コンテンツ活用・実践集
ふしぎエンドレス 理科4年 「電池カーの速さのひみつ」

まもなくクラスで理科の実験。活動に参加してほしい…という時に!
理科の実験は、日本語が苦手な子どもにとって参加しやすい活動です。だからこそ、学習内容を理解して、自信をもって参加してほしい…そのために動画を使って予習しよう!というのがこの活用案です。実験の活動の流れや、そこで使う語彙、表現を学んで、在籍級での活動につなげてください。
- 学年/年齢
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- 小1・2
- 小3・4
- 小5・6
- 中学
- 高校
- その他
子どもの背景
- 文化背景
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- 漢字圏
- 非漢字圏
- 漢字圏/非漢字圏
- 滞日期間
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- 1年未満
- 1年以上〜3年未満
- 3年以上〜5年未満
- 5年以上
日本語の力
- 聞く・話す
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簡単な文で要求を伝えたり、指示どおりに行動したりできる。日常会話にあまり問題はないが、授業内容の理解は難しく、発言もほとんどみられない。
- 読む・書く
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ひらがな・カタカナは読み書きができる。1年生の漢字を習得中。短い簡単な文章を読んで理解できる。まとまった長い文章はまだ理解できない。短文で出来事作文が書けるようになってきた。
- 学習目的
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- 日本語の学習
- 教育内容の学習
- 日本語と教育内容の学習
- その他(学校・社会生活)
- 形態
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- 個別指導
- 少人数グループ
- 一斉指導
- 自学自習
- 学習の場
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- 日本語の教室等(在籍教室とは別の日本語学習のための部屋)
- 一般教室(在席する学級)
- 地域の支援教室等
- 自宅
感想コメント&応用アイデア
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学級担任との連携の大切さ
理科の学習、実験には「リトマス紙」や「上皿てんびん」など、日常では使わない言葉が多くでてきます。そのため、日本語教室で動画を使ってあらかじめ学んでおくと、児童は実験に参加しやすくなります。一方で、一斉授業の方が効果が上がる活動もあります。この活用案は、実験結果やまとめの部分は通常学級で行うとしています。効果的な授業展開のために、学級担任との連携を大切にしていることが伝わってきました。
大阪市立小学校教頭 田原健之介
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オリジナルの用語を考えさせてみたい
「直列」「並列」という言葉を教える前に「横つなぎ」「まっすぐつなぎ」等、自分たちなりのネーミングを考えさせるのもいいと思います。「自ら表現したことを受け入れられた」経験は、きっとその子の今後の伸びにつながります。
三重県 外国人集住地域 公立小学校教員 藤川純子
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在籍級の活動を想像できる
生徒が予想している場面を見せ、予想の立て方や発表の仕方のイメージを持たせる活動は、在籍学級での活動を想像することができる点でも有効だと感じました。自分の意見をかたちにするまでの段階として、どの意見に賛成か、という問いかけもできると思いました。
茨城県インターナショナルスクール日本語教師
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事前学習は地域支援でも行いたい
目で見てわかる速さの違いを日本語で表現する練習は、クラス発表でも使えて実践的ですね。クラス発表ができると大きな自信になりますが、なかなかハードルが高いようです。学校の授業に積極的に取り組むために、地域の教室でもこちらの活用案を参考にして事前学習を進めたいです。ワイワイ楽しく進められそうです。
東京都 地域日本語支援教室 友成久恵