幼稚園・保育所向け番組のひろば

放送番組を利用した保育実践

NHKラジオ第2「お話でてこい」を聴取して
~集中力と想像力、表現力を養う~

たんぽぽ保育園らいおん組(5歳児) 垣浦美栄
(平成23年度 東京都幼稚園保育所放送教育研究会 研究発表より)

たんぽぽ保育園の紹介

たんぽぽ保育園の設立の主旨は、就労している女性の子育てを支援するため、無認可保育室から出発しており、子育て家庭が安心して子どもを保育園に預けられる保育所を目指しています。

生活と遊びを基本としながら「自立、思いやり、責任感、コミュニケーション力」を育てる保育を進めます。

環境を十分に生かし太陽と自然に触れ、情緒豊かな人間に成長するよう、努めています。

給食は手作りを中心に行なっています。

研究の背景

らいおん組は、男の子12人、女の子10人、22人のクラス。

全体的に元気で明るいクラスだが、落ち着きがなくおしゃべりの多さが気になる。朝の集まりでも静かに話の聞けない子が数人目立っていたので、4歳児の頃からの課題となっていた。

5歳児になり、就学に向けて静かに座って人の話が聞けるように促す必要があると感じる。その時、朝のラジオ番組で15分のお話(昔話や童話)を放送していると知り、聴取を試みる。

ねらい

  • 就学に向けて、一定時間座ってお話を聞く習慣を身につけていく。
  • 集中力と共に想像力、表現力を養っていく。
  • さまざまな昔話、物語を聴くことで視野を広げ、色々なことに興味、関心を持てるようにしていく。

方法

  • 毎週月、火(時期により隔週)の9:30~9:45の「お話でてこい」(NHKラジオ第2)を定期的に聴取していく。
  • 5歳児の保育室で自分の席に座って聴取する。
  • 聴取中はまわりの迷惑にならないように聴取するよう促す。
  • 落ち着いて聴取できるようになったら、聴取後にクレヨンでイメージ画を描いたり、お話を聞いた感想やイメージを友だち同士で話し合ったり、クイズをして楽しむ。