2013年08月19日 (月)炎天下 子どものやけどに注意


日ざしの強い日に、子どもが屋外にある身近なものでやけどをする事故が起きています。
やけどの原因というと、火やお湯を思い浮かべますが、猛暑が続くこの時期、特に注意が必要なのは直射日光で熱くなったものです。

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【立体駐車場で思わぬやけど】
東京都内に住む女性は、去年7月、1歳の娘の悲鳴で異変に気付きました。
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車で出かけようと外で準備をしていた女性が慌てて駆け寄ると、娘の手のひらは真っ赤になっていて、大声で泣いていました。目を離したすきに娘が転び、炎天下で高温になっていた立体駐車場の金属製の台の上で、手をついてしまったのです。
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全治1か月の大やけどでした。医師からは皮膚移植となる可能性も告げられましたが、痕が残ることもなく治すことができました。
女性は、「今まで、こうした事故について聞いたことがなかったので、こんな所でまさかこんなにひどいやけどをするなんて、というのが正直なところです」と話していました。
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【立体駐車場は63度に】
やけどをしたのは午前11時半、よく晴れていたといいます。
女の子が手をついた場所はどのくらい熱かったのか。8月10日、実際に測ってみました。温度分布を色で表示する特殊なカメラの映像で見ると、気温36度の炎天下、駐車場の台の部分は高温を示す赤。63度もありました。
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【公園や路上も高温】
屋外には、見た目以上に直射日光で高温になっているものが多くあります。
猛暑が続くこの時期、子どもたちが遊ぶ公園にも注意が必要なものが見つかりました。気温36度の暑さの中、鉄棒は56度、ベンチは62度、ブランコの周りの地面は72度、砂場は75度に達していました。
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試しに56度の鉄棒に触ってみましたが、熱くて3秒も持っていられませんでした。
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道路では、マンホールのふたは64度、道路脇に止めてあった自転車のサドルやバイクのシートも64度ありました。

【特に金属に注意】
特に注意が必要なのは金属です。
熱をしっかり蓄えて高温を保ち、触っている間、ほぼそのままの温度を伝え続けます。人が触った程度では熱は奪われず、冷えないのです。
実際に、高温になった金属に子どもが触れてやけどをしたケースがほかにも報告されています。自宅では、ベランダにある避難用のはしごの金属製のふたを踏み、足にやけどをしています。行楽地でも、船の見学会に参加した子どもが甲板の鉄板で足にやけどをしたり、動物園のペンギン舎の前にあった鉄板に子どもが両手をついてやけどをしたりしています。

【子どもの皮膚は薄い】
人の皮膚は、触ったものによっては、60度で5秒、70度だと僅か1秒で、やけどをするというデータもあります。
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日本小児科学会で子どもの事故対策を担当する山中龍宏医師は、「子どもの皮膚は非常に薄いので、大人の値をそのまま当てはめることはできない。もっと低い温度で深いやけどになりやすいのが特徴だ」と指摘しています。そのうえで、「子どもは何が熱いか分からないうえ、動作がまだ不安定で、転んでもすぐに起き上がれないため、注意する必要がある」と話しています。
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【行楽シーズン 外出先でも注意を】
皆さんも、この季節、車のボンネットなどに触って、あまりの熱さに驚いた経験があると思います。大人だと「熱かった」で済みますが、小さな子どもはそれでは済まず、やけどのおそれがあります。強い日ざしが原因となるこうしたやけど、日常生活だけでなく、夏の行楽シーズンは外出先でも、子どもの視点で気をつけてほしいと思います。
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投稿者:三瓶佑樹 | 投稿時間:06時00分

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