考える授業の流れ

本教材では、「国民主権」を取り上げる。

身近な社会的事象から「国民主権」とはどのようなことなのか、その概念を捉えることができる

  • 番組で取り上げられている事象や自分たちのくらしを想起することで、国民主権の意味を理解することができます。

国民主権と自分たちのくらしの関わりについて自分なりの考えがもてるようになる

  • 番組やキーシーンの静止画などを情報源とし、新旧の憲法をデータチャートに整理し、比較することで、国民主権と自分たちのくらしの関わりをとらえることができます。
    ※大日本帝国憲法については未習なので、それまでの憲法として日本国憲法と比較することで、その性質をおさえることにとどめる。

番組を導入で活用し、動画クリップを発展的に活用できる

  • 番組を視聴し、国民主権によって守られたくらしの事象を理解した上で、関わりがある動画クリップなどを活用して発展的に探究することができます。

授業の流れ

〇 学習活動 ● 番組 ◎ 動画クリップ □ 教材
■ 記入式シートなど ◇ 支援

ステップ(1) つかむ
課題を設定しよう!

シート

ステップ(1)の流れ

5分

シート

「国民主権」について知っていることを語り合う。

教師の支援

「国民が主役」「国民の意見によってくらしが変わる」などと言葉を置き換えて補足した上で、「くらしの中で、これは国民主権のおかげだと感じることがあるか」と問いかけ、学習課題につなげる。

番組①「番組シーン①~②」(0'00~1'30)を視聴する

教師の支援

旧憲法下では主権が天皇にあったことを確認する。

本時の学習課題を設定・提示し、学習の見通しを持つ。

国民主権と自分たちのくらしとの関係を調べよう

国民主権と自分たちのくらしとの関係を調べよう

ステップ(2) 調べる
情報を収集・整理しよう!

シート

ステップ(2)の流れ

15分

シート

動画②「番組シーン③~⑪」(1'30~10'00)の続きを視聴する

教師の支援

視聴前に、記入シート①(データチャート)を配布する。

視聴後に、番組に出てきた「国民主権によるくらしの事象」を日本国憲法側に記入する活動があることを、シートを提示しながら伝える。

ステップ(3) 考える
整理したことを分析しよう!

シート

ステップ(3)の流れ

15分

シート

くらしの中で国民主権が関係していることを、データチャートの右側に整理する。

教師の支援

資料シート②(番組のキーシーン静止画集)を配付する。

キーシーン静止画を見返しながらデータチャートの比較する視点に沿って整理していくよう助言する。

データチャートの左側(大日本帝国憲法下)の実態についてまとめる。

教師の支援

動画クリップ「大日本国憲法」を視聴してもよいことを伝える。

教科書や資料集を補足的に使ってもよいことを伝える。

大日本帝国憲法の比較欄については、日本国憲法下の国民主権で実現したことが、実現されていなかったと解釈するよう助言する。

個人思考後、グループ思考も認める。(協働ツールでシートを共有することも認める)

ステップ(4) まとめる
自分の考えをまとめよう!

シート

ステップ(4)の流れ

5分

シート

国民主権と自分たちのくらしの関わりについて、自分の考えを記す。

教師の支援

記入シート②(考えまとめシート)を配布する。

記入シート①(データチャート)の左右および真ん中の比較視点をもう一度見返すよう助言する。

5分

国民主権と自分たちのくらしの関わりについて考えたことを交流し、本時の学びをまとめる。

教師の支援

記入シート②を共有しながらグループや全体で交流する。

当たり前だと思っていたことも、国民主権によって得られた権利であることを再確認し、他の事例を探してみたいという意欲を誘発できるよう支援する。

次時以降・発展

  • 番組本編では見ることができなかった国民主権とくらしに関係することを動画クリップなどで調べる。