放送
リスト
今年度の放送
声の大きさ調節の発明品
ぼこすけの電話中に、大声を出して邪魔をしてしまうでこりん。大きな声や小さな声を使い分けるために、場面ごとにちょうど良い声の大きさを体感できる発明品を作ることに。
ドラマのテーマは「声の大きさの調整」。場面ごとの適切な声の大きさが分からない子がいる。例えば、図書館で大声でしゃべってしまったり、逆に公園で遠くの人を呼ぶ時に、小さな声になってしまったり。そうした子をサポートするために、具体的な場面を設定して、実際に声を出して試すことができる発明品(支援方法)を紹介する。そうすることで適切な声の大きさをフィードバックでき、実際に同じ場面に出会ったときに役に立つ。
「困った」を伝える発明品
はさみがなくて困っているぼこすけ。でも「困った」と言うのが恥ずかしかったりして、助けを求められない。そこで、「困った」を言うことを助ける発明品を作ることになる。
ドラマのテーマは「”困った”を伝える」。困った時、周りの手助けが欲しい場面でも、なかなか「困った」と伝えられない子がいる。「相手に迷惑かも・・・」と思ったり、「こんなことを聞いたらバカにされるかも・・・」と思ってしまったり。そんな子が「困った」を言いやすくするためのアイデアを発明品にして紹介している。実際に困っている場面で勇気づける、実際に「困った」と言えた時のフィードバックなどを描いている。
「心の声」を知る発明品
学校で発表することになったぼこすけ。それに向けて練習するも、なぜか日を追う毎に自信を失っていく。その原因を探るため、でこりんは「心の声」を見る発明品を作り出す。
ドラマのテーマは「自分の心の声を知ること」。どんな時も最悪のケースを考えたり、不安が止まらない子がいる。心の中で繰り返しネガティブな想像をしてしまうと、結果として余計に不安になってしまうこともある。そんな子をサポートするために「自分自身が心の中でどんな事を言ったり、思い描いているかを知る」という方法を紹介する。「心の声」を書き出したり、言葉にするだけで、心が楽になることもあることを伝える。
順番が「分かる」発明品
順番を守れずに怒られてしまったでこりん。「言葉」の説明ではなく「体験」によって順番を理解するために、犬型の「じゅんわんこ」を発明する。
ドラマのテーマは順番を守ること。順番を守るのが苦手な子がいる。言葉で何度説明しても順番を守れず、周りの人から怒られてしまう場合も多い。順番を守れない理由は人それぞれだが、今回の番組では「順番の理解」に焦点を当てている。並ぶ場所に線などに目立つ目印をつけるなど、並びやすい環境を整えることによって、順番を守ることが体験的に理解できる。また、順番をただ待っている時間が苦痛に感じる子のために、飽きずに待つ工夫も紹介する。
相手の気持ちを知る発明品
ぼこすけの絵に対し「下手だね」と思ったことをそのまま口にしてしまうでこりん。自らの発明品で、言ったら相手が不快に思う言葉を、具体的な場面ごとに学んでいく。
ドラマのテーマは「相手の気持ちを知る」。相手がどんなことを言われたら嫌な気持ちになるのか、わかりづらい子どもがいる。本人に悪意はないので、相手が怒ったり泣いたりすると、「本当のことを言っただけなのに…」と戸惑ってしまうこともある。そんな子をサポートするために、言ったら相手が不快に思う言葉を、状況ごとに再現ドラマを通じて紹介。「代わりにどう言うといいか」ということも含め、分かりやすく学ぶことが出来る。
自信がもてる発明品
やることなすこと上手くいかず、すっかり自信を失ってしまったでこりん。自分のいいところに気づくための方法を教えてもらい、自信をとりもどしていく。
ドラマのテーマは「自信」。自信が持てない子がいる。発達の凸凹があると、周りの友達ができることが自分だけできなかったり、注意を受けやすかったりするため、自信を持ちづらい。その結果、気分が落ち込んでしまったり、チャレンジする気力が失われてしまうこともある。今回は、自信をつけるための方法として「周りの人に、自分の長所を教えてもらう」「自分のいいところを書き出しておく」「成功体験を振り返る」といったことを紹介する。
スモールステップの発明品
でこりんのダンスを羨ましそうに見ながらも、「どうせ僕にはできない」とやろうとしないぼこすけ。発明品で苦手なことを”簡単に”することで、向き合っていく。
ドラマのテーマは「スモールステップ」。誰しも、苦手なことにチャレンジするのは難しい。そんな時、周りは「やってみないと分からないよ」「練習すれば大丈夫」などと勇気づけることも多いが、それでもなかなかやる気が出ないことも多い。言葉がけではモチベーションがあがらない時などは、やることそのものを”簡単に”してしまう方法がある。そのひとつが、目標にたどり着くまでの過程を細かく分けること。番組では、そのポイントなどを解説する。
