番組ばんぐみ出演者紹介しゅつえんしゃしょうかい

昔話法廷は、なじみの深い昔話をモチーフにした、これまでになかった法廷ドラマシリーズです。

「昔話の主人公たちが訴えられたら…?」という設定で作られています。

このドラマの特徴は、判決が出る直前で終わること。判決を下すのは、テレビの前のみなさんです。争点は何か?なぜ被告人は罪を犯したのか?証言は信用に足るのか?ドラマの登場人物たちの言い分をもとに、自分なりの判決を考えてみてください! 

「裁判員」はあなたです!

脚本:今井雅子(第1~3話)

   オカモト國ヒコ(第4~6話)

   坂口理子(第7~10話) 

   森下佳子(最終話)

イラストレーション:伊野孝行

法律監修:今井秀智(弁護士・一般社団法人リーガルパーク)

第1話取材協力:後藤直樹(弁護士)

第1話「三匹のこぶた」

被告人は、末っ子のこぶた。煙突から侵入したオオカミを、大鍋に沸かした熱湯の中に転落させ、フタをして閉じ込め殺害した。それは、突然襲ってきたオオカミから身を守るための“正当防衛”だったのか?それとも、周到に準備をした上での計画的犯行だったのか?
脚本:今井雅子
取材協力:後藤直樹(弁護士)
  • 検察官・相田智子
    (木南晴夏)
  • 弁護人・山西ハジメ
    (加藤虎ノ介)
  • 裁判員・広瀬千明
    (小芝風花)
  • 被告人・トン三郎
    (声:下田翔大)
  • 検察側証人・オオカミの母親
    (声:坂本千夏)
  • 弁護側証人・トン一郎
    (声:前田航基)

第2話「カチカチ山」

被告人はウサギ。親のように慕っていたおばあさんをタヌキに殺され、敵討ちを決意。ウサギはタヌキに火を放ち、火傷の傷口にとうがらし味噌を塗りつけ、池に沈めて殺そうとした。ウサギを刑務所に入れるか?それとも情状酌量で“執行猶予”にするか?
脚本:今井雅子
  • 検察官・内川花  
    (安藤玉恵)
  • 弁護人・宮前卓郎  
    (モロ師岡)
  • 裁判員・高原聡子  
    (宮﨑香蓮)
  • 被告人・ウサギ  
    (声:蕨野友也)
  • 検察側証人・タヌキ  
    (声:清水優)
  • 弁護側証人・おじいさん
    (高橋元太郎)

第3話「白雪姫」

被告人は、王妃。白雪姫の美しさに嫉妬を募らせていた王妃は、白雪姫に毒リンゴを食べさせ殺そうとした。しかし、王妃は犯行を全面否定。「白雪姫に会いに行ってなんかいない!」王妃は白雪姫を殺そうとしたのか?それとも無実なのか?
脚本: 今井雅子
  • 検察官・霧島翔  
    (山本裕典)
  • 弁護人・藤豊彦  
    (堀内正美)
  • 裁判員・大平まみ  
    (工藤綾乃)
  • 被告人・王妃
    (真行寺君枝)
  • 検察側証人・白雪姫
    (小林涼子)
  • 検察側証人・狩人
    (苅谷俊介)

第4話「アリとキリギリス」

アリは、食べるものがなくなって食糧を分けてほしいと頼ってきたキリギリスの申し出を断った。キリギリスは、その次の日に餓死した。兄弟同然の深い関係にあったにもかかわらずキリギリスを見捨てたアリは、保護責任者遺棄致死罪で有罪か?それとも無罪か?
脚本: オカモト國ヒコ
  • 検察官・大田満知子
    (美村里江)
  • 弁護人・崎島六助
    (嶋田久作)
  • 裁判員・宮下七海
    (朝倉あき)
  • 被告人・アリ
    (声:松田悟志)
  • 検察側証人・キリギリスの母
    (声:春風ひとみ)
  • 弁護側証人・アリの妻
    (声:吉本菜穂子)

第5話「舌切りすずめ」

おばあさんが作った洗濯のりを全部食べたことが原因で、おばあさんに舌を切られてしまったすずめ。恨みを晴らすべく、すずめは、おばあさんにつづらを渡し、中に入れておいた毒蛇や毒虫に襲わせ殺そうとした。すずめは「つづらの中には小判を入れた」と容疑を全面否定。その真相は…?
脚本: オカモト國ヒコ
  • 検察官・久米夏
    (国仲涼子)
  • 弁護人・鈴木哲男
    (小木茂光)
  • 裁判員・川本ルナ
    (蔵下穂波)
  • 被告人・すずめ
    (声:大後寿々花)
  • 検察側証人・おばあさん
    (根岸季衣)
  • 弁護側証人・おじいさん
    (沼田爆)

第6話「浦島太郎」

乙姫は、カメが地上から連れてきた浦島太郎と出会い、夫婦同然の暮らしを送るようになった。しかし、3年後、浦島太郎は「地上に帰る」と別れを切りだした。恨みを抱いた乙姫は、浦島太郎を殺すことを決意。殺傷能力の高い煙が詰まった玉手箱を渡した。乙姫を刑務所に入れるか?それとも執行猶予か?
脚本: オカモト國ヒコ
  • 検察官・高嶺つかさ
    (奥貫薫)
  • 弁護人・辻幸作
    (平田満)
  • 裁判員・滝沢奈緒
    (光宗薫)
  • 被告人・乙姫
    (清水くるみ)
  • 検察側証人・浦島太郎
    (横内正)
  • 弁護側証人・カメ
    (声:前野朋哉)

