[戦後75年]戦争について考えてみよう[戦後75年]戦争について考えてみよう

1945年に太平洋戦争が終わってから75年あまりが過ぎました。戦争中にどんなことがあったのか。当時の人々はどのようにくらしていたのか?戦争についてあらためて考えてみましょう。

自由研究にチャレンジ NO.1 戦争中にタイムスリップ!おいしい料理ができるかな?

[やり方]君は戦争中にタイムスリップ!食料不足の中、人々はどんな料理を食べていたのかな? 実際に作って、食べてみよう。満足できるかな?

1 戦争中の食べ物を調べよう

インターネットで戦時中の料理のレシピを検索してみよう。
いろいろな料理が見つかるはず。3つ以上見つけてみよう。
地域による、料理や材料のちがいも見つけてみよう。

2 材料をそろえてみよう

材料の中には、野菜の葉っぱなど、スーパーで売っていない物もあるかも。
そんなときは大人と相談して、何を作るか決めよう。

3 料理を作ってみよう

調べたレシピ通りにつくろう。目的は戦時中の食べ物を体験すること。調味料を足したり、電子レンジを使ったりするのはNGだよ。包丁や火を使うときは十分注意しよう。
大人といっしょに調理すると安心だね。

4 料理を味わおう

感想を書こう。今の料理とどんなちがいがあるかな?

まとめ方

レシピは写真やイラスト入りでまとめると、伝わりやすくなるよ。
普段食べている料理と比べてみると違いがはっきりするよ。味だけじゃなく、
「こうした料理が毎日続いたら、自分だったらどうする?」という感想も書いておこう。

まとめ方の参考例を見る

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この自由研究のねらい

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「戦争中のくらし」については、「食料が少なく、いつもお腹をすかせていた」「着るものも十分ではなかった」「子どもたちも工場で働くなど戦争に向けてがんばらなければいけなかった」というように、子どもたちにもある程度知識はあると思われます。

それらの知識について、模擬体験することで当時のくらしの実感を可能な限り味わうのがこの自由研究「戦争中にタイムスリップ!」のねらいです。

たとえば、食料不足の当時の食材で、今と違う道具で料理を作ることで、戦争中のくらしの大変さを実感することでしょう。同時に、戦争中からの現在までの時代の進化や「当たり前」と思っている生活の便利さも感じるに違いありません。

それまで当たり前であったことが、どんどんと変わっていったのが「戦争中のくらし」です。当時のくらしを模擬体験する中で、日常生活が奪われていくことの大変さやその背景についても考えることができると、深まった自由研究になると考えます。

東北学院大学 教授 佐藤正寿