“自分を研究する”発明品
「何をするにも、やるのが遅い」と悩むぼこすけ。「早くやる方法」を知るのではなく、「自分の苦手をキャラクターにして詳しく分析する」ことで向き合っていく。
ドラマのテーマは「自分の研究」。困っていることを自分で研究することで、対処方法を考えて行くことだ。そのやり方はさまざまではあるが、今回の番組ではその一例として。困っていることを分析して、キャラクターにする、という方法を紹介する。キャラクターの特性だけでなく、名前や見た目なども考えることで、困りごとを外在化でき、向き合いやすくなる。(番組で使用したカードはHPの「教材・資料」からダウンロード可能)
苦手を伝える発明品 ~感覚過敏編~
手袋をつけたときの感覚が苦手なでこりん。でも何が嫌なのかが伝えられない・・・。今回はモノをさわったときの感覚(触覚)の過敏と、その苦手の伝え方を紹介する。
ドラマのテーマは「感覚過敏の苦手を伝える」。モノをさわったときの感覚(触覚)が過敏で、日常生活に困っている子がいる。洋服についているタグが肌にふれる感覚が苦手な子がいたり、他にも粘土やのりをさわれない子や、人にさわられるのが苦手な子もいる。そんな自分の苦手な感覚を人に伝えるために、「自分の苦手を詳しく知っておく」「苦手を紙に書いて、相手に伝える方法もある」といったことを紹介する。
自分の気持ちが分かる発明品
ぼこすけは、自分の気持ちがよく分からない。だから、イヤなことがあっても、気持ちを伝えられずに固まってしまう。発明品のサポートを受けながら、気持ちの基本を学ぶ。
"ドラマのテーマは「気持ちを知る」。自分の気持ちが、どんな感情なのかが分からない子がいる。それゆえに自分の気持ちに対処できず、困った時には毎回癇癪を起こす、固まるなどの決まった行動をとってしまうこともある。 今回のドラマパートでは、気持ちを学習するための方法として「感情を見える化する」ことを紹介。また、気持ちの種類や大きさを知ると、自分だけでなく周りの人にも役立つことを示す。"
“よい姿勢”の発明品
姿勢が悪く、けんばんハーモニカをうまく吹けないでこりん。「ピンピタマン」という発明品に、”よい姿勢”のための、二つのポイントを教えてもらうことに
ドラマのテーマは「姿勢」。姿勢が悪いと、呼吸が浅くなってしまったり、食事の時にこぼしたり、困ることがたくさんある。今回は「姿勢がよくなる具体的なポイント」について紹介する。一つは「腰をピンとする」こと。「背筋」ではなく「腰」に注目するのがポイント。もう一つは「足を床にピタっとくっつける」こと。体幹が固定されて姿勢が安定する。また、疲れてきたときに「イスと腰の間にタオルなどをはさむ」という方法も紹介する。
その他の放送
“初めての場所”の不安を減らす発明品
「行ったことがない公園へ行こう!」と盛り上がるでこりんとポン。しかし、ぼこすけは初めての場所が不安だと言う。そんなぼこすけのために作った発明品は…
ドラマのテーマは「初めての場所の不安を減らす」。勝手知ったる場所に行くには問題はないが、初めての場所に行くことに対して、とても不安になってしまう子がいる。自分にとって嫌なことが起きないか?などネガティブな想像をしてしまうことも多い。そうした子をサポートするために、事前に初めての場所の情報を知らせる手段がある。番組では、映像と音声ガイドで場所の情報を与えて、当事者の不安を減らす効果を描いている。
予定の変更とうまく付き合う発明品
トラブルで、遊ぶ予定のゲームができず、ふさぎこんでしまうぼこすけ。“予定の変更が苦手”なぼこすけのために、でこりんは不思議な“カエル”を発明する。
ドラマのテーマは「予定の変更とうまく付き合う」。予定の変更が苦手な子がいる。予定通りに強くこだわるあまり、周りからは「わがまま」と言われてしまい、傷つくこともある。そんな子のために、予定の代替案をあらかじめ用意しておく、という方法を紹介する。事前に想定しておくことで、予定の変更が受け入れやすくなる場合がある。ほかにも「なんとかなるさ」といった、何かあったときに受け入れやすくなるような言葉を決めておくことも紹介する。
“文字が分かる”発明品
ぼこすけが書いた本を読むでこりん。しかし、すぐに「読んだけど、よく分からなかった」と言い、ぼこすけを怒らせてしまう。実はでこりんの文字の見え方に理由があって…
ドラマのテーマは「文字が分かる」。知的能力は低くなくても、文字を読むことが苦手な子がいる。文字が逃げるように動いたり、揺れて見える子もいる。ディスレクシアとよばれる特性のひとつで、文字を読んでも意味をとることが難しいことも多い。番組では「自分の文字の見え方が周りの人と異なることを知る」ことの大切さを描くとともに、文字の読み上げや、読む場所を物理的に限定する方法などを紹介し、「自分にあった読み方」を知ることの重要性を伝える。
