スペシャル寄稿『井伊さんぽ』 井伊直弼を演じる佐野史郎さんが、井伊家ゆかりの地・彦根の旅へ。そこで不思議なご縁を感じつつ、いっそう強くしたという直弼公への思い。ちょっと意外な直弼公の人柄をかいま見る「井伊さんぽ」、佐野史郎さんがぶら~りご案内。 スペシャル寄稿『井伊さんぽ』 井伊直弼を演じる佐野史郎さんが、井伊家ゆかりの地・彦根の旅へ。そこで不思議なご縁を感じつつ、いっそう強くしたという直弼公への思い。ちょっと意外な直弼公の人柄をかいま見る「井伊さんぽ」、佐野史郎さんがぶら~りご案内。

井伊直弼公ゆかりの旅
まずは「彦根城」から。

彦根城

2017年10月29日、井伊直弼公の故郷、滋賀・彦根を訪れました。この日は井伊直弼の202歳の誕生日。誕生日と重なったのはホントに偶然!!……呼ばれてた?

彦根市のみなさまにご案内いただき、いざ井伊直弼公ゆかりの地をめぐる旅へ――!

足跡

創建は井伊直政の次男・直孝
井伊家の菩提ぼだい寺「清凉寺」へ

清凉寺

この写真、2017年3月4日に撮影したもの。3月4日は井伊直弼登場の第9話が放送された日。実は「西郷どん」で井伊直弼役をご依頼いただく前に、すでに彦根を訪れていたのでした。10年以上続けている「小泉八雲・朗読のしらべ」を清凉寺の本堂で上演した時のものなのですが(よく見ると入り口にポスターが掲げてあります)、3月4日は、僕の誕生日!! 誕生日で因数分解する彦根。

清凉寺

清凉寺の坐禅(ざぜん)堂。井伊直弼もここで修行したのだそう。私もあやかろうと、警策(きょうさく)でピシリ!!

清凉寺

井伊直弼公が実際に座っていた坐禅の椅子。修行僧たちは畳の上ですが、ご住職や井伊直弼公は坐禅用の椅子の上で行ったそうです。直弼公は禅の悟りを開いた証しをこちらで授けられたと言いますから、やはり特別なお方だったんでしょうね。

憎々しげな悪役として描かれることが多い井伊直弼ですが、能、居合、茶道、禅を極めたような人物が、すぐに激高したり、卑怯(ひきょう)な策略を用いたりするでしょうか?……彦根を訪れていちばんに思ったことでした。

清凉寺

直弼公の坐禅椅子に実際に座ってみる佐野。恰幅(かっぷく)のよかったという直弼公ですが、それでも僕にはちょっと窮屈だったかな? 僕の中では泰然自若とした人物像を思い描くのですが、その井伊直弼を演じるのは、ドラマに登場するだけで悪役と思われてしまう俳優・佐野史郎。何を期待されているかもよく分かっています。

……が!しかし。対立する相手側から見れば、同じ行動や言葉でも正反対のことと伝わり、解釈してしまうことがあるのは今の世も同じ。事実とは、ドラマでも現実でも、それを受け取る人のものの見方が、そのまま反映されるというだけのことかもしれません。

清凉寺

清凉寺の近くには佐和山城址があります。その城主であった石田三成は、徳川軍により追いやられ、落城後に井伊直政が入城します。その石田三成の前の城主であった堀尾吉晴は、わが故郷、島根県松江市の国宝・松江城を築城したのですが、実は昨年、僕はドラマで堀尾吉晴公を演じていたのでした。何の因果!?

足跡
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