考える授業の流れ

本教材では、「税金の役割」を取り上げる。

社会の出来事を多面的・多角的にとらえる

  • 思考ツールを活用し、番組や動画クリップの情報を「もしも税金がなかったら。」と仮定。
  • 自分自身の生活がどのようになるかということを番組の税金の使われ方の具体例を用いながら考えることで、税金の役割や働きについて考えられます。

映像視聴で具体的にとらえる

  • 税金の使い道やその働きについて具体例をもって視覚的に捉えることができます。

社会科らしい見方・考え方で学習が進む

  • 税金がある世の中と税金がない世の中を比較して考えることで、税金の働きの1つに、自分たちの権利を守ることが挙げられることに気付けます。
  • また、税金の必要性や納税の義務の理解から、税金はどのように集めているのか、それを決めているのはどこか、について視点を広げられます。
  • このことから、国会や国会議員、選挙にも目を向け、次の「三権の役割」の単元へつなげることができます。

授業の流れ

〇 学習活動 ● 番組 ◎ 動画クリップ □ 教材
■ 記入式シートなど ◇ 支援

ステップ(1) つかむ
課題を設定しよう!

シート

ステップ(1)の流れ

5分

シート

動画①「番組シーン①~③」(0'00~2'40)を視聴する

教師の支援

番組の冒頭部分の視聴を通して、権利と義務の関係を理解できるように支援し、番組のミッションを学習課題の設定につなげる。

本時の学習課題を設定し、学習の見通しを持つ。

税金がわたしたちの生活にどのように関係しているかを調べよう

税金がわたしたちの生活にどのように関係しているかを調べよう

ステップ(2) 調べる
情報を収集・整理しよう!

シート

ステップ(2)の流れ

15分

シート

動画②「番組シーン④~⑪」(02'41~10'00)を視聴する

教師の支援

考えを整理しながら、段階をおって考えられるように、下記のキャンディチャートをつかって支援するとよい。

記入シート①「キャンディチャート」を配布する。

「もしも税金がなかったら」と仮定して、どうなるかを考え、真ん中のあめ玉の部分に書く。右側にはその理由を書き、番組内容をキャンディチャートで整理する。

教師の支援

キャンディチャートの枠の中に、番組内で取り上げた内容の静止画を配置し、コメントカードをつけることができるようにする。

税金がないことで世の中がどうなるかということを具体的にカードに記入するように伝える。

1つの取り組みで1つのキャンディチャートを作成するよう助言する。

ステップ(3) 考える
整理したことを分析しよう!

シート

ステップ(3)の流れ

15分

シート

キャンディチャートで整理した結果を共有し、「税金の働き」について考える。

教師の支援

一人一人が作成したキャンディチャートのカードをグループで共有する。

税金がないことで、世の中がどう変わるか、それによって、自分たちの生活に与える影響について意見を交流する。

税金の集め方や使われ方は誰が決めているのか考える。

教師の支援

税金があることで、私たちの権利が守られていることを理解できた段階で、その税金の集め方や使われ方は誰がどのように決めているのか、という新たな視点を提示し、考えるよう伝える。

動画クリップ「財政とは」を視聴してもよい。

教師の支援

税金の集め方や使われ方という視点を持つきっかけとして、動画クリップを活用してもよい。

ステップ(4) まとめる
自分の考えをまとめよう!

シート

ステップ(4)の流れ

10分

シート

学習を振り返って、「税金の働き」について、考えたことをまとめる。

教師の支援

記入シート②(考えまとめシート)を配付する。

記入シート①で整理・分析したことを参考にして、以下のような点から、考えをまとめることができるようにする。
・権利を守るために税金があることを理解する。
・税金は国民生活の向上と安定のために使われている。
・国や県、市の対策や事業に税金が使われていることを理解する。
・他にどのような義務があるのか新たな疑問や調べたいことについて書き出し、これから税金を使って欲しいと考えていることについて自分の考えをまとめる。

次時以降・発展

この時間の詳細

エクストラステップ
もっと調べて考えよう!

シート

エクストラステップの流れ

 

シート
  • 番組では取り上げられていない義務や税の種類などについて
    さらに詳しく調べる。