っていないものだということで、フルーツ入りのものや、ペットボトルに入れられて手軽に飲むことができるものも販売されていました。

20120907setsuden5tamago.jpg「甘酒」の人気の理由は、ブドウ糖やビタミン、必須アミノ酸などの栄養素を豊富に含んでいることです。さらに、発酵食品の研究者によると、甘酒には腸の働きをよくする食物繊維なども含んでいるということです。

もう一つ注目されているのが「ヨガ」です。都内のヨガ教室では「夏バテ防止」のためのレッスンを行っていて、力を入れているのが「腹式呼吸」です。おなかを使ってゆっくりと呼吸するため、酸素を通常よりも多く取り込むことができて、その結果、血の巡りがよくなり、「節電反動冷え」の予防や回復にもつながるということです。

20120907setsuden6tamago.jpgまだ暑い日が続きそうですので、今後も、冷たいものをとりすぎないようにして「節電反動冷え」に注意したいですね。

 

 

 

 

投稿者:中村織恵 | 投稿時間:15時00分

トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