第7話「ヘンゼルとグレーテル」

貧しさゆえ親に捨てられたヘンゼルとグレーテルは、お菓子の家に暮らす年老いた魔女に保護された。ひと月後、ヘンゼルとグレーテルは、魔女を燃えさかるかまどの中に押し込んで殺害し、山のような金貨を持って帰った。2人は、強盗殺人の罪で起訴されるが・・・。
脚本: 坂口理子
  • 検察官・奥町寿々子
    (小西真奈美)
  • 弁護人・里田良雄
    (志賀廣太郎)
  • 裁判員・瀬戸香織
    (松本穂香)
  • 被告人・ヘンゼル
    (二宮慶多)
  • 被告人・グレーテル
    (新井美羽)
  • 検察側証人・白い鳥
    (声:浜野謙太)

第8話「さるかに合戦」

カニの母子が体を砕かれて殺害された。逮捕されたのは、猿。まだ青くて硬い柿を執拗に投げつけたのだ。罪を認める猿に、検察官は「残虐極まりない」と極刑を求める。一方弁護人は、猿が十分に改悛していること、衝動的な犯行であり計画性がないことを主張。「猿は生きて償うべきだ」と訴える。
脚本: 坂口理子
  • 検察官・岡山都
    (小林聡美)
  • 弁護人・生駒孝
    (小澤征悦)
  • 裁判員・友永啓介
    (須賀健太)
  • 被告人・猿
    (声:中村倫也)
  • 検察側証人・子ガニ
    (声:浦上晟周)
  • 弁護側証人・猿の妻
    (声:内田慈)
  • 傍聴人・子猿

第9話「ブレーメンの音楽隊」

被告人は、年老いたロバ。仲間のイヌ、ネコ、オンドリをけしかけ、盗賊たちを襲撃。大怪我を負わせ財産を奪った、強盗致傷の罪に問われる。犯行を認めるロバ。しかし弁護人は、動機や犯行に至るまでの境遇に同情の余地があるとして、執行猶予を求めた。ロバを刑務所に送るか?それとも執行猶予か?
脚本: 坂口理子
  • 検察官・鎌田寛
    (林遣都)
  • 弁護人・白石樹
    (木村多江)
  • 裁判員・田村まどか
    (優希美青)
  • 被告人・ロバ
    (声:寺田農)
  • 検察側証人・盗賊一家の長男
    (山中崇)
  • 弁護側証人・ネコ
    (声:松金よね子)
  • 傍聴人・イヌ、オンドリ
    (声:塩屋浩三、柴田秀勝)

第10話「赤ずきん」

被告人は、赤ずきん。お腹に大量の石を詰めてオオカミを殺害した。罪は認めるものの、「その時のことはよく覚えていない」と言う赤ずきん。弁護人は、「オオカミに食べられた赤ずきんは精神障害を起こし、“心神喪失”の状態にあった」と主張。「心神喪失者の行為は罰しない」と定めた刑法第39条にのっとり、無罪を求めた。
脚本: 坂口理子
  • 検察官・本多美咲
    (吉田羊)
  • 弁護人・武智昌平
    (竹中直人)
  • 裁判員・水元佑太
    (泉澤祐希)
  • 被告人・赤ずきん
    (佐藤玲)
  • 検察側証人・オオカミの母親
    (声:神野三鈴)
  • 弁護側証人・おばあさん
    (角替和枝)

最終話「桃太郎」

桃太郎は、犬猿雉(きじ)を引き連れ鬼ヶ島を襲撃。鬼たちを殺傷し財産を強奪した。罪を認める桃太郎に対し検察官は、「あまりに凶悪な犯行である」と死刑を求めた。一方、弁護人は、「鬼からの襲撃におびえる人々を救うためにやむを得ず行った犯行であり、その動機には十分情状酌量の余地がある」として「死刑にすべきではない」と訴える。

脚本:森下佳子
  • 検察官・桜井真実

    (天海祐希)

  • 弁護人・梅原佑

    (佐藤浩市)

  • 被告人・桃太郎

    (仲野太賀)

  • 検察側証人・殺された鬼ノ助の妻

    (仲里依紗)

  • 弁護側証人・桃太郎のおばあさん

    (白石加代子)

  • 裁判員・間杏子

    (恒松祐里)

  • 検察側証人・犬

    (声:大倉孝二)

  • 傍聴人・猿と雉

    (猿の声:本多力)

  • 殺された鬼ノ助

    (勝矢)

第1話~最終話

  • 裁判長・立松仁

    (平川和宏)

番組のねらい
判決の出ない異色法廷ドラマで“考える力”を養う!

なじみ深い昔話の登場人物を裁く法廷ドラマ。新たな視点から昔話を見つめます。たとえば、「アリとキリギリス」回で裁かれるのは、働き者のアリ。キリギリスを見捨てたアリが、保護責任者遺棄致死罪に問われます。正義と思っていたものが本当に正義なのか、子どもたちに“気付き”を与えるのです。そして、番組で判決は出ません。判決を下すのは、番組を見た子どもたち。自分なりの判決を考え、友達と議論します。多面的に考える力やコミュニケーション力を養うことが、番組のねらいです。

企画協力

東京開智法律事務所 弁護士 今井秀智

ドルトン東京学園中等部・高等部 教諭 大畑方人

市川中学高等学校 教諭 笹尾弘之

明治大学 特任教授 藤井 剛

金沢学院大学文学部教育学科 講師 山口眞希