考える授業 やるキット
~NHK for School×1人1台×探究的な学び~

「考える授業 やるキット」は、NHK for Schoolの番組と1人1台の学習端末を活用し、探究的な学びを実現するための授業プランと教材のキットです。目指すのは、思考力・表現力のアップ。子どもたちのやる気をきっと引き出します。

  1. 主体的・対話的で深い学び を実現する「考える授業」プラン
  2. 学習支援ツールに「貼って使える」ワークシートと素材のキット

校内での授業はもちろん、反転学習やオンライン授業など学校と家庭をつないだ学びも支援します。「GIGAスクールって…、なにから手をつければいいの?」ととまどう先生にも、「ICTを活用して、さらに魅力的な授業をやりたい!」という先生にも、きっと役に立つキットです。

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他の回のやるキットも、今後、順次リリースされます

やるキットを活用した実践授業はコチラ

ご協力いただいた先生

監修 黒上 晴夫(関西大学総合情報学部教授)

次代を担う子どもたちに身につけて欲しい力は何か、というのは教育に携わる者にとっては永遠の課題です。それは、社会が常に変化していることに起因します。30年ほど前までは、ある程度未来を予測できていました。しかしついに、VUCA(未来の予測が難しい状況)の時代とまで言われるようになってしまいました。その中で、教育目標そのもの、学習はどのように行われるかという学習観、学習のためのメディア、学習を支えるリソースなども見直しが余儀なくされています。そして、身につけて欲しい力を、一段抽象化する必要性が生まれました。「どのような変化が来ようとも対応できる力」というような、万能な学力観です。そのような見通しを形にしたものが、「主体的・対話的で深い学び」を標榜する、新しい学習指導要領だと言えます。

では、具体的に何ができるのでしょうか。いきなり万能な力を身につけさせられるはずもありません。しかし、メディアやリソースが進化することで、そこに近づく道筋が見えてきたようにも思います。子どもが主体的に、潤沢な情報を集め、自分なりに考え、考えたことを表明し、対話を通して構造化していくような学びこそが、その道筋に他なりません。このような学びを「考える授業」と呼びましょう。「わかる授業」から「考える授業」への転換です。そのような授業を実現するために必要な情報や、授業の展開についての情報が、この「考える授業やるキット」では、豊富に提供されます。是非有効に活用してください。

矢野 充博(和歌山大学教育学部附属中学校 理科教諭・ICT教育主任)

今回の「やるキット」の開発に協力し、NHK for Schoolのコンテンツの素晴らしさを再発見しました。全国の小中学生がタブレット端末を手にした今こそ、これらを積極的に活用する時です。身の回りのたくさんのふしぎに対して、なぜだろうと深く考えるための手順をわかりやすく解説しています。先生がそのまま活用したり、アレンジして活用したりすることもできます。きっと、子どもたちの考える力が鍛えられるはずです。

菅原 弘一(仙台市立錦ケ丘小学校校長・文部科学省ICT活用教育アドバイザー)

社会科で大切なのは、目に見える出来事を追うだけでなく、出来事の背後にあって、見えない「社会のしくみ」について考えることです。やるキットは、思考ツールの助けも借りながら、豊富な映像資料をもとに、「社会のしくみ」について考え、表現する授業づくりを支えます。GIGAスクール時代の社会科を目指してレベルアップしたい先生はもちろん、社会科がちょっと苦手という先生のお助けキットとなること間違いありません。

使ってみよう![考える授業 やるキット]

キットを使う前に

① 使うキットを選ぶ ② 番組動画を見る ③ 流れをつかむ

① 使うキットを選ぶ

教科/学年から使いたい番組回のやるキットを選びます。
「このキットを見る」を押しましょう。

② 番組動画を見る

ページ右上の「フル動画は番組ページで」から番組視聴ページにリンクしています。

今回の授業で使う番組を、ここで見ることができます。
まずはとにかく10分間、一度通して見てみましょう。

③ 流れをつかむ

冒頭のフロー図は、今回の「考える授業」の流れを示しています。
何時間の構成か、各時の活動のねらい、動画の見せどころ、思考ツールの使いどころ等、おおまかな流れをつかんで下さい。

キットで配布シートを作る

④ 「配布シート」をすべて並べる ⑤ 「動画シート」をキットで仕上げる ⑥ 「資料シート」をキットで仕上げる ⑦ 「授業の流れ(指導案)」を読む

■想定される学習支援ツール(教材作成ソフト)の例
Googleスライド/Jamboard/ロイロノート・スクール/スクールタクト/コラボノートEX/マイクロソフト パワーポイント
※各ツールやソフトにおける個別の利用法について、NHKではおこたえできません。

④ 「配布シート」をすべて並べる

2つのウィンドウで、左:考える授業やるキット 右:学習支援ツール(教材作成ソフト)と配置することをおすすめします。

「授業の流れ」コーナーの右欄「配布シート」に入っている画像が、授業で配布するシートの見本です。
まずは、この見本をすべて、学習支援ツールや教材作成ソフトへ、コピー&ペーストして並べてしまいましょう。

■画像のコピー
「配布シート」内の画像にカーソルを合わせて右クリック→「画像をコピー」を選択
■画像のペースト
学習支援ツール(教材作成ソフト)の画面をクリックしてから、
Windows→キーボードで[Ctrl]+[V] Mac→キーボードで[⌘]+[V]
上記を繰り返します。

⑤ 「動画シート」をキットで仕上げる

コピー&ペーストした「配布シート」画像は、いわば完成見本です。
読ませたり、思考のための台紙にしたりするシートはそのまま使えます。
画像の下ふちにピンク等カラーラインのある「動画シート」「資料シート」は、
キット内のパーツを使って仕上げる必要があります。

「授業の流れ」左欄で「この時間の詳細」をクリックします。指導案が詳しく表示されます。
指導案の中の「シート」アイコンをクリックすると、
背景が黄色になって、右側の配布シートが個別シートの表示に変わり、パーツボタンが現れます。

「動画リンク」を押すと、動画URLをコピーするボタンが現れます。

学習支援ツール(教材作成ソフト)上で、動画へのリンクを設定してください。
※外部ページへのリンク設定方法は、学習支援ツール(教材作成ソフト)によって異なります。

⑥ 「資料シート」をキットで仕上げる

「資料シート」は多くの場合、子どもたちが思考したり発表したりするための素材を掲載しています。

「画像パーツ」からひとつひとつの画像を教材側へ貼り付けておきましょう。
こうすることで、子どもがワークシート上で任意の画像をコピー&ペーストできるようになります。

⑦ 「授業の流れ(指導案)」を読む

「授業の流れ」(指導案)をあたまから読みながら、配布シートの並び順を整理していきましょう。
クラスの状況に合わせて、シートを配布する単位(1枚ごと/ステップごと/時間ごと等)に分けて、整理・保存して下さい。

これで教材の準備ができました。「考える授業」を楽しんで下さい!

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