語りもす!小吉編 小吉にも、僕にも、これは、運命の出会いじゃ! 西郷小吉 渡邉 蒼さん 語りもす!小吉編 小吉にも、僕にも、これは、運命の出会いじゃ! 西郷小吉 渡邉 蒼さん

半年間の西郷どん合宿!?その成果を、見てくいやんせ!

渡邉蒼さん

去年の5月から半年間、小吉のことをずっと考えてきました。正座の訓練から始まって、剣術も相撲も薩摩ことばも、みんなと一緒にがんばって。だから小吉にものすごく思い入れがあるし、僕自身が小吉に成長させてもらった気がします。

小吉って、誰にだって優しくて、誰よりも勇気があるなと思います。そのイメージは、最初、鈴木亮平さんに会った瞬間に感じたことと一緒です。

僕の撮影を見に来てくれた時も、さり気なく話しかけてくれたり、ものすごく優しいんです。僕も小吉として、できるだけ近づきたいなと思いました。亮平さんはいつも胸を張って歩いていて、自分にちゃんと自信がある感じがしたので、ちょっとそれを意識して歩き方をまねしていました。

鈴木亮平さん 渡邉蒼さん

斉彬さまを目の前にして、不思議な感覚になりました。

渡辺謙さん 渡邉蒼さん

斉彬さまに出会って小吉の心にどんな変化が生まれるのか、そこを表現することがいちばん難しかったです。

僕は渡辺謙さんに会うのが初めてで、もちろんめちゃくちゃ緊張してたんですけど、実際に目の前にして演技をしたら、感情を作らなくてもいいくらい勝手に出てきちゃう感じでした。感動というか、うわぁぁーーって目に見えない迫力に押されるような感覚です。と同時に、優しさに包まれる気持ちになりました。

桜島の見える丘で斉彬さまと再会するシーンは、僕の最後の撮影シーンでした。これが最後で、ものすごくよかった。剣を持てなくなった悔しさとか、泣いてくれていた母上の姿とか、ここまで積み重ねてきた気持ちを全部ぶつけたいと思いました。この時、振り返って「強くなれ」って言ってくれた斉彬さまの顔が、言葉に表せないくらいの優しさというか、大きな愛みたいなものをすごく感じました。

渡邉蒼さん

僕だけにダメ出し…?実は、悩んだこともあったけど。

渡辺謙さん 渡邉蒼さん

演出の野田さんからは、最初、僕だけダメ出しをされているイメージがあったんです(苦笑)。ほかの人への演出の指示はトランシーバーで助監督さんに伝えることが多いのに、僕の時はいつも直接、野田さんが来てくれるので、「あぁ、またダメだこれは…」って(苦笑)。ひそかに悩んだりもして、有馬さぁ(を演じる井澤柾樹さん)にふたりきりで相談したこともありました。

だけどある時、野田さんが「小吉は不器用だけど、そこがオレは好きだから」って言ってくださって、全部吹っ切れました。すべて自分のために言ってくれてることなんだから、もっとがんばろうっていう気持ちがどんどん強くなりました。

小吉と出会えてよかったし、僕を選んでくれたことに感謝しています。郷中のみんなのおかげもあって最後までやって来られたし、みんなとも小吉とも別れるのが、正直さみしいです。

演出EYE チーフ演出 野田雄介

不器用さこそ、小吉の魅力だ。

主人公の少年時代を、第1回の物語だけで一手に引き受けてもらう。渡邉蒼くんには、とっても過酷なことをお願いしたと思います。だけど、まっすぐ純粋で、キラキラとした濁らない目の持ち主であることをしっかり伝えたい。非常に重要な役です。

蒼くんはいっぱい考えて芝居をしてくれるけど、僕には素直に見えず、そうじゃないと言いました。西郷小吉とはわざと何かをするような人間じゃないんだと。僕が「蒼ー!」って近づくと、「あぁ言われるな」っていうのが彼はよく分かってたと思いますよ(笑)。

彼を選んだ理由は、非常にいい意味の不器用さなんです。現場慣れした器用な子役さんもいるけれど、彼のいいところは不器用さ。それが出てくると僕はとってもうれしくなる。例えば、女装をした小吉が町人に突き飛ばされるシーンで、その力が思いのほか激しかったんですよ。普通なら芝居をやめちゃうけれど、彼は「ええーっ!?」って素直なリアクションをした。ああいう顔が大好きなんです。西郷小吉になってるなぁと思います。その素直さにくすっと笑えるし、鈴木亮平さんにもちゃんと引き継いでもらっている。とても、すばらしかったです。

渡辺謙さん 渡邉蒼さん
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