“苦手”の見方を変える発明品
本を読むのに夢中なぼこすけは、でこりんの呼びかけに気づかず、無視してしまう。それに気づき落ち込むぼこすけのために「“苦手”の見方を逆転させる」発明品が生まれる。
ドラマのテーマは「”苦手”の見方を変える」。苦手なことも、見方をかえれば、”長所”になることがある。例えば今回の番組では、「本を読んでいると、人の声かけに気づくことができない」という”苦手”の見方は「本を読む集中力がすごい」という見方に変え、「電車の話がとまらなくて相手を困らせることがある」という見方を「電車にとても詳しい」という見方に変えられることを具体的に紹介している。
初めて会う人と話しやすくなる発明品
ストレッチマンレッドが研究室にやってきた。でも、でこりんは初めて会うレッドとうまくおしゃべりできない。そんなでこりんをサポートする発明品は・・・
ドラマのテーマは「初めての人と話す」。初めての人や、慣れていない人と話すのが苦手な子がいる。相手のことをよく知らないため、何を話していいのか分からなかったり、緊張してしまったり。そんな子をサポートする方法を紹介する。例えば、話す内容やテーマをあらかじめいくつか決めておいて選べるようにしておくとよい。ほかに、初めての相手と二人きりではなく、親しい人を交えながらコミュニケーションをとる、という方法も紹介する。
力加減の発明品
でこりんが“乱暴”に物を置いてしまい、ぼこすけの積み木が崩れてしまう。「力加減が分からない」というでこりんは、力の強さを見て確かめられる発明品を作ることにする。
ドラマのテーマは「力加減」。力の加減が苦手な子がいる。自分がどれくらいの力を入れているのかが分からなかったり、シーンにあった”ちょうどいい力”が分からなかったり。その結果、例えばお皿を乱暴において割ってしまう、といったことが起きる。そこで、今回は状況に応じて、どれくらいの力だとちょうどいいのかを、見て確かめながら学ぶというやり方や、周りの人が手を添えて具体的に力加減を教えるサポート方法などを紹介する。
話をうまく聞く発明品(あいづち編)
「ぼこすけが話をちゃんと聞いてくれない」と落ち込むでこりん。「ちゃんと聞いてたよ」というぼこすけに、ポンがうまく人の話を聞くための「あいづち」の打ち方を教える。
ドラマのテーマは「人の話を聞く」。話の聞き方で相手を不安にさせてしまう子がいる。本人はそんなつもりはないが、話に反応がなく、聞いていないように見えてしまうことがある。そんな子のために、今回は「あいづち」の打ち方を紹介する。「うんうん」「へ~」「そうなんだ」といった具体的なあいづちを使ったり、あいづちは相手を見ながら打つと効果的なことや、タイミングも重要であることを伝える。
“ぶつからずに動く”発明品
机にぶつかり、でこりんが作っていたものを壊してしまったぼこすけ。でこりんの発明品で、とある助っ人が登場!ぶつからないための“特訓”とは!?
ドラマのテーマは「自分の体を知る」。よくものにぶつかる子がいる。本人はよけているつもりなのに、机にぶつかったり、人に衝突したり。原因は様々だが、今回の番組では「自分の体の大きさをイメージする」ことや「自分の体の動きのイメージと実際の動きのズレを修正する」ことなど、ボディイメージに関連することをを中心に紹介。イスを使ったトレーニングなど、家や学校にあるものを使ってできるやり方を具体的に伝える。
おしゃべりを“見る”発明品
ストレッチマンゴールドが遊びにやってきた!盛り上がるでこりんたちだが、ぼこすけは耳を押さえて逃げてしまう。音の聞こえ方が人と違うぼこすけをサポートするのは…
ドラマのテーマは「聴覚過敏」。音の聞こえ方は人それぞれ違う。大きく響いて聞こえたり、逆に小さく聞こえてしまう人もいる。今回の番組では、話し声が鳴り響いて聞き取りにくくなってしまうぼこすけの「聞こえ方」を再現。また、そうした子の支援方法として、会話を文字に起こすことや、ゆっくり間をあけて会話することなどを紹介する。
“まちがい”とつきあう発明品
計算問題を間違えてしまった自分に腹を立てるでこりん。自分の失敗を許せるようになるために、他人の失敗を知るイカ型の発明品「まいーか」を作ることにする。
ドラマのテーマは「“まちがい”とつきあう」。完璧を求め、ちょっとした失敗も許せない子がいる。そんな子をサポートする方法の一つとして「失敗は誰にでもよくあることを知ること」があげられる。番組では、「自分と同じ失敗をする人が他にもいること」などを、具体的なエピソードとして紹介していく。また「まあ、いいか」といった失敗を許せる言葉を口に出して言うことの効果なども伝えている。