2013年05月23日 (木)定年後の夫婦の暮らし方は?


 

お子さんが進学したり、仕事についたりしたために家を出て、再びできた夫婦2人の時間。定年後のこうした時間をどう過ごすのか。定年後の暮らし方について「夫婦が一緒の時間」より「夫婦それぞれが1人になれる時間」を重視する人が多いという調査結果を民間の研究所がまとめました。
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定年後、夫婦はどのように2人の時間を過ごすのか。それぞれの時間を大切にしているという夫婦を取材しました。水野正啓さんと(64)さの子さん(62)夫婦です。teinen-2.jpg正啓さんの部屋がこちら。骨董品集めが趣味で、集めた茶釜や火鉢などが置かれています。teinen-3.jpg釣り竿の手入れも趣味の部屋で行っています。正啓さんは、毎日2時間ほどこの部屋で過ごしていて、「集中できます。1人で趣味に没頭していると楽しいです」と、話していました。teinen-4.jpgこちらは、妻のさの子さんの趣味の部屋です。趣味の刺しゅうの作品を飾っています。さの子さんは、「1人で自分のことだけ考えていられる部屋は、とても大事だと思います」と、話していました。teinen-6.jpgこうした夫婦それぞれの趣味の部屋、実は水野さん夫婦は、子どもたちが独立して空いた部屋を趣味の部屋に作り変えて実現しました。teinen-7.jpg住宅メーカーの研究所が55歳以上の男女を対象に行った調査結果です。定年後、「夫婦一緒の時間を持つ」のと「1人」の時間のどちらを重視するかたずねたところ、「1人の時間」と答えた人が59%と、「夫婦一緒」と答えた20%を大きく上回りました。特に女性では、「1人の時間」を重視する人が74%にのぼっていました。teinen-8.jpgただ、水野さん夫婦は、自分だけの時間を持つことで、より夫婦一緒の時間を仲良く過ごせるといいます。teinen-9.jpg正啓さんは、「ずっと2人でいるのもやっぱり疲れますから。釣り竿の手入れとかする時に、ちょっと1時間ぐらいこれに没頭できるのがいい」と、話していました。teinen-10.jpgさの子さんも、「自分で好きなことをやった時間が終われば、また共有の時間に戻るわけですけど、それもまた大事な時間です」と、話していました。teinen-11.jpgこうした定年後の暮らし方について、住環境研究所の嘉規智織主任研究員は、「団塊世代の人たちは若いころは友達夫婦といわれていたように、夫婦関係でも対等なあり方を求めるような価値観を持った人たちが多くいます。夫婦であっても1人の時間が欲しいといった意識というのは増えていくと思います。暮らしやすい形態に合わせて住宅を変えていくことが重要だと思います」と、話していました。teinen-12.jpg調査結果をもっと詳しく見ると、女性の方が一人の時間を重視する傾向が見えてきました。定年後に夫婦が仲良く暮らすために、夫婦「一緒の時間」と「それぞれの時間」のどちらを重視するかを聞いたところ、夫婦一緒よりそれぞれの時間を大切にする割合は、女性では74%でした。一方、男性は52%で、女性が男性を大きく上回っていました。teinen-13.jpgまた、定年後の趣味について「夫婦一緒」の趣味がいいのか、それとも「別々」の趣味がいいのかたずねた結果、「別々の趣味」と答えた割合は女性が74%だったのに対して男性は64%でこちらも女性が男性を上回っていたことも興味深い結果でした。teinen-14.jpg時間ができたからこそ改めて見つめ直す日々の過ごし方。今回の取材を通してもっとも感じたのは、自分だけで趣味を楽しむのではなく、相手にも敬意を持つからこそ、一緒に過ごす時間がまた有意義なものになっていくのではないかということでした。

投稿者:天間暁子 | 投稿時間:06時00分

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