気づいちょ?スペシャルゲスト[第1回]小吉の医師役 ジャズピアニスト 山下洋輔さん 西郷どんとジャズマンの不思議な関係。 気づいちょ?スペシャルゲスト[第1回]小吉の医師役 ジャズピアニスト 山下洋輔さん 西郷どんとジャズマンの不思議な関係。

傷を負った小吉の肩を診察する医師を演じたのは、
ジャズピアニスト・山下洋輔さん。
実は、西郷さんのゆかりの深い人物であることから、
今回の出演が実現しました。
もしも西郷さんがいなければ、
日本が誇る奇才のジャズマンは誕生しなかった!?

ひいじいさんに届いた、西郷さんからの手紙。

渡邉蒼さん 野田雄介さん 山下洋輔さん

今回のオファーをいただいてびっくりいたしましたが、理由はすぐに思い至りました。うちのひいじいさん、実は西郷さんから手紙をもらう関係だったようです。

曽祖父・山下龍右衛門房親は鹿児島城下の西田村に生まれ、西郷さんとは甲突川(こうつきがわ)を挟んで隣町に住むご近所さんでした。どうやら、弟の従道さんと年が近かったようで、西郷さんは14歳年上だったようですね。

戊辰(ぼしん)戦争の時には、小隊長として庄内方面の戦いに参戦しました。その時、“庄内では一緒に功績を争おう”といった西郷さんからの手紙が届いたようです。戊辰戦争のあとには、曽祖父の身を案じて、“廃藩置県が行われた後には、東京に出てきて役に就きなさい”といった内容の手紙をもらったことが残っています。

その計らいあって、曽祖父は上京し、近代警察組織の設立にたずさわることとなりました。そこで「日本警察の父」と呼ばれる川路利良さんを支えたようです。さらに、息子である僕の祖父・山下啓次郞も上京し、辰野金吾のもとで建築学を学びました。今も鹿児島アリーナに正門が残っている、石造りの鹿児島監獄などを設計していますから、やはり不思議なご縁を感じますね。

どーんと桜島。そして汗、汗、汗。これぞ、薩摩のエネルギーの象徴だ!

山下洋輔さん 風間杜夫さん

僕が出たのはワンシーンでしたが、薩摩ことばのイントネーションはとっても難しくてね。セリフの音程をピアノで弾いておぼえました。「残念じゃが、こん腕はもう使いもんにないもはん」というセリフ、この「残念じゃが」は「レララシソ」なんですよ。こんな感じで音符におこしておぼえました。いやぁ、撮影現場でリサイタルを開くほうがよっぽどラクです(笑)。

それにしても、西郷さんの肩が不自由だったという逸話は、今回初めて知りました。武士として大きな痛手だったでしょうし、逆境からやがて頭角を現す大物にどう育っていくのか、すごく楽しみですね。

うちの曽祖父は、西南戦争によって西郷さんと敵対する関係になったことが、非常に残念だったようです。明治政府に残って働けたのは、西郷さんのおかげだという気持ちがいつもあったのですね。

僕は先祖のルーツをたどるためにいろいろ調べましたが、西郷さんは限りなく懐が深い人だったと思います。何でも受け入れて、自分の中でその人を育てちゃうような器の持ち主。

時代の改革者である前に、一体どんな人間であったのか、新しい視点からの西郷さん像を大いに期待しています。

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