考える授業の流れ

本教材では、「平和主義」を取り上げる。

日本国憲法に定められた平和主義とはどのようなことなのか、その概念を捉える

  • 番組で取り上げられている平和を守る活動と自分たちのくらしを振り返ることで、戦争の歴史や平和を守っている活動や思いについて理解することができます。

平和主義と自分たちのくらしの関わりについて自分なりの考えがもつ

  • 番組やキーシーン静止画などを情報源とし、平和を守るための取り組みをクラゲチャートで整理することで、平和主義について多面的に捉えることができます。

番組を導入で活用し、動画クリップを発展的に活用

  • 番組を視聴することで、戦争の悲惨さを感じるとともに、現在の自分たちの平和なくらしが維持されている理由やこれからやるべきことを考えることができます。
  • 番組本編以外にも、平和主義と自分たちのくらしにどのような関わりがあるか、動画クリップ等を活用して発展的に探究することができます。

授業の流れ

〇 学習活動 ● 番組 ◎ 動画クリップ □ 教材
■ 記入式シートなど ◇ 支援

ステップ(1) つかむ
課題を設定しよう!

シート

ステップ(1)の流れ

8分

シート

戦争時代の様子や今も残る戦争の傷跡を静止画で見て感じたことを語り合う。

教師の支援

「今の自分たちのくらしは平和だと思うか」「なぜ平和だと感じるか」「この平和はずっと続くと思うか」などと問いかけ、学習課題につなげる。

原爆投下、沖縄地上戦、憲法9条について触れる。

動画①「番組シーン①~④」(00’00~03’25)を視聴する

本時の学習課題を設定・提示し、学習の見通しを持つ。

教師の支援

日本は、日本国憲法に定められた平和主義によって「戦争を放棄し、外国との争い事を武力で解決しない、戦力を持たない」数少ない国であることをおさえる。

平和主義と自分たちのくらしとの関係を調べよう

平和主義と自分たちのくらしとの関係を調べよう

ステップ(2) 調べる
情報を収集・整理しよう!

シート

ステップ(2)の流れ

12分

シート

動画②「番組シーン⑤~⑪」(03’25~10’00)を視聴する)

教師の支援

視聴前に、記入シート「クラゲチャート」を配布する。

クラゲの頭の部分には「日本は憲法に平和主義をかかげて平和を守っている」と書いておく。

視聴後に、番組に出てくる「平和を維持するためにおこなってきたこと・おこなっていること」をクラゲチャートの足の部分に記す活動があることを、シートを提示しながら伝える。

ステップ(3) 考える
整理したことを分析しよう!

シート

ステップ(3)の流れ

15分

シート

平和を守るためにおこなっていることを、クラゲチャートの足の部分に記す。

教師の支援

資料シート③(番組のキーシーン静止画集)を配付する。

キーシーン静止画を見返しながらクラゲチャートの足の部分に書くことをしぼっていくよう助言する。

資料シート③④の静止画をクラゲチャートの足の部分にはってもよいことを伝える。

動画クリップ「核兵器廃絶を求める活動」を視聴してもよいことを伝える。

おこなっていることの具体を調べて記す。
(例)平和への祈り
→平和式典、戦没者慰霊祭など

教師の支援

教科書や資料集を補足的に使ってもよいことを伝える。また、これまでに見たことや経験を記してもよいことを伝える。

時間に余裕がある場合は、動画クリップ「国際連合」「自衛隊の国際貢献」などを見てもよい。

個人思考後、グループ思考も認める。(協働ツールでシートを共有することも認める)

ステップ(4) まとめる
自分の考えをまとめよう!

シート

ステップ(4)の流れ

5分

シート

平和主義と自分たちのくらしの関わりについて、自分の考えを記す。
※考えまとめシートに自分の考えを記入する

教師の支援

記入シート②(考えまとめシート)を配布する。

記入シート①(クラゲチャート)をもう一度見返して、記した事象と事象のつながりについても考えるよう助言する。

記入したクラゲチャートを基に、ペアやグループで交流してもよいこと伝える。

5分

平和主義と自分たちのくらしの関わりについて考えたことを交流し、本時の学びをまとめる。

教師の支援

唯一の被爆国として平和主義を貫いていること、それが少数であることに触れ、他国の様子や世界平和について調べる意欲をもてるように支援する。

次時以降・発展

  • 現在も世界のどこかで起きている戦争や内戦や、平和主義を貫く日本の立場を鑑みて、これからの時代にやるべきことや世界平和について、動画クリップなどでさらに調べる。