「インタビュー」の回を使った授業例
京都教育大学附属桃山小学校 教諭 木村明憲
4年生の社会科の学習では、学習問題を解決するために情報を集める活動として、見学に行くことが多いです。その際に、児童がもった疑問を整理し、その疑問を解決することができるように情報を集める方法や注意点などを、事前に指導しておくことがとても重要です。番組を活用してインタビューを疑似体験して考えることが、実際にインタビューをする際に生かされます。
4年生 社会科 「使った水のゆくえ(全11時間)」
《単元計画》 | |
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1時間目 | くらしの中のどのような場面で水が使われているかを考える。 |
2時間目 | わたしたちが使って汚れた水はこの後どうなるかを話し合い、疑問を基に学習問題を作り、学習計画を立てる。 |
3,4時間目 | 学習問題を基に、教科書などの書籍、インターネットなどで情報を集める。 |
5,6時間目 | 汚れた水が水環境保全センター(下水処理場)でよりされていることを基に、見学に行くめあてを持ち、見学の準備を行う。(本時) |
7,8時間目 | 水環境保全センターの見学に行き、自分の課題を調べる。 |
9時間目 | 調べて分かったことをまとめ、下水がどのように処理されているかを理解する。 |
10,11時間目 | わたしたちのくらしと下水に関してこれからどうして行くと良いかをまとめ伝え合う。 |
本時の目標
・社会見学で必要な情報を、インタビューをして集める計画を立てる。
学習活動 ○発問 | ・児童の反応 ※支援 |
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◆ポイント1
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※プラス面とマイナス面を意識して視聴する。
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◆ポイント2
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◆ポイント3
動画クリップ「キーワードで書く」を見ながら、
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番組活用のワンポイント
ポイント1 失敗例から学ぼう
ポイント1の映像はインタビュー失敗例ですが、失敗例から学ぶためにもプラス面とマイナス面を考えながら視聴することが大切です。プラス面とマイナス面を意識しながら場面を視聴することで、児童は、プラス面として「インタビューする際の座る位置が良かった」「インタビューの時にメモを取っていた」マイナス面として「事前にインタビューを考えておくこと」「質問者など役割分担を考えておく」などに気付くことができます。失敗例の映像ですのでどうしてもマイナス面の気づきが多くなりますが、たくさんの気づきを出し合うことが重要です。
ポイント2 失敗例から考えよう
失敗例で出し合ったことを基に、自分達ならどうするかという解決策を考えることが大切です。解決策をワークシートなどに書き込ませ、交流し合うことで児童はインタビューをするときのことをイメージして考えようとします。そこで児童が交流したことを板書してから、アドバイスの場面を視聴しましょう。
ポイント3 成功例から学ぼう
アドバイスの場面を視聴し、成功例を予想しましょう。予想ができたら、自分の予想と成功例を比べながら視聴させましょう。そのように視聴することにより、インタビューがうまくいったポイントや閣下の解説と自分たちが考えたインタビューのポイントを比較することができ、効果的にインタビューをする方法を理解することができます。しかし、インタビューの方法を理解しただけでは、自分の知りたいことをうまくインタビューをして情報を集めることはできません。視聴した後に、実際にインタビューの練習を先生や学級の友達と積みかさね実践力を高める活動を行うことが大切です。