2012年09月10日 (月)残暑 子どもの熱中症に注意


厳しい残暑が続いています。今年の夏も熱中症で搬送される人が相次ぎました。実はこの熱中症、子どもにとっては夏休み明けの9月も注意が必要です。例年、9月に入っても、運動会や体育祭の練習中などに子どもが熱中症になるケースが多く、なかなか減らない傾向があります。子どもの運動中の熱中症、どのように防げばよいのでしょうか。

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熱中症対策を徹底している川崎市の少年サッカーチームを取材しました。このチームでは練習が始まると15分ごとに5分間の休憩をとり、必ず水分補給をさせています。

20120910_2.jpg保護者でもあり、プロスポーツ選手のトレーナーをしていた村田一恵さんは、経験を生かし子どもたちを熱中症から守る取り組みを進めています。村田さんは、休憩中の子どもたちに、「きちんと水分補給しているか」「体調が悪くないか」など、こまめに声をかけています。子どもは不調をなかなか自分から言い出さないといいます。そこで、大人が声をかけて不調を訴えやすい雰囲気作りが大切です。さらに、子どもたちが練習に戻ると、村田さんは水筒の中を見て水分を補給しているか、チェックも欠かしません。

20120910_3.jpg「木陰で休むとそれだけで安心して飲んでいない子も中にはいるので、強制的に飲むように言わないと飲まない子は飲まない」と、大人は指示を出すだけではなく、きちんと確認することも大事だと村田さんは話していました。

20120910_4.jpgこちらのグラフは去年、学校や幼稚園などで熱中症となった子どもの人数です。8月はおよそ1100人。そして暑さがいくぶんやわらぐ9月になっても、まだ1000人近くにのぼっています。生活のリズムが乱れがちな夏休みが明けて、体育の授業などが始まり、いきなり運動を始めると熱中症になりやすいとの指摘があります。

家庭では休み明けの熱中症にどんな備えができるのか。村田さんが保護者を対象に行っている家庭でできる熱中症の予防講座の様子です。

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《運動"前"から水分補給》
ポイントのひとつは運動する前からのこまめな水分の補給です。運動をする日は、家を出る前の朝食の時から、水分補給を始めると良いといいます。村田さんは「水分は飲んだらすぐに吸収されるのではなくて 1時間から1時間半くらい時間がかかります。そのため、暑い日の練習は、練習前から少しずつ口に入れていくとよい」と話していました。

20120910_7.jpg《暑い日には朝食に塩分を》
汗で失われるのは水分だけではありません。塩分の補給も大切です。朝食に味噌汁やスープを用意したり、塩分を含んだ手作りのスポーツドリンクを飲ませるのも予防効果があります。

20120910_6murasihi.jpg《簡単にチェック!》
熱中症の危険度を簡単に子どもに気付かせる方法もあります。それは「おしっこチェック」。尿の色が濃い場合は、注意が必要です。村田さんは「おしっこの色が濃かったら、水分が足りていないから、いっぱい水分をとらなくちゃだめだよと教えてあげれば、トイレに行ったときに子ども自身がチェックできる」とアドバイスしていました。

睡眠を十分にとり、朝食も欠かさない規則正しい生活を取り戻すことも大切です。夏休み中に生活リズムが崩れてしまった子どもは学校に戻ってから、なかなか体力が追いつかなくなることがあるといいます。生活リズムを早く戻し、規則正しい生活を送ることも熱中症予防につながるということです。

スポーツの秋。学校では運動会や体育祭の練習が始まるところもあります。夏休みの長い期間中、あまり運動しなかったり、外出が少なく暑さに慣れていない子どもは特に熱中症への注意が必要だということです。           

投稿者:村石多佳子 | 投稿時間:06時00分

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