今回のおはなし

― 音楽堂・外 ―

音楽堂に迫る変身ミュート
変身ミュート「ばいばいばいですた~~い!」

キャラ「(ミュートの攻撃を受け止めて)くううっ! ・・・うっ・・・!」
キャラがホント剣で防ごうとするが、じりじり後退させられていく・・・。

キャラは防ぎつつ音楽堂の入り口の方を向く。

― 同内 ―

タブレットに文字を書きこむトッポ。
タブレットの女性声「トモダチ・・心配してる。この森・・入れない」

ピアニッシモ身振り手振りをしながら、
ピアニッシモ「ひょっとして・・・ガッキアニマルたち?」
タブレットの女性声「そうそう。みんな・・あの子、大好き・・」
ピアニッシモ、やさしく微笑む。

と二人がヒュンに気づく。体でリズムを取り始めた。

ピアニッシモ「(気づいて)素敵な音色でしょう? ・・もうすぐ・・・もうすぐ完成するのよ(言って、はっとなる)」

ピアニッシモ「(ぽつりと自分に)・・いいえ、このままでは完成しない・・!」

「?」となる、トッポとボビー。

とピアニッシモの体から光の帯がゆらゆらと舞い上がったかと思うと、それは天窓から空へと勢いよく飛びあがっていく。

その光の帯が、枯葉のカーテンをパリ~ン! 氷の壁を破るかのように打ち砕く。

消えていく枯れ葉のカーテン。

ユキゴッホが恐る恐るカーテンのあったところに手を翳すと、
ユキゴッホ「ごぉーっほぉ・・・」
火花が飛ばない。
ユキゴッホ「ごほ?」

カタカタ・リンゾー・ユキゴッホ「(喜ぶ)」

大喜びで森に駆け込んでいくカタカタたち。

ドラムスコがすこし離れた森が光りに包まれているのに気づいている。その顔が、見る見るうちに輝いていく。
サミー・バット・ドラムスコ「(目の前の光に驚く)」
ドラムスコ「うむ(頷く)」
森の奥へ進んでゆく。
それらに、ヒュンの音楽が盛り上がっていく・・。

変身ミュートに劣勢のキャラ、息も絶え絶え
キャラ「はぁ・・はぁ・・・」

ミュート「ばいばいばーーーい!!」

ついにミュートの大技キックで
ミュート「ばいばーーーい!!」
キャラ「(悲鳴)」

地面に崩れる。
ミュート「だぁーーっはっはっは!」

― 音楽堂・内 ―

ヒュンが奏でるピアノの音が響いている。
ジャジャ~ン! 弾き終えるヒュン。曲が完成したのだ。

と、バン! 扉が開き、ミュートが入ってくる。
変身ミュート「最後の一本は、・・ここでごわす~~」

ピアニッシモ「・・・・! (身構える)」

ミュート「ば~い!」
彼女から音叉を奪っている。
ピアニッシモ「あぁっ!」

変身ミュート「だぁ~~~~っはははは・・・! これでこの島から、胸クソ悪か音楽ば永遠に消してやるばい~~~」

ピアニッシモ「(絶望的に)ティ・・ティファン!」

大口を開け、五本の音叉を呑み込もうとする。
変身ミュート「あ~ん(食べようとする)」
キャラOFF「やめなさぁ~い!」

変身ミュート「ふご?」
変身ミュートは外の方を振り返る。

その時、どこからか投げたキャラのホント剣が、ミュートの大口にハマる。
変身ミュート「ふごぁっ・・・!」

変身ミュート「(口を閉じられず)ふがららら~~・・・だはだは・・」

手にした五本の音叉が、床に落ちる。

ミュートは、もがきながら、その場を離れる。
変身ミュート「あがががが~覚えとれよ~」
トッポたちが大喜びで音叉を拾い集める。
ミュートはもがきながらその場から離れる。

戸口にゆらりと入ってくる傷ついたキャラ、苦しいが、それでも不敵な笑みを浮かべて、
キャラ「ヒュンの音楽は・・・まだ完成してない。・・・そうですよね? ピアニッシモさん」

ピアニッシモ「(同意で)キャラさん!」

キャラ「(嬉しく)ヒュンの音楽を・・・みんなに聴いてもらわなくっちゃ!」

キャラ「ねえ! みんな!」

とキャラの背後から飛び出してくる・・
カタカタ「(カスタを鳴らし)カタカタァ~~♪」

続いてユキゴッホ、リンゾーも現れる。
ユキゴッホ「ご~っほ」
リンゾー「聴きたいんだなぁ」

大喜びで跳ねるトッポとボビー。

ピアニッシモ、キャラの方を見て、笑みを浮かべて頷いてみせる。そして、
ピアニッシモ「ヒュン・・?」

ヒュン、ピアニッシモの言葉を聴きとめたか、当惑し視線を落とす。

ピアニッシモOFF「(優しく)あなたの作った音楽をこの人達の心が受け止めてくれて・・・それで初めて完成するのよ。・・さぁ、聴かせて。」

硬直するヒュン。

ドラムスコの声「お~~~い!」
カタカタ「はぁ? あの声は?」
カタカタは後ろを向く。

カタカタが戸口から外を見れば、なんと下半身に車イス(サミー作)を付けたドラムスコが、サミー、バットとやって来る。
ドラムスコ「お~い!」

カタカタ「(うんざりで)ヒュン、うるせーのが来たぜ。さっさと弾きはじめたほうがよかねぇかぁ?」
笑う一同。

キャラが励ますようにヒュンの肩に手を添える。小さく硬直するヒュン。
キャラ「(とびっきり優しく)さぁ、ヒュン・・。・・(祈るように)みんなに聴いてもらおう?」

ヒュン「・・・! (葛藤)」

キャラ「出てきて・・・ヒュンは、・・・もう・・大丈夫だよ」
ドラムスコ「うむ(キャラの言葉に同意し頷く)」

その時、トッポとボビーがヒュンを励ますように音叉を鳴らしてみせる。

それに続いて、ユキゴッホ、リンゾー、キャラも次々と音叉を鳴らしていく。
音楽堂に音叉の音が響き渡る。

意を決するヒュン、ヘッドホンを取る。

トッポ達が鳴らした音叉と同じ音を弾くヒュン。
一瞬の静寂。

鍵盤を叩こうとゆっくりと両手を宙に浮かび上がらせる。
そして勢いよく、鍵盤を叩きはじめた!

― エンディング ―

「Oh! Aio」

公園にみんなが集まっている。

と、キャラ何かに気づき、
キャラ「!?」
空を見上げる。
ヒュン「?」

ヒュンもキャラに気づき、空を見上げる。
ヒュン「(上を見上げる)」

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